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1人より2人で考えること

2019年2月26日(火)の昼ですね。

皆様こんにちは。
記憶が美化される前に、文章を綴っています。
滝山千紘・30歳女性です。
人間の記憶とは不思議なもので「腹たつな~」とか「ムカついた!」という負の感情は日増しに強くなるものでして。同じく自分にとって都合が良い記憶は美化しやすい傾向も見受けられます。「思い出は綺麗だから~」とは、まさに記憶が美化された結果ですね。私の体験談は、記憶を美化しないまま綴りたいと思います。

昨日は『周囲に助けを求めた』ところまで書きました。
では、時を1月6日(日)22時まで遡ります。

女友達に助けを求めた日

最初に「たすけて」とメッセージを送ったのは、カウンセラーとして働く女友達でした。礼儀作法に正しい子なのでレイちゃん(仮名)とします。彼女との付き合いは小学生時代から。幼稚園は違ったものの、小学校・中学校・遠方の高校まで12年間同じ学校に通っていた学友です。付き合いでいえば24年!趣味も性格も違うけれど、用事があれば連絡を取り合う。そんな関係が30歳になった今でも続いています。

レイちゃんも正月休み最終日だし、仕事時間以外に本職に頼るのは申し訳ない。送るのを控えようか。LINEを送るまで、21時から1時間近くスマホ画面を眺めているだけでした。

22時すぎ。悩んでいてもどうしようもない。とにかく現状を誰かに聞いてほしい。頭の中は全然整理がつかないまま、レイちゃんに「たすけて」と送信しました。
数分後、レイちゃんから「何があった?!」と返信が着たので「ロイくんが既婚者かもしれないこと」「性行為中、無断で行為を盗撮されているかもしれないこと」「自称奥様から法律的慰謝料100万円を請求されたこと」の3つを伝えると、彼女からすぐに着信がありました。

「今すぐ行くから死ぬな!待ってて!」

電話口でレイちゃんが言った最初の言葉がこちらです。

「今すぐ行くから死ぬな!待ってて!」

レイちゃんのなかでは、私が自死を選ぶほどの精神状態だと察したそうです。自覚がありますが、私自身もメンタルが強い方ではありません。メンタルというか、体そのものも脳も弱いです。弱いから障害者認定を受けていると言われればそれまで、という現状です。

レイちゃんは「今すぐ行くから死ぬな!待ってて!」とだけ言うと、すぐに車で駆けつけてくれました。22時に私からメッセージを送って、22時40分頃に我が家着。「よかった!どこも怪我はしてないよね?!」自傷行為がないか、OD(オーバードーズ。薬の過剰摂取、過量服薬)をしていないか確認した上で我が家に上がり、寝たきり生活で荷物が散らかっている部屋を片付けてくれました。

「で、何があった?」

レイちゃんの言葉に、昨年12月から年が明けて1月4日の出来事。6日に至るまでのすべてを話しました。

「ロイくんって名倉潤と要潤を足しっぱなしにしたような人だっけ?」
レイちゃんの例えが妙に的を得ていて思わず苦笑いしてしまいました。
歴代の彼氏をレイちゃんには紹介しているので、彼女は私の男性遍歴を知っている数少ない女友達です。その上で、ロイくんのビジュアルは、名倉潤と要潤を足しっぱなしにしたような人=顔が濃い目な男性と覚えていたそうです。

「とりあえず寝ろ!睡眠大事。」

レイちゃんが我が家に着て1時間ほどが経過しました。そろそろ日付が変わろうとしている時間帯になり、彼女から「今日はここに泊るから、千紘はとりあえずしっかり寝ること!あいてる部屋(リビング)、勝手に使うよ。」と言いました。
「千紘、ひっどい顔してるわ。その様子じゃ全然寝てないでしょ?」
レイちゃんから”ひっどい顔”と言われ、自分でも確かにと納得してしまいました。
「千紘の持病は睡眠不足でも発作が起きやすくなるよ。とにかく今日は寝なさい。私、隣の部屋で寝るからさ。」
レイちゃんは私の布団を整え、睡眠前の薬を服薬したのを確認した上で、寝室横のリビングへと移動しました。ベッドの枕元に置いていた、持病の治療薬はすべてレイちゃんがリビングへと持って行きました。
後からレイちゃんに薬一式を移動した理由を聞くと「心身ともに弱っている時に大量の睡眠導入剤があったら誰だって移動させるでしょう。」と笑っていました。確かに。毎回次回通院日までの上限量を処方されている身としては、笑ってよいのか悪いのかと思いながら、その日は3日ぶりにゆっくり就寝できました。

