歌の才能とは
まず初めに。
歌は才能だと思います。
そして基本的に全ての能力は先天的なものに左右されると思っています。
最近では才能や遺伝という言葉がタブー視されなくなってきました。
これも情報化社会における社会通念の変化なのかもしれません。
才能じゃない。練習すれば誰でも上手くなれる。
これは誰でも初期能力値から見て上手くなれるという点では間違いではありません。
しかし、10年以上練習した人は上手くなれる上限、自分の限界というものに薄々気づき始めているかもしれません。
ぼく自身も甲状軟骨の角度が狭く、一般的に歌に向いていない喉を持っています。これは身体の構造を変えない限り力強く太いミックスボイスを出す事も出来ません。無気力感から苦しんでいた時期もあります。
ボーカリストを志す方はいずれ向き合う事になりうる自己という壁の存在。
でも、一つ言えるのは最初から諦める必要はないということ。
世の中にはバケモノのように上手い人がゴロゴロ存在しています。
そういう人が本気で発声を勉強し、死ぬほどトレーニングをしたら、到底追いつかない領域に辿り着くでしょう。
ただ歌の才能はそう簡単に測れるものではありません。
最初から上手い人が将来的にプロになれるかと言うとそうでもありません。
当然伸び悩む人もいます。
最初上手くなくても爆発的に伸びる人もいます。
総合力で最終的に勝てば良いと思います。
初期能力でなく最終到達点が才能の範疇になると思います。
大切なのは初期値ではなく伸び代です。
能力を引き出すには適切なトレーニングが必要です。
どんなに上手くても間違った発声を繰り返していては効率が悪く、時間が過ぎていくだけになるでしょう。
適切なトレーニングを経て、自分の限界値を意識し出した時、初めて才能の存在に感づく。
そういうものなのかもしれません。
一人でも多くのボーカリストを志す人に適切なトレーニングを行い、練習のお手伝いが出来ますように。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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