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リアルなき生活の後の再生-DEAD CAN DANCE in 日比谷野外大音楽堂-

※2007年6月6日
syrup16g 【DEAD CAN DANCE in 日比谷野外大音楽堂】のライブレポらしいもの。読み違いや勘違いまで今となれば愛おしい。

日比谷野外音楽堂にて、Syrup 16gのライブを観てきました。

某掲示板では、いつものごとく賛否両論の今回のライブ。僕は、これに参加するために今回関東にやってきました。

それなりに長い年月生きてきて、数えるくらいしか東京に来た事が無かったから、会場につくまで何度も道を尋ねて、なんとか会場にたどり着いたときは、開場十分前でした。

マイミクのK子さんにチケットを譲っていただき場内へ。

あ、そういえば、道を尋ねた女の子が偶然同じ開場へ向かう人だったので、さらりと話をしましたね。群馬から来ていた今年受験の高校三年生だって言ってたけど、なんでも今回が初シロップだったらしい。良かったなあ、解散発表とかなくて・・・。

公園を抜けて、会場につくと、そこは幾多のロックバンドが伝説的なライブを行ってきた場所でした。イングランドのサッカーにおいて、ウエンブリ-・スタジアムが伝説であるのと同様に、ロックを愛するものにとって、日比谷の野音といったら、伝説の場所のひとつなのです。はっきり言って体が震えました。

自分が、本当にその場所にいるのか。しかもシロップを観るのか。現実感が乏しかったのも事実。

やや曇りがかった空がくれ始めた頃、ステージにメンバーが登場。

もう、ここで意識は半分どっかにいってました。
数日前に、仙台で観た中畑さんとは、また違った表情に見えたなあ。席は後ろのほうだったんだけど、場所がセンターだったので、とても良い感じで演奏を見ることができました。

思ったこと。

・四人組(青木さんがサポート)になってからの演奏って、よくマンネリセットリストと呼ばれるけれど、かつて演奏されていた時とは別物に聴こえる曲が多い。

・ツアーでもやった新曲のうちの三曲を演奏したのだが、なぜこれを音源化しないのかと小1時間(ryu
【ニセモノ】【来週のヒーロー】【shout up to the sky】とファンに呼ばれる三曲。特に【来週のヒーロー】の歌詞は、聴いていて泣きそうになります。嗚呼・・・。

・【リアル】【生活】をやらなかったのが印象的。
で、野音の最後の曲が【Reborn】

妄想がちな自分にとっては、これって結構復活フラグだと思うんですがいかに?

・次回のライブは9/24
・しかも、『UP TO THE SKY-FINAL-』
これは、期待していいのか?解散の意味のFAINALではなくて、空を目指すのが終る。つまり空にたどり着くと妄想しても良いのか?
答えは924。チケット争奪戦頑張ろう!!
遠征って楽じゃないけど、それでも、彼らの出す答えが見たい。

歌は空から舞い降りた。
シーツのコーラスを歌う中畑さんを観てたら、なんかすごく切なくなった。哀しいんじゃなくて、ただ切なかった。

会場内を埋め尽くした人たちを観て、ああ、みんなずっと待っているんだよなと感じた。新曲だけじゃなくて、彼らが活動を続けていくっていう確かな言葉を待っているんだろうなあって思った。
期待とか不安とか、そんな言葉にすらならない胸の中の気持ちとか、日比谷の空には、五十嵐さんの歌と、そんなみんなの気持ちが吸い込まれていったんじゃないのかなあ。

僕は妄想がちのロンリーガイですが公演が全て終了した後に流れたジョン・レノンの曲は『MOTHER』でした。彼も妄想っていうか夢想家でしたね。

うん。想像するって大事だと思う。
そして、シロップの奏でる音って、そのイメージを喚起させてくれる歓喜(そして時に絶望)の音楽だと思います。

東京には空がないと、ある詩人の妻は言ったそうです。空を無くした街の、雲の向こうの空には、どんな歌がこれから響き渡るのか。そんなことを考えました。

って、前々ライブレポじゃないな。
妄想もうよそう

セットリスト(某掲示板参考)※は新曲
1※ニセモノ
2 イエロウ
3 神のカルマ
4※来週のヒーロー
5 I.N.M
6 不眠症
7 ソニック
8 明日
9 シーツ
10 マイソン
11 人間
12 正常
13 パープル
14 翌日
15 ユアアイズ

 un-1
 1もったいない
 2天才
 3ソドシラソ
 4落堕
 5汚れたいだけ

un-2
 1シャウト・ザ・スカイ
 2空をなくす
 3真空

un-3
 reborn

ロックンロールと中畑さんが叫ばなくとも
リアルと生活がなくとも
歌は空から舞い降りた。
言葉は繋がって、また想いを募らせる

素敵な一日に感謝を

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