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感情は、考えないで感じきる。

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか
は恋愛のヤバさや自己受容の大切さを認識するために最適な本です。
この本の中で重要だと思った部分を紹介させていただきたいと思います。

あなたが今まで恋愛で苦しんできた理由のひとつに「自分の感情を、うまく処理できなかった」ことがあるのではないでしょうか。たとえば彼氏の浮気を知ったとします。あなたは怒り、さみしさを「感じる」でしょう。しかし同時に、そのことについて「考えて」もいるはずです。「どうして彼は浮気をしたんだろう?」「どうして私は浮気をされたんだろう、私よりも相手の女性の方が魅力的だったから?」「相手の女の人は、どんな人なんだろう?」「彼は、もう私のことを好きじゃないんだろうか?」「これから、どうしよう……?」ずんずんネガティブになって「あんたが悪いのよ!」と不安や不満を相手にぶつけて、あるいは「なかったこと」のように無理してふるまって、後で苦しくなってしまう。涙が出てきたら出てきたで「どうして私は、こんなに弱いんだろう」「泣いちゃうような私は、ダメだ……」と罪悪感を持ったり自己嫌悪したり、なんてことも、ありませんか

子どものころ、親に「泣くんじゃない!」と意味もなく怒られた経験がある人は「怒り・悲しみ・さみしさ」といった感情が湧くと、それらを「感じてはいけないもの、泣くのはダメなこと」と判断して、ガマンしてしまうことが多いようです。泣くことに罪悪感を持ってしまうだけでなく「悲しいはずなのに涙が出てこない。それが苦しい」という人もいます。

でも、感じてはいけない「ダメな感情」なんて、ないんです。感情に良いも悪いもありません。自分の感情を良いものか悪いものか「判断してしまう」のも、自己受容から遠ざかります。

相手のせいにするな、自分のせいにもするな。ガマンもするな、罪悪感を持つな。では、どうすればいいのでしょうか?

苦しい感情が湧いた時は、よけいな考えをめぐらせたり、自分を責めたり相手を責めたり、卑屈になったり自己正当化したりせず、ただ自分の感情を「感じきって」みてください。原因や、未来・過去のことなどを考えず、ただ怒り、ただ悲しんでみてください。もしそうしたかったら一晩中ぴぃぴぃ泣いたり、枕やクッションを叩いて怒り狂ったりするのも良いでしょう。自分の感情の炎に、水もかけず、かといって新しい燃料もくべず、湧き上がってくるものがおさまるまで感じきるのです。その方が早くラクになれるはずです。ひとりで泣くのがどうしても苦しければ、同性の友達の胸を借りて泣きましょう。

感情が湧き上がるままにインターネットで「悲しみ」や「怒り」を書きつづったり、つぶやいたりする人もいます。その内容に友達からのリアクションが「あったり、なかったり」で、また興奮したり落ち込んだり……。でも、興奮したまま「インターネットで、言葉にする」のは、自己受容にとってもクセモノなんです。自己否定感やネガティブな興奮をすぐ文章にして恋の相手や友人に伝えることができる環境が増えすぎたことも、近年の「女性の自己受容できなさ」に拍車をかけています。ネット上で「自分のネガティブ感情を自分のために言葉にして、書く」というのは、無意識のうちに人の目を気にすることであり、どんどんナルシシズムを強めていきます。気持ちを吐き出したい、自己分析したいという目的なら、自分だけしか見ないノートに書いた方がいいでしょう。

湧き上がった感情をすっかり感じきった後だと、スッキリして、頭もクリアになります。すると「私は、こういうこと(できごとや、相手からの言葉)があると、こういうふうに(怒り・さみしさ・悲しみを)感じるんだな」とわかります。これが自分では見えていなかった「自分の心の穴のかたち」を見つめることができた、ということです。そこで初めて「これからどうすればよいか」を考え始めればいいのです。

ところで。恋愛の相手との出来事であなたが感じる「苦しい感情」は、じつは幼い頃¥ころ、あなたが親との関係で「その時は幼すぎて、どうすることもできなくて」苦しかったのと同じ感情です。つまりあなたは親との関係でうまく処理できなかったものを、いまの恋の相手との関係で「再び感じる」ことで、乗り越えようとしているのです。「心の穴は、ぜんぶ親にあけられた」のですから。だから今度こそ、苦しい感情を「感じきる」ようにしてみてください。

自分で感情を感じきること。その上で冷静に自分の気持ちを相手に伝えること。それが「自分の感情に責任を持つ」ということです。

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか

感情は感じきったらそれで終わりなんですが、
何故か皆さん、感じると同時に浸ってしまうんです。
特にマイナス感情に浸ってしまうと感情を処理することができず、
心の傷になって残ってしまいます。

そして過去の出来事を思い出すと
処理されてないマイナス感情が湧き上がってきて
その感情に浸ってしまうようになるんです。
感情に浸ると処理されなくなるので、
再び感情を傷つけてしまうことになります。

こんなことをばかり繰り返していると
処理されないマイナス感情が蓄積していき
どんどん生き辛くなっていきます。
いつまでたっても自己受容できません。

自己受容できない人は何をやっても
長期的に上手くいかないので
自己受容できるようになるしかありません。

自己受容できるようになって、
ようやく他者受容することもできるようになります。
自己受容と他者受容、どちらも重要です。

自己受容に関しては”「これでいい」と思える生き方”と
”なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか”
の2冊だけで事足ります。

より生きやすい道を選択したい方は
自己受容・他者受容・足るを知る
この3つを重視してください。

自己受容・他者受容を深く掘り下げると
老子の『足るを知る』という言葉に辿り着きます。
深く掘り下げて理解を深めたい方は
是非、老子・荘子に関する本を読んでみてください。


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