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知創リーダーの6つの能力を、自分なりに解釈した 「リーダーに求められること」

今回は、リーダーシップについてです。

この記事でわかること

・知創リーダーに必要な6つの能力とは?
・6つの能力で思ったことは?

こんな疑問に答える内容を書きました。

特にイノベーションを起こすような組織に必要なのは、どのようなリーダーかを書いています。

リーダーとはどういう人か、リーダーシップとはどうあるべきかの参考になればうれしいです。

知創リーダーの6つの能力

イノベーションを起こす組織 - 革新的サービス成功の本質 という本に、「知創リーダー」 に必要な6つの能力が書かれています。


6つのリーダーの能力について、以下は本書からの引用です。

知創リーダーはどのような能力を持っている必要があるのだろうか。これまでの研究から、次の6つの能力が必要だと考えている。

① 善い目的をつくる能力
共通善や徳の価値基準に基づいて 「何が善いことなのか」 を見極めた目的をつくることができる能力。達成不可能な目的や強制的な目的、金銭的な目的ではなく、夢や理想の実現に向かう目的、卓越性を追求する目的であること。

② 直観する能力
現実をありのままに観る能力。人には、見たいものしか見ない、見たくないものは見ない、という傾向があるが、そういう傾向があることを知ったうえで、先入観や思い込みを排除して、五感を駆使しながら、1回しか起きない現場・現物・現実をありのままに観ること。

③ 場をつくる能力
新たな知を創る場をつくること。適材適所の人材をタイムリーに見い出し配置し、共感・共振・共鳴の場をつくること。

④ 本質を物語る能力
起承転結や英雄物語の流れに沿って、他者の記憶に残り、他者の行動を変容させるようなストーリーを語ること。たとえやレトリックを使って、ビジョンやコンセプトを他者のコンテクストに合うように伝える能力。

⑤ 影響力を使い分ける能力
ビジョンやコンセプトを実現するために、他者への影響力を使い分けて他者を動かす能力。状況や文脈に合わせて、ハードな力 (外的な動機で他者を従わせる力) 、ソフトな力 (内的な動機で他者を従わせる力) とスマートな力 (従っているという意識を持たせずに従わせる力) を使い分けること。

⑥ 組織する能力
① から ⑤ の能力を伝承し、人財を育成する能力。あらゆる人がこれらの能力を持つようにして、すべてのレベルに自律分散しているフラクタル型 (相似形) の組織をつくること。

 (引用:イノベーションを起こす組織 - 革新的サービス成功の本質

6つの能力を整理すると

創発リーダーに求められる6つの能力をまとめると、以下です。

創発リーダーに求められる能力
・善い目的をつくる能力
・直観する能力
・場をつくる能力
・本質を物語る能力
・影響力を使い分ける能力
・組織する能力

リーダーに求められるもの (2つ) 

6つを私の理解でさらにまとめると、大きくは2つになります。

リーダーに求められるもの
・理想を描き、現実を素直な目で直視する
・コミュニティをつくる

以下、それぞれについてもう少し詳しくご説明します。

[リーダーに求められる 1] 理想を描き、現実を素直な目で直視する

6つの能力のうち、1つめと2つめです (善い目的をつくる能力、直観する能力) 。

1つめの 「善い目的をつくる能力」 とは、自分たちが理想とするビジョンを描くことです。ビジョンという、このような社会をつくりたいという世界観を大きな絵で示す構想力です。

2つめの 「直観する能力」 は、現実を色メガネをかけずに素直な心で捉えることです。人には、ものの見方に多かれ少なかれ偏りがあります。何らかのバイアスが必ず発生することを前提に、なるべく先入観を抱かずに、現実をありのままで見ようとできるかです。

リーダーに求められることは、理想を持ちつつも、一方で現実的な視点から思い込みを排除して、素直な目で目の前の状況を捉えられるかです。

[リーダーに求められる 2] コミュニティをつくる

6つの能力の残りの4つを一言で言えば 「コミュニティをつくる能力」 です。

3つめの 「場をつくる能力」 によって、コミュニティの土台をつくります。リーダー (当事者) が描くビジョンに共感できる人が集まるような場をいかにつくるかです。

4つめの 「本質を物語る能力」 から、コミュニティ内でビジョンや共通する価値観など、深いレベルでの認識合わせをします。なぜ自分たちは集まっているのか、何を成し遂げるのかをわかりやすく伝える能力です。

5つめの 「影響力を使い分ける能力」 があれば、コミュニティを維持し、結束を高めることができます。

影響力により、時には発破をかけ、時にはメンバーの内側の情熱に火を付けるような影響を与え、いかにコミュニティメンバーの動機を高められるかです。

最後の6つめの 「組織する能力」 は、コミュニティを形成するだけではなく、コミュニティ内の人の能力開発です。次のリーダーになるような人を育て、全員がリーダーシップを発揮するような組織をつくることができるかです。

まとめ

今回はリーダーシップについて考えました。

最後にまとめです。

創発リーダーに求められる6つの能力
・善い目的をつくる能力
・直観する能力
・場をつくる能力
・本質を物語る能力
・影響力を使い分ける能力
・組織する能力
リーダーに求められるもの
・理想を描く
・現実を素直な目で直視する
・コミュニティをつくる
リーダーに求められることは、理想を持ちつつも、一方で現実的な視点から思い込みを排除して、素直な目で目の前の状況を捉えられるか。

リーダー (当事者) が描くビジョンに共感できる人が集まる場をつくる。
コミュニティを形成し、維持と拡大だけではなく、コミュニティ内の人の能力開発も大事。次のリーダーになるような人を育て、全員がリーダーシップを発揮するような組織にする。


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