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オリジナルポエム

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2019年2月の記事一覧

ガーネットリング(詩)

この美しい景色を伝えたくて
僕は歌を唱(うた)ってる

どこからか聴こえる君の声
栄光をたたえる歓声(かんせい)
たとえここに栄光は見えなくても
心の中に確かに輝いている

漆黒の夜に輝く
方角を示す北極星
確かな道を歩んでいる
それに気づいた日の
朝焼け

あたたまる体温でかわく涙
無価値だと思ってた弱い自分に
大好きだよっていってあげれたら
失ってた生命力が蘇(よみがえ)る
ブタもおだてりゃ木

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フライハイサウンド(詩)

君の声が泣いているのを聴いた日
僕も泣いていたんだ
遠い昔を思い出し
近い未来を想像して
今を抱き締めて

暖かかったあの頃
今より未熟だったあの頃
悲しませ
喜ばせ
消えていく時間
ひとかけらの
かけがえのない
幸せを抱き締めている今
愛するあいつが
いなくなってしまう
未来

僕自身もいずれ
消えていくのだろう
大きな可能性を
与えられて生まれ
ののしられながら生きて
自分を傷つけながら
泣き

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