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星野源のANNとシングルBOX。お金とわたし -2020年11月22日の日記

先日とある小さなイベントに参加して、そういえば長く聴かなくなっしまった星野源のオールナイトニッポンを聴いてみることにした。再生はradikoです。

久しぶりに聴いたもの、少しばかり新コーナーと冠されたトピックがあったりなかったり、のほほんとどうでもいい話をしたり、最近あったことや、仕事の話、その感想などなど、番組はいつもと変わらず、以前のリスナーであったころのときと同じように話半分に耳を傾ける。

ここ最近というか半年以上は、星野源の活動はチェックしてはいるものの、半ばスルーすることが多くなった。CDやDVDを購入する。配信ライブに参加するまで。雑誌の情報や小さな出演情報、ネットインタビューを細かに追ったり、ラジオを毎週聞くまでのことには、いつからか手がのびなくなっていた。聴いていると、このスルーしていた話題にぽろりぽろりと上がってくる。

ダ・ヴィンチで連載中の『いのちの車窓から』の感想。『罪の声』の公開などのこともあり、星野源は今月号で表紙を飾っている。

なにやらエッセイはどうしようもない日々を生きる人たちがたいそう勇気づけられたというそうなのだ。

星野源の雑誌は''音楽関係''で''表紙になっている""ときだけという自分ルールがあるので、今日も本屋で横目に見かけながらスルーしていたのだが、もしかしたらたいそう勇気づけていただけるのかもしれないと思うと、明日もう一度見に行ってみようかという気になった。最近おもしろい本とか知りたいような気もするし。

700円くらいかな、買ってもいいかな。そう思うと、700円くらいもTarzenのストレッチ本見捨てがたい。最近寒く行くにつれて硬くなる身体が気になってきたので、そういう本が欲しかった。あとストレッチが暇つぶしになりそうだから。

しかし、両方買ってしまうのは贅沢だなという気持ちがわたしを自制させる。1000円以上は今のわたしにとっては贅沢が娯楽の立ち位置なのだ。その1000円前後の出費を繰り返して、自分をある程度満足したということにさせて、生活を続けさせている。あとは積ん読とか、買ったけどやれていないゲームとか、録画の録りだめの消化とか、その場にあるもので暇をすごす。

星野源が表紙のダ・ヴィンチと、Tarzenの決定版ストレッチ、どちらがより楽しい気持ちになれるかなぁ…と頭の中をめぐらせていると、星野源のソロデビュー10周年記念のシングル全11作品の復刻したコンプリートBOX『Gen Hoshino Singles Box “GRATITUDE"』の話題になった。

自分の推し活ルールの中でこれは買うやつなのだけど、発表されたときはすでに休職中だったので、とてもじゃないが今買うものではないなと思ったので、購入を見送っていた。

しかし、リスナーからの嬉しそうな感想を聴いていると羨ましいという気持ちが湧いてくる。2万円、クレジットカードえいって買ってしまっても良いんじゃないだろうか。

1000円前後でできる娯楽には限りがある。毎月1日の映画の日に映画を見るとか、1000円強のグラビア写真が強い雑誌で好きな俳優のリッチな写真に満足するとか、回転寿司を食べに行くとか。いつもは契約していないNetflixを契約しちゃうとか。いつも、そこにあるのは予想通りの満足で、期待を大きく、予想外に上回ってくることはない(映画の場合はあり得るけども)。

もしかしたら、ものすごく感動できるようなものを得られるのかもしれない。1000円の喜びを繰り返していくだけでは絶対に得られないような感動が、2万円払った先にあったりするんじゃないだろうか。

2万円あれば何ができるだろう。

自分のテンションを上げてくれるような白シャツがほしいとずっと考えていたけど、そうこう言っているうちに売り切れてしまった。

そういえばお気に入りのデパコスブランドのリップがほしい。最近は毎日オフィスにそれなりのメイクとそれなりのおしゃれをして出社しているので、ちょうどいい具合のリップがほしいのだ。これなら4000円で比較的やすい。

あとかわいいカレンダーがほしい。短歌と犬のカレンダーがほしいなぁとツイッターに流れてくるたびに思う。もしサンタさんがウチに来てくれるなら今年のクリスマスプレゼントはこれがいい。

年明けに行われるEXILE TRIBEのドームライブも絶対に絶対に見たいのだ。

あとは美容室に行きたいし、どうぶつ園とか水族館に行きたい。しばらく顔を出せていない行きつけのお店にだって行きたい。本当は旅行にも行きたい。

そんな終わりのない妄想をめぐらせていても、後回しにしている支払いとか、単純に今月やってくる支払いとか、少し先にまたやってくる支払いとか、そういうものが同時に頭に浮かんでくる。

休職により大幅に下がっている月収はキャッシュフローを思った以上に、長く、財布の中を狂わせている。12月25日には、固定残業代が差し引かれた給与が支給される予定だ。本来、時短なのでそこからさらに2時間分の時給も差し引かれるのだが、そうすると「とてもじゃないが東京ではちょっと生きていけません」という感じの額になってしまうので、いろいろと交渉をして面倒を見てもらった。

来月には時短を解除して、残業を禁止の定時までの勤務。年明けには、一応の残業規制を解禁して、ここまできてやっと通常通りの月給に戻れる。

まさか復職してからが大変だなんて思いもしなかった。どうかんがえても今買うべきではないよなぁと思い、今は耐えるフェーズだからということで、今回も諦める。こういう理性的な判断ができるようになったのは良い傾向だけど、なんとなく少しさみしい。

お金周りが片ついたなと思ったときに自分のご褒美にしよう。そういう気持ちがそのときまでちゃんと残っているといいなと思う。



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