19 人と言葉と踊りと、赤い公園が好きです

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見送り、あるいはさよならの作法

相手が豆粒になって見えなくなるまで見つめる 相手がこっちを振り向いてくれたら嬉しい 相手が見えなくなったら深呼吸して帰る

    • 音楽の中で19歳の父と握手した話【エルヴィス・コステロ】

      父がエルヴィスコステロのライブに来るのは37年ぶりらしい。今は2024年、父が前に行ったのは1987年。新聞配達で貯めたお金を全部レコードに費やしていた音楽オタクの少年は、19歳の福岡で浪人中の秋、どうしてもコステロが観たかったんだって。 そのライブに父は同僚と行くはずだったのに、当日の朝同僚が急用で行けなくなり、朝急に「来ない?」とLINEで誘われた。おおお、エルビスコステロ、、コルステロールみたいな名前だなぁとか思いながら、コステロのことはまったく分からなかったが父に会

      • 深夜に支離滅裂夢現しんやにしりめつれつゆめうつつ

        いろんな倫理基準があるのはわかってて、その上でほんとうに大事な人には「あなたが傷つかない」だけが私の中では唯一の正しさだし、あなたのことパターン化せず、たった一人の複雑なあなたと私として話がしたいよ ぐちゃぐちゃの個別具体をそのまま知りたいって思う、私とあなたが立ってる場所とか、特権性とかはこの期に及んではどうだって良くて、そんなものはわたしとあなたという生身のひとりひとりが話し合うとき言い訳にも武器にもならない、ただお互いが分かってればよくてそれにものを言わせるのはちがうさ

        • 色紙の季節

          毎年、この季節に別れがさみしい〜みたいなことを書いてるような気がするけど、今年は去年よりマシです。去年は高校を卒業したので、別れなきゃいけない人とかもう会えなくなる人が多くてかなり寂しかった。 今年はというと、新しく大学に入って一年仲良くしてもらった四年生の先輩達とのお別れがあります。夜まで語り明かしたり一緒にご飯食べたりしたサークルの先輩、まだ入って二ヶ月の寮のキッチンで会うとよく話しかけてくれた先輩。寮の先輩にと初めて色紙のアレンジを任されて、色紙を作りました。たくさんの

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          IUちゃんのlove wins all

          IUちゃんの音楽をこれまでも割と聴いてきたはずだったけど、今回のlove wins allすごいね。。。。あまりにも曲、映像、レコーディング風景ぜんぶが美しくて、一旦思いを言葉にしてみようと思います。ネタバレや私の解釈含みます。 MVを観ると、耳が聞こえないIUちゃんと、片目が見えないVが白い箱から逃げてた。いつまで生きられるかわからない殺伐としたディストピア、普通なら正気を失いそうになるところで二人は絶対に手を離さない。お互いを見つめるその目線の「あなたを愛おしいと思って

          IUちゃんのlove wins all

          いちど昼と夜がひっくり返ると夜の暗さがちょうどよくなってなかなか寝るのが惜しい、みたいになってくる。本当はめちゃくちゃ寝たい。泥のように寝たい。

          いちど昼と夜がひっくり返ると夜の暗さがちょうどよくなってなかなか寝るのが惜しい、みたいになってくる。本当はめちゃくちゃ寝たい。泥のように寝たい。

          スピード出してちゃ

          最近自転車に乗っていて、狭い道を通ってる時はすごく怖い。人とかとすれ違うたびドキドキするくらい緊張する。ちょっとよろけたら衝突するぞ。そんなとき、いつも私はスピードを落とす。手に入ってる力を極力抜いて、行きたい遠くを見て漕ぐ。当たり前じゃんって思われただろうか。でも私にはスピードを下げるっていう選択がすぐ取れなくて、最近まで何回か生垣にぶつかったり、ぶつかりそうになったりしていた。スピードを落とすようになったのは、教習所の教官が「怖いって思ったらすぐスピードゆっくりにしてみて

          スピード出してちゃ

          猫背にもたれかかるのが好き

          誰かと生活するということ 誰かと生活して一番ありがたいのは、その人が生きているということをまいにち見せてもらえることじゃないかって思う。朝は起きたときに母が聖書を読んでる静けさが、夜は父のギターを練習してる猫背にもたれかかるのが、すごく好きだった。私はルーティーンワークが苦手で、毎日同じことをするのができない。毎日することと言ったら、睡眠と歯磨きとお風呂くらい。だから、「毎日その人が同じことをしている」のを見ると、すごく安心する。毎日にきっちり目盛りがついたような気になって、

