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WASH AND BOOKS exhibition#01

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入場料制のランドリー機能付きのブックショップである「WASH AND BOOKS」は、新潟県加茂市のファクトリーブランドである「G.F.G.S」のご協力のもと、別注ボーダーカットソーを製作し、燕三条 工場の祭典の初日である2022年10月7日(金)より受注をスタートすることになりました。

「WASH AND BOOKS」は「本は、頭のなかを洗うもの」と定義しています。つまり、頭のなかという洗濯槽に本から抽出された概念を入れて、それが攪拌されることでまた別の(あたらしい)概念が出てくる、というイメージです。

 では、「WASH AND BOOKS」に「ボーダー」という概念を入れて攪拌したら何が出てくるのでしょうか。それは、まさにボーダーカットソーにおける「ボーダー(境界)」を探りたい、というものでした。つまり、ボーダーでありながら、もっともボーダーらしくないボーダーとは何か?ミニマムなボーダーとは何か?を問う、ということです。

 当初は、かなり近い色味同士のボーダーで、色がなじんでしまうボーダーを構想していたのですが、G.F.G.S代表の小柳氏からご助言いただき、上下2つのブロックに分かれたボーダーカットソーを依頼することにしました。さらに、生地もG.F.G.Sの定番であり、素材感をたのしむことができるオーガニックコットンではなく、より無機質でスポーティなリサイクルポリエステルを選び、色をたのしむこともまた放棄して、ブラック/ホワイト/ワーカーズグレイという無彩色にとどめました。

「ボーダー」とは、本来境界線を示すものであって、複数の反復された横縞があることだけを意味するわけではありません。つまり、1本のラインが横に走り、その境界線が2つのブロックに分けた状態こそが最小のボーダーである、という定義は可能だと思うのです。

今回の別注ボーダーカットソーとこれまでの定番ボーダーカットソーとの違いは以下のように整理できます。

デザイン:ブロック/ボーダー
マテリアル:リサイクルポリエステル/オーガニックコットン
テイスト:スポーツ・モード/カジュアル

このようなミニマムなボーダーを「BLOCK BORDER(ブロックボーダー)」と名付けてみようと思います。まさにレゴブロックのように、前身頃と後身頃、両袖をそれぞれに2つに分けて、総計6個のブロックのレイアウトによって、以下に表現してみます。

定番ブラック/ホワイトとして①②、前後の反転と袖にワーカーズグレイを配した③④、ホワイト/グレイによる軽やかなコンビネーションの⑤⑥、という定番2パターン、さらにそのずらしによって構成される4パターンの総計6パターンからなる提案になっています。

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10月7日(金)〜10月10日(月)の期間は、入場料なく自由にご来店いただけます。とりわけこれまでボーダーカットソーと距離を感じていたひとたちにぜひ見ていただければ、と思っています。


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