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カントリー情緒溢れるアメリカンファームを120%楽しむ

ボストンエリアで暮らしてみて、一番季節を感じられた場所はファームかもしれない。

一歩足を踏み入れると、春にはむせ返るような草の香り、夏にはたっぷりとした日差し、秋には実り豊かな巨大かぼちゃ達が出迎えてくれる。そして四季折々のフルーツの実る畑がどこまでもどこまでも続く。

日本にいる頃から週末ハイキングを楽しむことの多かった我が家だが、アメリカへ来てカントリー情緒溢れるファームで過ごす週末が増えた。今回はそんなアメリカンファームでの楽しみ方を共有してみたい。


◆フードトラックのメキシカンフで腹ごしらえ

ファームへ到着したらまずは腹ごしらえを。フードトラックが開店していたらラッキーだ。ナチョスやタコスなどのメキシカンフード、ホットドックやハンバーガー、ベイクドポテトなどのアメリカンフード、運が良ければあつあつの窯焼きピザをゲットできることもある。

円安も気にならないリーズナブルな価格。しかも自然に囲まれての青空レストラン。心もお腹も満たされる。

チーズたっぷり。右下のはモッツアレラチーズフライ。
香ばしいにおい。外はカリっ中はもっちり。
ピザ窯付きのフードトラック参上

食事が終わると、子供と一緒に山羊や羊、鶏などの家畜たちに会いに行って、エサをあげるのがお決まりコース。エサは販売されている。

満腹になりお昼寝モードに入った子ヤギさん

◆ショップでアメリカの定番アイテムをゲット


ショップをのぞくのも楽しい。採れたての野菜やフルーツ、乳製品、花はもちろんのこと、アップルサイダーやアップルサイダードーナツなど、アメリカならではの定番アイテムも並べられる。

アップルサイダーとは、果肉の粒や沈殿物を取り除く濾過処理を行わない生のリンゴジュース。濃厚な飲み口だ。砂糖は加えていないと記載してあるが、かなり甘い。秋を中心にスーパーマーケットでもよく目にする。アメリカ人にとってはおなじみの季節ドリンクのよう。

秋には大量のアップルサイダーが並ぶ。

ちなみにリンゴを原料とした発酵アルコール飲料もあり、こちらはhard ciderと呼ばれている。ciderはフランス語だとcidreというスペルになり、シードルと発音する。なるほど!シードルね!とあとから気づく。

ボトルのラベル下にhard ciderと記載されているのが確認できる。

そしてアップルサイダードーナッツは、アメリカ東海岸のリンゴ農園では定番おやつらしい。ほんのりとしたリンゴフレーバーにシナモンやナツメグのスパイスが効いている。

ファームでは揚げたてを提供してくれる。あたたかくてふんわりとした食感の素朴なドーナツ。いくらでも食べられてしまう。

自宅に持ち帰った戦利品のアップルサイダードーナツ。

ファームによっては美味しそうなデリがずらりと並べられるところもあって、さながら日本のデパ地下。この日はチキンドラムスティック、海老のジャンバラヤ、ムサカを購入。正直街中へ買いに行くより治安もよいし便利。

だいたい$10~$20くらい。

◆フルーツ?花?何をpickする?

fruit picking(フルーツ狩り)のできるファームに来たら、大人も子供も楽しめるので、ぜひ挑戦したい。

季節によって、いちごやブルーベリー、ラズベリー、リンゴなどのフルーツ狩りを楽しめる。比較的リーズナブルだし時間制限も特にないので、手渡された袋やカゴがいっぱいになるまでゆったり満喫できる。

ファームによっては花のpickingもあって大人気だ。何十種類もの花が栽培されている花畑で自分オリジナルのブーケを作る。ファームですれ違う女性のほとんどが色鮮やかなブーケを抱えて嬉しそうに歩いていた。

文字通りの花畑

◆巨大カボチャ陳列は初秋の風物詩


秋になると収穫時期も相まってファームは一気にお祭りムード。ハローウィーンやサンクスギビングにちなんだイベントも催され、多くの人が集まってくる。

バンドの演奏するカントリーミュージックを聴きながら食事を楽しむファミリーやお年寄り。ドーナツをかじりながら練り歩く若いカップルや子供達。誰にとっても穏やかな時間が流れる。

巨大カボチャがたくさん並べられるのは晩夏から秋初頭の風物詩。親が「ひとつ選んでね」と声をかけると、子供達はかぼちゃに走り寄り慎重に選び始める。自宅へ帰ったらとびきり素敵なジャックオーランタンを作るために。

オレンジだけがカボチャじゃない!
カボチャは量り売り。レジへ持っていくと重さを測って価格提示してくれる。
巨大カボチャはカートでしか運べない重量。。

我が家のジャックオーランタンもまさに製作中。

あまり早く削ると腐ったりシワシワになってしまうのでハローウィン直前に。。



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