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7 第2の犬生 ①

今回からは、愛犬リオンさんの『第2の犬生』です。

前回、出張先にてリオンさんの緊急入院の知らせを受けたことを書きました。
その内容は、次の3点でした。

・僧帽弁閉鎖不全症
・胸椎変形性脊椎症
・肝酵素軽度上昇

命に関わる僧帽弁閉鎖不全症は、通称「心臓弁膜症」と呼ばれる病です。
小型犬であれば、ある意味、宿命的な病気の一つ。特に、チワワやトイプードルなどは、発症しやすい。中型犬でも発症しているわんちゃんは、周りにいます。
ただ、私の愛犬の場合は、不幸中の幸いとでも言いましょうか、初期段階で発見されたのです。
そもそも、この時緊急入院したきっかけは、その当時数ヶ月に一度起きる咳の発作のような症状が、ペットホテルで突然見られたことでした。お店のスタッフの方々が気をかけてくださって、私に連絡をしてくれたのです。その後、病院まで搬送してくれました。
しかし、この時の咳症状と心臓弁膜症にまったく因果関係がなく、別物という診断。とはいえ、心臓弁膜症という病が見つかってしまったのは事実なので、現実的に今後の対応が迫られました。それが、強心剤という選択です。強心剤を使用し始めると、これから先ずっと服用しないといけないのです。しかも、その薬の摂取量や種類も、その時々の心臓の状態に応じて変えていかねばなりません。大抵の場合、強い薬で増えていきます。
当時、すでに両側の腎臓にしっかりと結石を抱え、しかもこの時の検査で肝臓の酵素の値も参考値よりも多少高めということもあり、私は相当悩んだ末に、主治医の強い勧めである強心剤を拒否しました。この決断の背景には、前回も書きましたが、当時のリオンさんの排泄物が美しくなかったことがあります。むしろ、それが決め手でした。

何かがおかしい、と。

そして、脊椎症については、レントゲンで見ると背骨が一箇所膨らんで曲がっている箇所がありました。何かの拍子で、私がしてしまったことなのかもしれないと思い、とても申し訳ない気持ちになりました。この症状も日常の些細なことで起きることのようです。

結局、出張から戻りリオンさんを退院させた後は、ひとまず自宅で今後のことを考えました。
まずはリオンさんのごはんについて、徹底的に調べました。ところが、数日経っても、なかなか思うようなもの出会うことができず。思い悩んでいる時に、友人の一人がSNSにわんちゃんの資格を取得したと投稿しているのを、目にしました。早々にリオンさんのことをメッセージで伝えると、とある薬膳のドッグフードのことを教えてくれたのです。
この時、初めて薬膳という言葉を見聞きしたように思います。マクロビは20年以上前に流行っていたので知っていましたが、薬膳という言葉に中国料理を連想しました。それから、即座にそのお店のHPを確認。相談窓口の方に状況を伝えて、注文をしました。この時は、まさに藁を持つかむ思い。手元に届いたごはんを恐る恐るリオンさんに与えてみると、今までに見たことのないほどの満足そうな食べっぷり。中には、わんちゃんが食べたがらない子もいるようで、実は少し心配していたんですね。そして、気になる排泄物ですが、これまた今までに見たことがないほど、とても美しかったのです。これには、感激しました。

しかし、本当の劇的な大転換は、ごはんを食べ出して1ヶ月過ぎた1回目の定期検査で明らかになるのです。

この続きは、また次回の投稿にて書きます。
それでは、また。

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