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これだけあればインドに行ける!?初心者用、インド旅行ガイド【治安、移動から食事や文化まで】

このnoteは、インド初心者のぼくが2週間インド旅行をした経験を元に、インドについてのレポートを兼ねて、初めてインドに行くときに知っておいてよかった情報をまとめたものです。

なんでわざわざこんなnoteを書いているかと言うと、インドでぼく自身がすごく「情報」の大切さを感じたからです。

初めて行く国で、特にインドというおそらく多くの人にとって少し特殊で、難易度が高い環境の中で、情報を持っているのと持っていないのでは、旅の楽しめる範囲が大きく違います。

行き当たりばったりだからこそ得られるものも当然あるかと思いますが、それにはリスクが伴います。そのリスクの中には、少し下調べをするだけで避けられるものも多いです。

情報をきちんと持っているからこそ、不要なリスクを避け、最大限にインドを楽しむことができるのです。

これを読んでいる方が、少しでも楽しいインド旅行ができることを願っています。

〜ぼくのインド旅行について〜

行った場所

ぼくが行ったのは、この5ヶ所。()内は泊まった日数です。

リシュケシュ(3泊)オススメ度★★★★☆

ガンジス川の上流にある、ヨガ発祥の街。街全体がベジタリアン・ノンアルコールで、ヨガのアシュラム(道場)も数多く、ヘルシーライフが楽しめる。日本人多くないけど、穴場。

デリー(2泊)オススメ度★☆☆☆☆

インドの首都。人も観光客も客引きもとにかく多い。空気も汚い。長居は禁物かも。

バラナシ(4泊)オススメ度★★★★★

ガンジス川のほとり、ヒンドゥー教の聖地。行き交う牛や犬、沐浴する人々、糞が落ちている道路など、ザ・インドな風景。インド初心者は行くべし。

ブッダガヤ(2泊)オススメ度★★★☆☆

仏教発祥の地。いろんな国のお寺が集まっていて楽しく、足を伸ばすとインドの田舎の風景も広がっている。日本語話せる客引きが多かったのがちょっとしんどかった。

コルカタ(1泊)オススメ度★★☆☆☆

インド第三の都市。東南アジアの雰囲気とも近い、大都会。デリーほど客引きが多くないので過ごしやすさはあるが、人は多いし、インドらしさは少ないかも。

地図で見るとわかりますが、インドの北部を西から東に横断するような形で旅しました。

〜絶対必要!な準備編〜

ビザの取得方法

インドのビザの取得方法は、大使館で申請するTOURIST-VISA・オンラインで申請するe-TOURTIST-VISA、到着後に申請するARRIVAL-VISAの3種類。

渡航前に確実に入手できるので、e-TOURTISTが良いと判断して利用しましたが、入力項目が多く複雑で、1時間ほどかかりました。現地に行くまでビザが手に入るかわからないという不安要素はあるものの、ARRIVALはかなり簡単に申請できていたようでした。こちらもありかも。

飛行機

たぶんインド初心者は、ぼくのように北インドに行くことが多いと思うので、デリーかコルカタの空港から入ると思います。ぼくが調べた範囲では、バンコク経由のコルカタinが一番安かったです。日程次第なので、skyscannerなどで比較するのが吉。

また、デリー・リシュケシュ間の移動で国内線も利用しましたが、こちらも結構簡単に乗れるのでおすすめ。鉄道に比べるとやはり高いですが、快適で早く、遅延もないのが利点です。

宿のまとめサイトと、見るべき観点

ぼくはhostel worldとBooking.comというサイトを使って宿を探しました。

ぼくが行ったような観光地には、安くて綺麗な宿がたくさんあります。ぼくが宿を選んだ観点は、以下の5つ。平均で1人1泊800円くらいでした。

・レビュー(口コミ数、評価、口コミの内容)
・写真(綺麗かどうか)
・場所(中心部に近いの、とても大事)
・エアコン(部屋ごとにあったりなかったりするから気をつけて)
・無料Wi-fi(これも大事)

デリー・バラナシ・コルカタなどの観光地や大都市には日本人宿もいくつかあります。情報も集まっており、心強さや安心感は得られます。

Wi-fi、SIMなど、電波環境について

カフェやレストランの多くはWi-fi環境があり、聞くとパスワードを教えてくれますが、接続が悪いこともたまにあります。Wi-fiレンタルか、SIMの購入で、インターネット環境を確保するのがおすすめです。

こちらの記事ではSIMが上級者向けと書いてありますが、SIMフリースマホを持っているか、SIMロック解除さえできれば、そんなに難しくないです。SIMが圧倒的に安いので、こちらが個人的におすすめ。

