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里親登録までの道〜里親登録前研修Ⅱ〜

2021年6月
里親登録前研修Ⅱを受講しました。

内容は次の2つです。
・里親養育援助技術
・小児医学


里親養育援助技術

  • 社会的擁護を必要とする児童への理解と対応

  • 関係機関の役割

  • 自己覚知

施設職員の方が実際にあった話をしてくださいました。

8歳の男の子を保護した時の話

その男の子がお腹が空いていたので
施設の職員は、卵焼きを作って男の子に食べさせました。

男の子は
「これは何?初めて食べた!美味しい」
と言いました。

職員は特別な卵焼きを作ったわけではなく
普通に卵をといで甘く味付けをしてさっと焼いただけです。

男の子は生まれて初めて「卵焼き」をしたのでした。

男の子は卵は知っていたのですが、
お母さんから火を使ってはいけないと言われていたので生卵しか知らなかったそうです。

つまり、お母さんの料理を食べたことはなく
冷蔵庫にある物をそのまま食べることしか知らなかったのです。

この話を聞いて、ネグレクトの現状が頭に映像となって心に響きました。
そして勝手ですが、その前後の男の子の生活・母親との関係を想像して心が痛くなりました。

更に
もしわたしがこの子を預かったらどうサポート出来るのだろうかと「?????」がいっぱいになり
子供の心を受け止めてられる心を養わないといけないと感じました。

施設で育って里親の家に一晩泊まった時の話

施設職員が里親の家で感想を子供に聞いたら、

「朝ごはんに残飯を食べらせられたよ」
と言うので、
職員はビックリして詳しく理由を聞くと
「夜食べた物が朝にも出てきたけど美味しかった」
と教えてくれたそうです。

施設で育つ子供は家庭の当たり前を知らないのです。
施設では衛生上、その都度食べ残しは捨てるので残ったものを翌日に食べた経験がなかったのです。

家庭での当たり前を知らずに育つと大人になってとても苦労するから一般家庭である里親宅で育つ重要性を話してくださいました。

生活の当たり前は家庭ごとに違って
普通に育っても当たり前だと思ってたことが違うということに気づくことがあります。

でもそれは些細なことで受け止められたり、大人になって笑い話になったりしますよね。

それは家庭内であるからで
施設と家庭では大きな差があるのではないでしょうか?

つまり独立した時に苦労する可能性があるかもしれません。

この話を聞いて施設で育つ子供が少しでも減ったら良いなと強く感じ、
わたしたちの役割はとても大事だと改めて思いました。

小児医学

こちらは、保健師さんがお話をしてくださいました。

必要な検診や子供の成長期の話など

そして里子はネグレクトや虐待など親の愛情を受けず育つので精神的なサポートが必要だという話です。

適応障害と区別し難い症状があるそうです。

諦めず、専門家がサポートするとこで症状が落ち着いたりなくなっていくこともあると話してくださいました。

里子を育てるということは、
普通に親になるよりも課題が多く、学びも深いと思っています。

現実に直面して悩むこともたくさんあるかと思いますが、喜びもきっと多いとこの時、期待を胸にこの研修を終えました。

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