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新月のエネルギーが後押ししてくれた、母の新しいトキ。

前回このnoteに初投稿した日の夜、母が救急車で運ばれ急遽入院する。という事態が起こりました。振り返ればその日は「新月」。新月のエネルギーにあやかりたいと初投稿したのですが、母にとっても「新しい始まりの日になる」そんなことを感じたのです。

新月のエネルギーのお話の前に、当日の様子、両親のこと、私の子供時代のことに触れていきますね。

救急車で運ばれたその夜、救急病院で母の胃の中の様子を内視鏡のデータで見せていただいたのですが、母の胃壁は血で染まり、胃壁の一部から血管が見えてしまっていたほど・・。腸内出血の可能性もあるとのことだったのですが、その時の医者の診断は「急性胃潰瘍」ということでした。

救急車で運ばれる前、下血があり、極度の貧血でトイレに行くのもままならず、部屋を汚してしまっていたようです。この時は、偶然、実家に訪ねてきた姉が、その場に居合わせることになり、救急車の手配から何から、母の世話をしてくれました。姉は、不安な気持ちを隠しながら気丈に振る舞おうとする父にも寄り添ってくれていましたし、私への連絡もすぐにしてくれました。本当に姉は疲労困憊したと思います。頻繁に実家に顔を出すことはない姉が、たまたま、夕食を一緒にしようと実家に出向いた時に、母が最悪の状態で横たわっていたのですから・・。この偶然を作ってくれた「何か」に「感謝」という言葉しか見つかりません。

いずれにしても、母がどんなに辛かったろうか・・部屋を汚してしまったことで、どんなに母の自尊心が気づついたろう・・と胸が締め付けられるような苦しさを感じました。でも、病室に向かう母と対面した時に、私は不思議と「母にとって新しい人生が始まる」そんな気持ちで、この状況を捉えることができていました。今年81歳になる母ですが、彼女の生き方がこれから変わっていく、そんなことを強く感じたのです。

母は昔から自分のことよりも他者を優先する人。それも父と同郷で九州の出身。土地柄もあって「女は一歩下がって男のために尽くす。」という雰囲気に満ち満ちた家でした。「父は絶対的存在」で「女こども」は男よりも格下。子供の頃、私と姉がテレビを見ていても、父が帰ってくると、有無を言わせずチャンネルを変えられてしまうことはほぼ毎日のこと。いつの間にか、姉も私も、父の機嫌を事前に察知して自らの行動をとる、という技を身につけるようになっていました。

父は質実剛健ながら、ロマンチスト。愛情は深いのでしょうが、その裏には常に「恐怖」を感じているような性格。緻密で繊細。重箱の隅をつついて生きていくようなタイプ。仕事もできたのでしょうし、その分、人よりもストレスを感じやすかったのでしょうね。「絶対的な存在」であった分、いざという時には私たち家族を守ってくれる頼りがいのある男性でもあります。まあ、大人になった今なら理解もできますが、子供の頃は、私たち姉妹にとって父はとても怖い存在した。

母はというと、温かく、おおらかで、ある意味大雑把(笑)。「大丈夫よ!なんとかなるなる!」悩みごとを母に話すと、最終的にはそんな言葉で片付けられてしまう感じ。いやもっと細かいアドバイスとかないの?とか思いながらも「そっか。大丈夫だよね」と、なんだか安心してしまう。周囲の方からは慕われ、本来とても自由で、型にはめられるのが苦手な、無邪気で明るい女性なんだと思います。

父と母は、まさに陰と陽の関係。陰の気質である父のエネルギーが強い家でしたが、母の陽のエネルギーが私たち姉妹を支えてくれていたと思います。

そんな母が、常に自分の夫を最優先にし、夫の機嫌を伺い、夫にとっての良き妻であるように、自らがとる行動を決めていました。「父に対して完璧な自分」になろということに無理を感じていることもあったのでしょう、あるとき、母が一人トイレの中ですすり泣いていたことを、子ども心に覚えています。私は、母が泣いたりしないように、父がいつも機嫌よくいてくれるように、家族の中で問題が起きないようにと、常に自分の言動に気を使っていたことを覚えています。