現地でも購入できますし、Amazonでも乗り継ぎのタイの空港などでも購入できます。

〜現地での移動編〜

鉄道の予約の仕方

鉄道は駅でも予約できますが、インド国鉄のサイトを使う方が簡単なのでおすすめです。ただちょっと手続きが難しいので、こちらのサイトを参考にしてください。観光客は外国人枠を使ってチケットを取ることができます。

チケットはかなりすぐ埋まってしまうので、早めの予約が大切です。

列車のクラスは、Sleeper・Tier2・Tier3の3種類。Sleeperが一番安いですが、人でぎゅうぎゅうなので、長距離の移動だとしんどいかも。Tier3は3段の寝台列車で、ベッドに座ることはできないけど、寝るだけなら問題ない、くらいの居心地だと思ってください。

その他の移動

街の中での移動は、タクシー配車アプリのUberが便利です。駅から中心地が離れていることも多く、必須のアプリだなと思います。

それ以外の手段としてはリキシャという、トゥクトゥクのようなものがあります。ただ、こちらは料金の交渉や目的地の伝達、正しいルートを走っているかの確認など、気にしなければいけないことが多いです。Uberはその辺りをアプリがカバーしてくれますし、料金もほぼ変わらない(Uberの方が安い場合もある)ですし、圧倒的に快適です。

ただ、場所によってはUberのタクシーがないことも。ブッダガヤがそうでした。その場合はリキシャを使う必要があります。リキシャはかなり高い値段をふっかけてくるので、値切ることが大切。あらかじめ相場を調べておくと、交渉しやすいです。

〜生活にまつわる諸々編〜

両替のやり方おすすめ

両替はこちらの記事を参考にしてください。街中に両替できる場所が多いですが、一万円札は両替しにくく、お釣りもない場合が多いので、千円札・五千円札に予め崩しておくとよいかも。

レストランや宿などでは、クレジットカードが使えない場所も多いので、現金は必須です。

治安など、安全面

治安面ですが、インドはぼったくりや詐欺が多いです。下記の記事のような出来事もあり、正しく警戒することが本当に大切です。

街を歩いていると、とにかくたくさんのインド人が声をかけてきます。英語の場合も日本語の場合もありますが、いずれにしろフレンドリーな雰囲気を醸し出しています。

ですが、道端で話しかけてくるインド人はほとんど客引きや勧誘、あるいはぼったくりです。必要としていない場合は、とにかく全部断るのが一番安全。

ただ、中には厄介なケースもあります。

例えば、歩いている方向に勝手についてきてガイドを始めたり、「そっちは道じゃないよ!」と嘘をついて道案内をしてガイド料を請求してくるケース。中には、「お金払わなくていいよ」と言いながらガイドするものの、連れて行かれた旅行代理店やホテルなどでぼったくりに遭うこともあるそうです。

ただ、インド人はフレンドリーな国民性もあり、また日本人の物珍しさもあり、純粋に好奇心で話しかけてくる人もいます。こういった悪質なインド人と、本当に善意で話しかけてくれる人を見分けるのは、正直ほとんど不可能です。

ですので、鉄則は「話しかけてくるやつは信用するな。でもこちらから話しかけたやつは信用して大丈夫」です。心が痛みますし、もしかしたら全員信用することによって、思いもしなかった経験が得られるかもしれませんが、リスクを避けるなら、話しかけてきた時は信用しない方がいいでしょう。

合わせて、個人的には、インドの他の地域から来ている観光客は信用できるように思います。騙そうとするのは地元で商売をしている人たちなので、観光客は比較的安心できます。

ただ、こちらから話しかけた場合でも、適当に対応している時やあんまり英語が通じていない時もあるので、気をつけましょう。

ちなみに個人的な感覚ですが、他の国であるような、スリや盗難のリスクはあんまり感じませんでした。

食事

インドの食事は、基本的にどこでも美味しいものが食べられます。ただ、確かに同じような具材・味のものが多く、単調ではあります。

ベジタリアンが多いのか、ベジタリアンレストランが多かった印象。お肉はチキンとマトンくらいで、豚や牛を食べられるところは少ないです。また、地域にもよるかと思いますが、魚を食べられるところも多くはなかったです。

中華料理屋さんはかなりあちこちにあるので、飽きたら中華を挟むといいかもしれません。

また、ビールなどのお酒が飲める場所も少ないですし、ぼくが飲んだビールはクセが強くあまり美味しくありませんでした。(生まれて初めて美味しくないビールに出会いました)インドの物価からするとかなり割高でもあるので、お酒には期待しないほうがいいでしょう。

