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エッセイは絵画で、小説は立体造形アート。

エッセイを書くこと、小説を書くこと。同じ『書く』でも、わたしにとっては全く別の作業だ。
例えるなら、エッセイはモデルを前にして描く絵画、小説は立体造形アートという感じ。

エッセイを書くとき。
わたしは『実際の出来事』をモデルとして描写し、自分と同じ純度の感情(美しい、悲しい、怒りetc)を、読んでいる方の胸の中に再現したい。
モデル(=出来事)よって描き方は変わって、抽象画のときも、写実画のときもある。

対して、小説はわたしにとって立体造形アートのようなもの。
自分の胸にある感情を素材としてこねくり回し、実際の出来事とは全く別の造形物をつくっていく。
再現したいのは、感情から一歩踏み込んで『体験』だ(さわって感触や温度を楽しめる彫刻のように…)。
主人公の行動を追っていくことで、“思ったことに共感”してもらうのではなく、“実際に体験して”もらいたいのだと思う。

読んでもらった結果、自分の意図したものと全く別のものを感じとってもらうのも、それはそれで、とても嬉しい。

思い付きではじめた、note連続更新。
昨日ふと、上記のようなことを考えていたら、自分がnoteでなにをしたいのかを少し理解できた(理解できずに衝動だけで114日続けていた。笑)

よし、明日からも楽しんで書こうっと!

お読み頂き、ありがとうございました。 読んでくれる方がいるだけで、めっちゃ嬉しいです!