私も姉も結婚して家を出た後、また、父が定年退職してからは、母の生活はますます父親中心になっていきました。母本来の明るさや無邪気さ、陽の炎は消えかかり、父とのコミュニケーションがうまくいかないこと、父への不満、身動きが取れない毎日のことをよく私に話してくれていました。

そんな母に対して、「状況を変えたいなら相手を変えるんじゃなく、自分が変わらなきゃだよ」そんなことをアドバイスしていたのですが、母にはもう、自分がどうしたいのか、自分の本当の気持ちすらわからなくなってしまっていたのかもしれません。

実は、入院する日の前も、たまたま電話で話しを聞いていました。その時に、母が小学生くらいの頃、恐怖、驚き、怒り、そんな負の感情を同時に味わわされるような出来事を体験したことを聞きました。その体験が、母の中にずっと燻っていた、ということがわかって、「それだね〜きっと。その時の小さかった自分の感情をしっかり受け止めてあげて、たくさん褒めてあげてね〜」なんていう話をした矢先、母が入院するという出来事が起こったわけです。

母の中で何かが変わったのか、母が子供の頃の辛い体験、その時の感情しっかりを受け入れ、癒すことができたのか定かではありませんが、小さかった母が、今の母と一体化して、母を守ってくれている。これからの母を新しい暮らしに導いてくれる。だから大丈夫。全てのマイナスの感情が、出血、下血、という症状になって体の外に、心の外に吐き出され、今までの苦労や生き方、その全てが浄化されたんだー!これから新しく変わっていけるね!そんな風に感じることができたのです。

このことは「新月のエネルギー」が後押ししてくれた、と言っても過言ではないと思うのです。

「新月のエネルギー」とは、「浄化・排毒・新しい始まり・イメージング・意乗り」というエネルギー。つまりは「生まれ変わる」「今までの不要な情報を手放す」「新しい自分に生まれ変わる」「これからの自分をイメージして意識を乗せる=意乗る」といった新しく瑞々しいエネルギーに満ちた日なのです。

月と太陽と地球の関係が織りなす「月の満ち欠け」。その中でも、太陽と月と地球が一直線上に並ぶ「新月と満月」は、地球に住む私たちにとって特別なエネルギーをもたらしてくれる日です。惑星が一直線に並ぶという現象は、何かしらの宇宙エネルギーが増幅されるのでしょうね。特に「月」は、人体の臓器を表す漢字に使われているように、私たちの体の状態も、心模様も「月の満ち欠け」に多大なる影響を受けています。

月の満ち欠けを意識した暮らしをしていると、感性が研ぎ澄まされてきたり、第六感がはたらくようになったり、女性においては、生理サイクルが整ってきたりと、自分自身の中の「自然」が目覚めてくる感覚を味わうことができるようになってきます。

「母にとっての自然」とは、夫を最優先する生活に折り合いをつける、自分をもっと大切にする、自分を愛する、自分に自信が持てる、自分の本当の思いを思い出す、自分の思いや望みを受け入れて素直に言葉や行動に移してみる。そんなことかもしれません。

また、父にとっても、慣れない家事をしている中で、(もちろんサポートに行ってますよ笑)これからの生活について思うところがあるのでは、何かを変えなければと感じてくれていると思いますので、父にとっても新しい暮らしが始まるきっかけになってくれたのではと思います。

両親ともに80を超えていますが、まだまだ人生これから。そんな気持ちで、再び、新しい夫婦の形を取りながら、「新しいトキ」を刻んでいってもらえればと思います。不安もあるだろうけど、私たち姉妹もいるし、何より新月のエネルギーが後押ししてくれているから大丈夫。そんなことを思うことができた出来事になったのです。





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