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東京のアートシーンは関西と何かが違う

研修で東京方面へ行ったついでに、今やってるアートイベントへ。

EASTEAST_TOKYO 2023

関西で触れるアートフェアとは違う空気感、客層、作家のノリを感じた。そして、年齢、国籍、性別などの属性を感じにくい、というかそもそも"個人"の作家性が薄い作品、作家が多いような気がした。若い世代の中に普遍的に広がる世の中への違和感、生への感覚を表出しているような作品というか。

「描く」「作る」「削る」など、行為としてどうしようもない制作の衝動にかられて生み出された作品というよりも、どうしても世の中に問わないといけなかった、他者と共有せざるを得ない状況に迫られた、という動機で生み出されたような作品が多いように感じた。それらを言説ではなく、言葉ではない別の媒体で表現することに、現代のアーティストの存在意義があるのだろうか。
個人的には、来場者は何を見て何を思ってるのか気になった。それと、これらの作品に値段がついて誰かの所有物になることは、成功なのだろうか。正解なのだろうか。

東京の、それも若手のアートシーンはわからないことだらけだけれど、気になるものになってきた。


恵比寿映像祭 2023

東京にいる友人に気になるイベントとして教えてもらったので、急遽予定に組み込んだ。
今回のテーマが「Technology?」ということで、映像をさまざまな視点から考える企画になっていた。
ちょうど、制作委嘱した作品に関するシンポジウムが開かれていたので少しだけ聞いたのだけれど、映像作品というスキームは技術の進歩によって常に解体され、作家はいかにそれを再度構築できるか、それを未来へ繋げられるか、という目でみられているようだ。

作品についての感想は鑑賞に十分な時間を割けなかったので置いておく。


ここ数日、文化芸術を活用した文化政策についての研修を受けていたのだけれど、やっぱりアートって不思議なものである。社会と切り離せないものだけど、社会に迎合するとその強さは見えなくなってしまう。

実は、作者の意識が身体に入ってくる感じがして人の作品を鑑賞するのが苦手なのだが、社会を知るという意味ではうってつけの行為でもある。と思っている。

日本におけるアートについて、東京を中心とした関東圏と、大阪を中心とした関西圏の傾向の違いなどについて誰かと話がしたい。


2023.2.17 Fri

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