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プロダクトマネージャー (PM) が顧客の心を捉える製品をつくるために必要なこと

今回は、製品開発や運用に責任を持つプロダクトマネージャー (PM) についてです。

2019年2月現在、フリーランスの立場からいくつかのスタートアップを支援しています。そのうちの一社では、プロダクト開発に責任を持つプロダクトマネージャーをやっています。

この記事では、私の業務での経験から、プロダクトマネージャーの役割を書いています。

プロダクトマネージャーの役割

役割は大きく3つあります。

プロダクトマネージャーの役割
・製品の市場性を評価する
・開発すべき製品を見つけ出し、定義する
・ユーザーからのフィードバックを得て学び、製品開発に活かす

開発の前に、プロダクトマネージャーが考えること

役割の3つについて、プロダクトの開発前にプロダクトマネージャーとして具体的に考えておきたいことがあります。

以下は私が考える、開発前にやることです。

開発前にやること
・製品の市場性評価する
・開発すべき製品を見つけ出す

順に解説します。

[やること 1] 製品の市場性評価する

プロダクトマネージャーの役割の1つめは、「製品の市場性」を評価することです。

実際の開発に入るにあたって市場性を評価するために、以下のことを明確にします。

市場性の評価
・製品のターゲットユーザーは誰か
・ユーザーが抱える問題は何か
・その問題を自分たちはどのように解決するのか (提供するソリューションは何か) 
・解決したかどうかの成功の定義は何か。成功をどう評価するか

[やること 2] 開発すべき製品を見つけ出す

プロダクトマネージャーの2つめの役割である「開発すべき製品を見つけ出す」ために、製品が以下の3つを満たすかどうかを確認します。

開発すべき製品を見つけ出す

価値があるか:ユーザーが買いたいと思うか。ユーザーが抱える問題や不を解決するか [Valuable]

使いやすいか:使い方を迷ったり、複雑で面倒な製品になっていないか [Useful]

実現可能か:技術的に実現可能な製品か [Feasible]

ユーザーとの対話

ユーザーエクスペリエンス (UX, 顧客体験) の重要性について触れておきます。

自分たちの製品が優れた体験を実現できているかを知るには、ユーザーと対話をすることです。直接の対話もあれば、ユーザーが実際に使っているところに出向き、ユーザーのことを観察します。

時には、製品開発者とユーザーが一緒になって製品アイデアのテストをします。

アイデアという仮説が正しいのか、使いやすいか、価値があるかを、ユーザーと一緒に取り組みます。このプロセスを通して、開発すべき製品を見つけるのです。

プロダクトマネージャーにしかできない決断

プロダクトマネージャーの役割は「選択すること」です。つまり、決断をすることです。

例えば、開発初期段階では、ユーザーにとって本当に必要な機能だけに絞った製品 (MVP: Minimum Viable Product) を用意し、初期仮説が正しいかどうかを検証します。MVP のポイントは、初期仮説を検証するために必要最低限の機能を実装し、それ以外は意思を持って削ぎ落とせるかです。

選択とは、優先順位をつけ「やらないこと」を決めることです。プロダクトマネージャーにしかできない決断です。

まとめ

今回はプロダクトマネジメントについて書きました。

今回ご紹介した、開発に責任を持つプロダクトマネージャーの役割は、以下です。

プロダクトマネージャーの役割
・製品の市場性を評価する
・開発すべき製品を見つけ出し、定義する
・ユーザーからのフィードバックを得て学び、製品開発に活かす

本の紹介

最後に関連する本のご紹介です。以下の本が、私がプロダクトマネージャーとは何かを学ぶために参考になった一冊です。


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