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ツキイチレッスンにいらしてくださっている生徒さんがB管の購入を希望されましたので、いつもお世話になっているドルチェ楽器さんに今回も選定のお願いをさせていただきました。

選定希望の2日前に急にお願いしましたが、ありがたいことにこれだけの数を用意してくださいました。

Bachの180,190、アルティザン、ヤマハのニューヨークと8335がズラリ。

その中でも、個人的にはアルティザンのイエローブラスがびっくりするくらい響きがよく、久しぶりにとても良い楽器に出会いました。とは言え予算オーバーだったので惜しくもこちらには決まりませんでした。もし購入をお考えでしたら(個人的には)かなりオススメですのでお早めにドルチェ楽器東京店へお問い合わせください。

楽器選定のポイント

生徒さんの楽器選定をする際に注意したいことは、その楽器の個体の良さを見つけることと、購入される生徒さんのことを知ることです。

自分が使うわけではないので、生徒さん自身がどんな吹き方をし、どういった音を求めているのか、どんな場面で演奏する方なのかなどで選ぶ楽器も変わる可能性があります。

また、選定する際、その楽器が持っている個性を見つけるように音を出すことが大切です。楽器をねじ伏せるかのように強引な音の出し方をしてしまうと、どんな楽器も同じ音しか出ませんので、楽器そのものがどんな音を持っているのか理解できません。
だいぶ昔、僕が中高生くらいの頃の話ですが、どこかの楽器店で自称プロのような人が楽器選定をしていて、1音出した瞬間に「これはダメだね」とふんぞり返って次々と並んでいる楽器をボツにしていくのを見て、これは選定ではなく、単に自分の身勝手な吹き方に従う奴隷を探しているかのようだ、と思いました。そんなに楽器ってダメなものが多いのかな?と思いましたが、そうではないと思います。

それぞれの楽器の持つ音の響きや音程のポイントは楽器と対話するように音を出さなければ見つけられません。奏者が強引に自分の体とイメージでそれらを全部生み出そうとしても楽器は言うことを聞いてくれません。楽器を選定・演奏するということは、その楽器を理解することだと思っています。

今回はアルティザンを含め、他にもとても良い楽器がいくつもありましたので、無事その中から1本に絞ることができました。
やはり新しい楽器を手にいれることは、技術的な向上も、モチベーションも上がりますので、今後のレッスンでどんな音を聴かせてくださるか楽しみです。

ここ数年、楽器の価格高騰が止まらず、気軽に購入することが難しくなってしまいましたが、タイミングが合えばやはり新しい楽器を手に入れたいところです。

もし楽器購入をお考えでしたら選定のお手伝いもできますのでお気軽にご相談ください!


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。