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スタートアップネイション・イスラエル人の考えていること…月面探査機”ベレシット”の動き

イスラエルの民間会社、Space ILは2月22日に月探索機“ベレシットBeresheet(創世)”を打ちあげました!今回は、そのベレシットが今、どうなっているのかをお知らせします。
現在ベレシットは円周の幅を広げながら地球の周りをまわっていますが、今週木曜日4月4日には、月に接近し、地球の軌道を外れて月の重力に引っ張られた軌道に乗り移る予定になっています。

月探索機ベレシットの航路詳細はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=_R4zk448oPs

Lunar Capture (月の捕捉)と呼ばれるこの軌道の移し変えは、月の軌道とベレシットの軌道をぎりぎりまで接近させるという、綿密な計算の上に成り立っています。この二つの軌道を正確に接近させるため、4月1日イスラエル時間早朝、SpaceILのエンジニアチームは、ベレシットのエンジンを72秒間作動させました。

地球から月までの距離は平均すると約384,000㎞(月の位置によって違いがあるのだそう)ですが、ベレシットの飛行距離はすでに6,000,000㎞近くになっています。これは、動画を見ていただくとわかるのですが、探索機に大量の燃料を積んでまっすぐ月に向かっていくのでなく、地球の引力を利用して探索機をこっちで加速させたりあっちに投げ飛ばしたりして、地球の周りをまわっている月に近づける方法を取っているからだそうなのです。この方法が燃料を格段に節約させているとのこと。

そんなやり方、冗談じゃなくて?というようなクレイジーなアイディア!イスラエル人の真骨頂という気もしますね。そしてまた、それを実現するところがすごすぎる…。まるでSF映画の出来事のようです。
4月4日に月の軌道への乗り換えが成功したら11日に月面着陸の予定。ぜひ成功してほしいです!

3月5日にベレシットから撮影された地球の写真

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