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人間関係のマトリックス「4つの仮面」

昨年12月にダイヤモンド社から出版されたチャンネル登録者数60万人越えのYouTuberである、サラタメさんの著書『シン・サラリーマン』を読んでいます。
当書は、600ページの超骨太な1冊で学びの要素もたくさんあるため、私が当書で学んだ内容を少しずつアウトプットしていきます。

今回のテーマは「人間関係のマトリックス」です。

アドラー心理学を提唱した有名な心理学者であるアルフレッド・アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」と述べています。

今日の記事を読んで少しでも読者のみなさんの対人関係の悩みが解消されれば嬉しいです。

人間関係のマトリックスとは?

人間のタイプは2つの軸によって4種類に分けられます。
詳しくは、下図を参照ください。

  • ポジティブ(リスクを恐れず行動する) ⇔ ネガティブ(リスクを敏感に察知する) 

  • 自立(一人で突き進む) ⇔ 依存(他人の気持ちに寄り添う)

「人間関係のマトリックス」
出典:本田健著『ユダヤ人大富豪の教えⅢ-人間関係を築く8つのレッスン』(大和書房)
をもとに一部改変

①ポジティブ&自立型 リーダータイプ

前向きで、明るくてエネルギッシュなタイプ。
自分から弱音は吐きません。

行動力が高く、計画を練るよりもビジョンを掲げてまず行動。
行動する背中を見せることで人を巻き込みながら進んでいきます。


②ポジティブ&依存型 ムードメーカータイプ

リーダータイプのようにグイグイ突き進むのではなく、人の気持ちに寄り添うことができるタイプです。

周囲の雰囲気を汲み取り、ポジティブな言動でみんなをリラックスさせてくれます。
いつもおちゃらけ、空気を和やかにしてくれます。


③ネガティブ&自立型 管理職タイプ

ネガティブな視点を持っており、「この計画はこのままでうまくいくか?」と常にリスクに敏感なタイプです。
周囲からは「優秀」「完璧主義」というイメージを持たれやすいです。
あいまいなものが苦手で、目標は数字で明確に決めたい。

明確な目標を決めたら、それに向かって着実に進むことができます。
優秀な人が多い一方、「冷たい人」という印象を持たれやすいです。


④ネガティブ&依存型 カウンセラータイプ

ネガティブ気質が強いので、物事のリスクや悪い部分から目をそらしません。ポジティブな「リーダータイプ」「ムードメーカータイプ」はいい意味でも悪い意味でもリスクに鈍感。「まぁどうにかなるっしょ」と考えがちですが、このタイプはそうではありません。

依存型の気質もあるので、人に気持ちに共感する力が強い。
人のネガティブな気持ちに目をそらさず、しっかり向き合うことができます。


この4つのタイプを見て、あなたは「私はどのタイプだろう?」と考えたはず。あるいは、「このタイプだな!」と思った人もいるでしょう。

しかし、誰もがこの4つのタイプの資質を持っているのです。
なので、今回のタイトルは「4つのタイプ」ではなく「4つの仮面」というタイトルにしました。


誰もが「4つの仮面」を持っている

人間関係のマトリックスを理解するうえで、非常に大切なのが
「ずっと同じタイプの人はいない」ということです。
つい、自分を一つのタイプに固定したくなりますが、そんな人はほとんどいません。

「自分は常に○○タイプだ」と考える人ほど、人間関係に苦しみやすい傾向があるので要注意です。どんな人であろうと周囲の環境によって4タイプをうろうろしているのです。

より具体的に言うと、「相手の対角のタイプになる」という傾向があります。
例えばもし、図の左上の相手がポジティブ&自立型の「リーダータイプ」傾向が強い場合、あなたは自然とその対角線にある右下のネガティブ&依存型の「カウンセラータイプ」に移動することになります。
相手が左下のネガティブ&自立型の「管理職タイプ」だと、自然と自分は右上ポジティブ&依存型の「ムードメーカータイプ」になりがちです。

両方が同じタイプだった場合は、より気質が強い人が強い人が残ります。
両方リーダータイプだった場合は、よりリーダーの気質が強い人が「リーダータイプ」となり、気質が弱い人は対角線のカウンセラータイプに移動することになります。

自分の性格タイプが生まれ持っての資質だけではなく、相手のタイプによって変わるのです。

では、どうすればよいのか?

この4つのタイプで目指すべきタイプというものはありません。
全てのタイプを自由に行き来できる人が最強です。

逆にひとつのタイプから抜け出せなくなり、ポジションが固定化され、マトリックスの端に行き過ぎてしまうと最悪な事態になります。


次回は、各タイプ別の最悪なケースとその対策についてお伝えしていきます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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