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日本の識字率は信用できない

日本の識字率は100%だと云われているが
どう考えても信用できない。

そもそもこのデータは1948年に15歳から64歳までの1万7000人を対象にしたものである。それ以来腰を据えて本格的に調べてはいない。

そこから約70年経っているのであり明白な増減を把握しているわけではないのだ。

2020年の国勢調査で最終学歴が小卒の人は約80万人、小学校の未就学者は約9万人いる事がわかった。義務教育未終了者は確認できるだけで約90万人である。

続いて未就学者には該当しないが日本全国に形式卒業者が大勢いる。

中卒、高卒、大卒と幅があるが学力はさして変わらない。読み書きや計算などできなくてもとりあえず形だけ卒業できたケースである。

読書数はきわめて低く、勉強意欲はきわめて低く、スマホやネットの簡単な倍速コンテンツしか見ないわけだから仮に字面の字は読めても深い意味がわかっている保証はどこにもない。

だいたい義務教育を学び直せる場所がほぼ存在しない。児童や青年にしかフォーカスをあてない所が問題だ。重要なのはその後だ。

受験の予備校はあっても世代問わず教育の下支えとなるプラットフォームが完全に欠落しているのも大きいだろう。

口語で話せれば文語もできるという錯覚があるが饒舌にペラペラ喋る人だから文語も堪能というわけではない。すなわち字の読み書きができない可能性があるのだ。

恐らく本当に字が読めず書けない人は2割、字が読めても意味を誤読する人は3割ぐらいいるのではないだろうか。

確かにニジェールや南スーダンといった諸国が抱える識字率の低さと問題は違うだろう。

しかしデジタルネイティブ世代を含めた現代日本人の識字率調査は必要だ。とてもではないが識字率が100%というのは無理がある。

デジタルディバイドの問題もあるが、学力の格差は天と地ほどの差が開いている。



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