参考:私が就寝前に服薬しているのは、フルニトラゼパム(サイレース)3mg+トラゾドン(デジレル)50mg。

「素朴な疑問だけどさ――」

翌朝。朝5時前にレイちゃんがコンビニで朝食用のパンを買ってきました。出勤時間ぎりぎりまで一緒に過ごすからと言われ、2人で食べていた時のこと。
「素朴な疑問だけどさ――」と、質問を投げかけてきました。

「既婚者が2ショット写真って撮影するかな?」

私も「だよねえ……」と答えました。
ネットに溢れている『隠れ既婚者と見抜く方法』のような記事を読み漁ったり、ロイくんが既婚者だと確定する要素があるかないか。弁護士の先生に相談した時も「物証はたくさんあるし。行動記録もある。これで既婚者って見抜くのは無理よ」と言われた事もレイちゃんに話しました。そして彼女の言い分は「写真なんて嫁バレしたときに物証が強いものを、既婚者だったら何枚も撮影するか?」という意見です。

私のスマホ内には、ロイくんとの健全な2ショット写真が何枚も残っていました。他にも一緒に出かけたり食事に行った時に撮影した写真もあります。

「健全な2ショット写真だから既婚者としてもセーフなのか」なんて話で盛り上がりながら、数日ぶりに食事をとったことにも気が付きました。
「スマホで撮影したのはまだ分かるよ。でもさあ……いい年して2人でプリクラって撮る?」
「だよねえ……」

私の口からは「だよねえ……」しか出ていませんが、リアルに「だよねえ……」しか言葉が浮かびませんでした。

30歳の誕生日にプリクラを撮ってみた

というのも、昨年11月のこと。私の30歳の誕生日に、ノリでロイくんとゲームセンターに行きまして。その時に「プリクラ撮ってみよっか」なんて撮影しました。私自身がプリクラを撮るのは数年ぶり。もしかすると、大学卒業後は1回も撮っていないかも。
ロイくんはロイくんで、プリクラってそもそもどんなのだったっけ?と話していました。

大人2人が「最新式の機械はすごい!」「撮影時間早い!」と観光客や学生さん世代に混ざりながら撮影したプリクラが手元にあります。撮影した後、ロイくんが「半分ずつ♪」と言いながら2分割にして渡してくれました。

実際にプリクラ画像付きで過去投稿したツイートがこちら。

※プライバシーに配慮し、画像は加工しております。

実際に撮影したプリクラを2人で眺め「千紘……学生じゃないんだから……キスプリって……エモイ……」とレイちゃんから大爆笑されたのは今は良い思い出です。

「気になる」現役カウンセラーの意見

私側のスマホに残っている写真のデータと、実際に撮影したプリクラ。
+LINEやメールに残っているやりとりを2人で見ながら、レイちゃんは何度も「ひっかかるんだよね~」と言葉を漏らしていました。

本当にロイくんが既婚者だとすると、写真やLINEのガードが緩すぎること。
ロイくんが私の事をめんどくさくなって振るにしても、恐喝未遂をするメリットがほとんどないこと。

この2点に絞っても、第3者かつ面識があるレイちゃん目線では「ロイくん、少しおかしくない?」と感じていたそうです。

・嫁バレしたくなかったら写真データは徹底的に隠すか消す
・繁華街みたいな人の多い場所や自宅から徒歩圏内でデートをしない
・メールやLINEは読んでその都度消すか見られないようにする

レイちゃんと2人で話しながら、1つずつロイくんに関する疑問点をノートにまとめまていきました。アウトプットすることで、考えをまとめるためです。

「ま、そもそもさ。」
「本当に嫁が大切だったら浮気なんてしないよね。」
「しかも千紘との付き合いも1年超えてるでしょ?ただの遊びとか割り切りにしては長すぎるよねー。」
「既婚者確定だったらさ、2人の女を騙してたって最低じゃん。」

心のどこかで思っていた『最終結論がどうなってもロイくんの行為って最低』という気持ちを、長年付き合いがある女友達が代弁してくれた。第3者に指摘され、どこか他人事のように感じていた起きてしまった出来事と、自分の心の奥底にある気持ちを自覚することが出来ました。

1月7日(月)の午前中、私は約3日ぶりに少しだけ体の酷い倦怠感が楽になりました。

約7週間前を振り返って、あの日のレイちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。

1月6日に約360km離れた場所に住む男友達にも「たすけて」とメッセージを送っています。
そちらに関しては次回更新予定です。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

心優しいサポートをありがとうございます。