レストランを探す時は、

・日本人のブログ
tripadvisor
・Google Mapのレビュー

を主に参考にしました。

美味しかったレストランをあげるとキリがないのですが、コルカタで食べたベンガル料理が一番美味しかったので、ここはオススメです。写真は全然映えていないけど、最高に美味しかったエビカレー。

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〜気になる!健康管理編〜

体調面、特にお腹など

食生活が基本的に刺激物で油も多いご飯なので、日本で生活しているよりも胃腸に負担がかかります。おなかいっぱい食べないのが得策です。お腹の調子が悪い時、ぼくは中華料理屋さんでワンタンとかを食べて調整していました。

あとは予防的に毎食後ビオフェルミンを飲むのもいいでしょう。

また、食事の前後にウェットティッシュなどで手を清潔にし、食器も場合によっては拭くのも大切。間接的に摂取した水道水が原因で、お腹を壊す場合もあります。

屋台のご飯は、食べている人もいれば危険だと言っている人もいる印象。確かに安くて美味しいですが、やはりリスクはあります。ぼくはあまり挑戦しませんでした。最低限、火が通っていることや、素手で触っていないことを確認した方がベターでしょう。

生野菜も避けた方がいいです。火が通っていないものは食べない、が安全。

お腹以外で言うと、特にデリーは空気が非常に汚く、かなり喉も痛くなります。マスクはしている人がほとんどいないので目立ってしまうのですが、のど飴などがあるとケアできるでしょう。

あとは虫除けがあるとベターくらいです。

お腹を壊したときに取るべき対策

どれだけ対策をしても、お腹を壊す時は壊します。下痢の時は、絶食してとにかく出し切る、が大事らしいです。

脱水症状にならないように水分補給をしましょう。粉末のポカリを持っていくとより良いです。

ちなみにですが、帰国後にお腹を壊すケースも多く、ぼくもその1人でした。(潜伏期間があるそう)帰ってからも気を抜かないよう!

トイレ

基本的に外のトイレにはトイレットペーパーがないので、持っていくのが吉。インドでも購入できます。

場所にもよりますが、ホステルやゲストハウスのトイレにはトイレットペーパーがある場合が多いです。

〜あったら嬉しい情報編〜

おすすめのお土産

お土産はスーパーで買うのがオススメです。大きい場所なら品数も多く、特にスパイスやチャイの種類は豊富で安いです。

個人的なインド人の印象

インド人、という大きな主語で括るのはあまり良くないですが、日本人と比べて感じたインド人の特徴を書きます。文化や国民性が日本とはかなり違いますし、東南アジアともまた少し違う印象でした。

当然、全員こういった特徴を持っているわけではないので、参考までに。

・パーソナルスペースが狭く、知らない人同士でも距離感が近い。
・せっかちで、すきあらば列にどんどん割り込もうとする。
・交通ルールなどはほとんど守らない。クラクションも超うるさい。
・好奇心旺盛でおしゃべりが好き。知らない人とでもどんどん話す。声も大きめ。
・宗教的信仰が厚い人が多い。


その他諸々のティップス

バラナシに行くと、ガンジス川をボートで渡っている人を見かけるかと思います。実際、特に朝方などはすごく気持ちいいしオススメなのですが、料金をかなりふっかけてくることがあります。粘り強く値引き交渉すると良いでしょう。

ぼくたちの場合、相場が400ルピーくらいだと聞いていましたが、最初は1500ルピーだと言ってきました。最終的には500ルピーまで値下げ交渉しました。

また、インドの街には動物がたくさんいます。主にウシ、イヌ、サル。ただそのどれもが、そんなに可愛くないです。むしろちょっと怖い。日本にいるような可愛いイヌと違い、目がキッとしている、ケモノ感が強いイヌです。ウシもかなり大きく、ツノも雄々しい。動物が苦手な人は、気をつけてください。

ブッダガヤという仏教の聖地に、菩提寺というお寺があります。ブッダガ悟りを開いたとされる菩提樹があるなど大きい観光スポットなのですが、入口がちょっとトリッキーです。事前に携帯をあずける(無料)必要があり、またカメラを中に持ち込むならお金を払う必要があります。入口に向かって右側に預ける場所がありますが、観光客でごった返しており、いろんな客引きも集まっているので、ちょっと大変です。

とっても長くなりましたが、以上です。

最後に

あくまでぼくの主観的な体験をベースにした情報ですが、参考にする部分はうまく使いながら、ぜひ良い旅をして欲しいなと思います。

また、今後も情報をどんどん追記していきたいので、「この情報欲しい!」「こんなのもあったよ!」などの要望あれば、ぜひぜひコメントなどお願いいたします!


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