知財制度の考察

下記セミナーにパネリストとして参画しました。

http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/2020/jinzaiyosei_tokubetu.pdf

恩師からのお誘いだったのですが、抗生物質を研究していて、法務修士を修了した実務家であり、TRIPSとも関係深い活動もしているので、まさに、時機を得たテーマにしゃべることができました。

そこで気づいたのは、医薬とそれ以外での知財システムの違いです。COVID-19 Pledgeやその日本版でも製薬企業自体は参画していません。参画できないビジネスモデル構造です。特許1件が持つ意味が違います。これは、キヤノンの方も指摘していた点です。当方が実務で日常痛感する感覚と同じです。バイオ医薬系での戦略とそれ以外は水と油のごとく違います。

また、Regulationがある場合知財戦略は変わってきます。これを考慮すると知財制度はモデルに応じて意味が違い、価値も違います。政府関与が強まると、知財の意味がないという点も指摘されたところです。標準化が必要な点もありますが、これらは今後の研究課題です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?