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丹波篠山の夏、合言葉はデカンショ♪

丹波篠山の夏といえばデカンショ祭り。
デカンショ祭りは簡単に言うと、丹波篠山の有名な夏のお祭りです。
以下、ホームページより引用。

デカンショ祭は 毎年八月二日に渡って開催する西日本最大級の民謡の祭典です
江戸時代から歌い継ぐ民謡「デカンショ節」に手拍子を合わせて踊る「デカンショ踊り」をお楽しみください

デカンショ祭りホームページより

毎年、土曜日も日曜日も関係なくとにかく15日と16日に開催されるのがデカンショ祭りです。老若男女が篠山城跡三の丸広場に集まり、楽しみ、デカンショ節にあわせて踊りまくる祭りです(たぶん)。
「デカンショ」の語源の由来は様々あるようですが、興味深いのは民謡「デカンショ節」の歌詞です。
歌詞の数はなんと300以上もあるそうで、その歌詞には地域やその時代の風土や人情などが表現されているそうです。なので、今でも丹波篠山市では日本デカンショ節大賞という賞を設け、新たな歌詞を募集しています。自分で丹波篠山を思いながら歌詞をつむげばそれも立派なデカンショ節です。

デカンショ節の中でも代表的な歌詞はデカンショ祭のホームページにも掲載されています。その中でも特に私が好きなのはこちらの歌詞です。

デカンショデカンショで半年暮らす
あとの半年寝て暮らす

このデカンショデカンショは「出稼ぎしよう」とか「徹夜で酒を飲み明かすという意味の徹今宵(でっこんしょう)」だとか、諸説あるようで、昔は灘に杜氏として出稼ぎしながら半年し暮らし、あとの半年は寝て暮らすというようにも取れるし、徹夜で酒を飲み明かして半年暮らしながらあとの半年寝て暮らすとも読み取れますね(でも後者って全然働いてないw)

現代の丹波篠山人を見ていると、4月~12月あたりまでは米、米、黒枝豆、黒枝豆、山の芋、黒豆、黒豆てな感じで9か月間、ひたすらに農地に赴き、作業場に繰り出し、農作物を売りまくり、12月終わりあたりからやっとひと段落…という感じで冬を過ごすというのが、少し歌詞に重なっているように思えて、この「デカンショデカンショ」はまさにアニマル浜口の「気合いだ!気合いだ!気合いだ!」のような自分たちを鼓舞させる言葉にも聞こえてくるのです(私の勝手な解釈です)
もちろん、農家の方々は冬は冬で次のシーズンに備えていろいろ準備をされてはいるので、実際寝て暮らしているわけではないですが、地域の方々とお会いする時にアポを取りやすいのは確実に冬だったりします。

準備されていた提灯

さて、今年のデカンショ祭は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止となってしまいました。今年は仲間たちと集まって連を結成し、踊る予定でしたが、それが叶わず。今年は開催の決定がなされ、準備を始めていた中で、8月に入ってからの中止でしたので、それだけにちょっと丹波篠山にとってはセンチメンタルな夏となってしまいました。来年こそは開催できますように!

■デカンショ祭ホームページ
https://dekansho.jp/

■デカンショ節公式ホームページ
https://www.japanheritage.sasayama.jp/

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