夜の半分
夜の半分をミキサーにかけて
魔法の成分を抽出する
季節事のイベントに限らずに
望めば毎日が記念日で
忘れる度に 思い出せることが僕たちの特権
夜の残り半分は
孤独や正体の見えない不安のテント
薄い闇に 逃げ出したくなることもあるだろう
不安から学ぶ教訓や発見
サーカスのように孤独は変化し
展開していく
どちらに転ぶかは分からないままのダイス
ミキサーが止まり 魔法が溶ける頃
ようやく眠る人もいて
半分の夜は静かに復元され
またひとつの夜へと姿を戻す
朝を見付けたよ
そう言った人の顔は 夜の半分を越えた顔
夜の終りから朝までの時間に
魔法はかからなくても
そこに半分だけの勇気は見付けられた
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