          猫背にもたれかかるのが好き

          ほぼ祈り

          ほぼ祈り YouTubeに5年前とかにアップされてる、好きな動画を今でも観に行って、コメントにいいね押したりする。解散してしまった大好きなバンドの、今より素朴で優しそうな顔をしているユーチューバーの、大好きな動画たち。時間は戻らないことにどうしようもなく悔しくなりながら、ほぼ祈りのように、ひとつひとついいねを押す。「いいねされました」っていう通知が行って、久しぶりにこの人が5年前に観てた動画に出会ってくれたらいいなと思いつつ、私まだ観てるよ!ってだれかに伝えたいと思いつつ。み

          ほぼ祈り

          ショート(ライフ)ケーキ

          一週間 一週間に一回同じ場所に行く。どんなに怒涛の一週間を過ごしていようと、そこに行ってしまうとその場所と人はいつもと変わらないように見えて、心の奥から安心する。どんな一週間だった?と聞かれるたび、たった一週間なのに毎回遠い旅をしてきたようで、私の持っている体力と言葉と時間を尽くしてもきっと伝えられなくて、途方もなくて泣きそうになる。いま私が言葉を前にして無力に佇んでいることも、この一週間の中にあった心踊る嬉しい瞬間も、真っ暗な孤独も、全部輪郭を失って溶け合って、「いい一週間

          ショート(ライフ)ケーキ

          1日の中に朝と夜っていうまじで全く異質な二つのものが共存しているというのにみんなそれが普通ですけどみたいな顔して生きててヤバい 異常

          1日の中に朝と夜っていうまじで全く異質な二つのものが共存しているというのにみんなそれが普通ですけどみたいな顔して生きててヤバい 異常

          わたしの冬にヒーターがあったら

          四角のなかでゴーって燃えるオレンジを見て、もしわたしの冬にヒーターがあったらどうだったか想像してみる。ヒーターが失われていたわたしの19回分の冬。 友達が確実なものには信じるって言葉使わないんだよって言ってた。1足す1は2であることをいちいち信じるとは言わないように。逆に、怪しいものとか確実じゃないものに信じると言う言葉を使うよね、だから信じるっていう言葉が使われる時点で、なにを信じてようがその対象は不確実で本当に信じられるものかわからないものなんだって言ってた。だから信じ

          わたしの冬にヒーターがあったら

          普通によちよち足のでけえ鳥

          ハロー2024、ハロー不安定。不安定で、深刻にくるしんでて、なんにも書けることなかったです最近。noteに書けるのってあんまり重くなくてたのしいことなんです。わたしにとっては。 ・水族館に行って、ペンギン見てアシカ見て、こんな感じだったっけって驚愕した。ペンギンだと思って見てるからペンギンに見えるけど、海とかに行ってホイ、これなーんだって感じで見せられたら絶対ペンギンだってわからないと思う。普通によちよち足のでけえ鳥。 ・おばあちゃん家の匂いって石油ストーブの石油の匂いだ

          普通によちよち足のでけえ鳥

          踊る

          踊ること。わたしにとっては喜びであり、生きることであり、また同時に恐怖で、いつも不安がつきまとうもの、だった。長い間、ダンスと発音するたび、楽しい色に混じり合う不穏なイメージが浮かんでいた。 わたしは小さい時からダンスを習っている。上手い上手くない、振り覚えがいい悪い、音の取り方が早い遅い、体幹がどうの、踊り方がどうの。こういう基準のなかで上に上に、って追求することが全てだとなんとなく思ってここまできた。実際、それがすごく楽しくてずっとがむしゃらに踊ってた。本当に楽しかった

          19歳にして自転車に乗れるようになった🚲乗りやすい公園に連れて行ってくれて、乗れるまで転ばないように後ろから支えてくれた親友、いつもありがとう。!ぴかぴかの可愛い自転車が欲しい!可愛い自転車がなかったらちいかわのシールでも貼ります!自立への第一歩!バイバイ2ケツ人生!

          19歳にして自転車に乗れるようになった🚲乗りやすい公園に連れて行ってくれて、乗れるまで転ばないように後ろから支えてくれた親友、いつもありがとう。!ぴかぴかの可愛い自転車が欲しい!可愛い自転車がなかったらちいかわのシールでも貼ります!自立への第一歩!バイバイ2ケツ人生!

          父が、部屋にこもっておニューのエレキギターとアンプを使って悲しそうなコードを繰り返し弾いていて、娘は嬉しい アンプもギターもメルカリでちまちま集めて、「素早い対応ありがとうございました」なんてすぐコメントしてて、なんてささやかな父親

          父が、部屋にこもっておニューのエレキギターとアンプを使って悲しそうなコードを繰り返し弾いていて、娘は嬉しい アンプもギターもメルカリでちまちま集めて、「素早い対応ありがとうございました」なんてすぐコメントしてて、なんてささやかな父親