紹介率、逆紹介率、地域医療支援病院、特定機能病院、一般病院

医療施設の類型


病院と診療所に分かれる。

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10-2/kousei-data/PDF/22010206.pdf

病院は、5つに分かれる。
精神のみなら精神病院、結核のみなら結核病院、大学とか国立研究病院が特定機能病院、地域の基幹病院が地域医療支援病院で、どれにも当てはまらないのが一般病院となる。数としては一般病院が圧倒的に多い。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/18/dl/02sisetu30.pdf



特定機能病院(N=88)

88個しかない。ほぼ大学病院だが、最近作られた国際医療福祉大と東北医科薬科大は入っていないようだ。
言うまでもなく、東北は各県1つだけ。


https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137801.html

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001018536.pdf


地域医療支援病院(N=685)


イメージ的な理解としては「大学病院ほどじゃないけど、一般的な通常診療をすべて支え、地域の役に立っている無くてはならない病院」って感じですね。


https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137801_00015.html

地域医療支援病院として承認を受けている医療機関は、令和4年9月1日現在で685医療機関が承認されているとのこと。特定機能病院の10倍近くある。

地域医療支援病院@岩手県(N=6)

足元の岩手県で調べてみると6つの病院があった(岩手県は日本の人口の100分の1なので、日本全体の数を100で割るとだいたい岩手の数になるのでまぁこんなところだろう)。

https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/iryou/seido/1002896/1025484.html

この6つの病院の紹介率(突撃新患が多いとこの数字は下がる)と逆紹介率(ほかに回すと数字が上がる、100を超えているのは初診の数よりも外に出している数が多い)をみるとこんな感じ。

岩手県立中央病院:72.8%/104%
岩手県立中部病院:83.4/111.5
岩手県立磐井病院:60/110
岩手県立胆沢病院:68.9/77.5
岩手県立宮古病院:64.4/96.7
盛岡赤十字病院:81.2/91.9

紹介率=紹介患者数/初診の患者の数
逆紹介率=逆紹介患者数/初診の患者の数

こう見ると、結構差がある。
紹介率でみると、中部と日赤は、地域で一般人が思い付きで行く感じじゃないことがよくわかる。一方で、磐井・胆沢・宮古は、一般人が自己判断で突撃しているのが1/3くらいはいるようだ。

逆紹介率でみると、中部と磐井と中央病院は開業医にたくさん紹介しているのがよくわかる。胆沢は紹介していない。

ちなみに、とある調査によると全国の自治体病院の平均値は、紹介率=64.3%、逆紹介率=53.4%とのこと。この数字と比較すれば岩手の病院はおおむねこの数字より高く、病院と診療所のすみわけができているともいえる。


https://www.cbnews.jp/news/entry/20230110182649


特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会


https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_127368.html

第19回2019年8月23日(令和元年8月23日)で最終
最終の資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06383.html













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