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【必読の書】「これでいい」と心から思える生き方の重要ポイント⑭

この本の第三章に書かれてる文を
紹介させていただきたいと思います。

自分の目の前の世界を思いどおりにコントロールすることを
「操作主義」といいますが、現代人には、
この「操作主義」のパラダイムが浸透していると思われます。

人は、操作主義的になればなるほど、
コントロールすることへの執着心が肥大化してしまい、
思いどおりにならない状況に耐えられなくなります。
つまり悩みが増えるのです。
仏教や老荘思想でも言っているように、
思い通りにならないことを思いどおりにしようとする執着心こそが、
人生の根本的な苦悩を生み出すのです。

「これでいい」と心から思える生き方 第三章

多くの人は思いどおりにしたいと思っています。
特に誰かの心や感情を思いどおりにしたいと思っています。
このような時、人は誰かに縋ってしまうのです。
運気に縋ったり神様に縋ったり恋愛カウンセラーに縋ったり・・・
皆さん、邪気発生源に縋ってしまうんです。
私たちが重視しなければいけないのは”足るを知る”です。
”足るを知る”から遠ざかったら悪神の餌食になるだけです。

私たちはみな、この大自然・大宇宙から見れば、とても小さな存在ですね。
宇宙の大いなる法則や流れに、抗って生きることができません。
しかし、ある時期から(特に近代以降)人間はそのことを忘れ、
謙虚さを失いました。科学技術を過信し、万能感・全能感に支配され、
自然に対する畏敬の念を失って、自分たちの都合のいいように
自然を操作しようとするようになったのです。
そしてその結果、今日の自然破壊・環境破壊などの問題を招いてしまいました。

「これでいい」と心から思える生き方 第三章

過去に存在して消滅した文明も同じ道を辿り、消滅したのでしょう。
潜在意識の環境は邪気によって変化します。
現在、潜在意識の環境を見る限り、
文明が消滅する方向に向かっているとしか思えません。

それにしても現代は、操作主義全盛の時代といえそうです。
書店で子育てやコミュニケーションスキルの本の目次をながめてみると
「子どもをやる気にさせる」とか、「部下を動かす」とか、
「相手に行動を起こさせる」などの
操作主義的な言葉が並んでいる本も珍しくありません。

「自分が子どもだったら、あるいは部下だったら、
操作的な意図を持った親や上司によって、
やる気にさせられたいだろうか?動かされたいだろうか?
行動を起こさせられたいだろうか?」という視点で考えると、
操作的なコミュニケーションがいかに一方的なものかがわかりますね。

「これでいい」と心から思える生き方 第三章

多くの人が操作主義に縋り、執着しています。
ということは、既に偶像化してしまっていて、
偶像の中に悪神が入っているのです。
そのような偶像にはより多くの人が縋り、執着するようになります。
操作主義の真逆にあるもの、それが他者受容です。

現代の操作主義的な傾向は、自己啓発書などにも見てとれます。
「運命を自在に操ることができる」とか、
「思いどおりの人生を楽々と実現できる」など、
私たちのコントロール幻想や万能感を刺激するような言葉もよく見かけます。
中には、「宇宙の法則」や「奇跡」や「偶然」などの
人知を超えたものすらも人為的に操作して、
願望実現のツールにしてしまおうとするものもあります。

少し考えてみていただきたいのですが、はたして私たちは、
運命を自由自在にコントロールすることができるのでしょうか?
人知を超えた現象をも、思いどおりの人生を実現するための
便利なツールにすることができるのでしょうか?
そしてそれは、真に幸せな人生を築きあげる生き方につながるのでしょうか?

「これでいい」と心から思える生き方 第三章

だから自己啓発も邪気発生源になってしまったんです。
「思いどおりに~」みたいな本がたくさん出ていますが、
書かれていることを真に受けて実践した方は
そろそろ答え合わせをした方がいいと思います。
悪神入りの偶像に縋り執着していただけなので、
多少、プラスの場面もあったかもしれませんが、
坂道を転げ落ちる結果になったと思います。
本当に答え合わせした方がいいと思います。

「思いどおりに~」という類のことを書いた人たちですが、
責任を取ることができるのでしょうか?
間違っていたことを書いてしまったら謝罪するとか、
そういう責任の取り方もありだと思います。
それすらできない人は悪魔だと思ってください。
私は過去の過ちを認め謝罪する人は評価に値すると思います。
それでスピリチュアルの大御所と呼ばれていた
ドリーン・バーチューに対して一定の評価をしているんです。

ドリーン・バーチューが過った道(キリスト教)
に迷い込んでしまったことは残念ですが・・・

かつて人間は、「天まで届く塔」を建てることができると考えましたが、
その企てを知った神が言葉を混乱させ、その企てをくい止めました。
これは、旧約聖書の中の「バベルの塔」の話です。
旧約の預言者たちも、万能感・全能感に支配された人類の傲慢さが
人類自身の首を絞めることになると、予見していたのではないでしょうか。

「これでいい」と心から思える生き方 第三章

これがバベルの塔です。

こちらは現代版バベルの塔、スイス・バーゼルにある
各国の中央銀行の元締めの国際決済銀行(BIS)です。

そう遠くない未来、崩壊するでしょう。

金融・経済が崩壊しても潜在意識の環境は元には戻りません。
人間が万能感・全能感に縋り、執着している限り
厳しくなっていく一方です。

自己受容できるようになって、
ようやく他者受容することもできるようになります。
自己受容と他者受容、どちらも重要です。

自己受容に関しては”「これでいい」と思える生き方”と
”なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか”
の2冊だけで事足ります。

より生きやすい道を選択したい方は
自己受容・他者受容・足るを知る
この3つを重視してください。

自己受容・他者受容を深く掘り下げると
老子の『足るを知る』という言葉に辿り着きます。
深く掘り下げて理解を深めたい方は
是非、老子・荘子に関する本を読んでみてください。

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