うさぎ母

東京都特別支援教育巡回相談心理士。発達の凸凹がある子たち、見過ごされているけれど教室で…

うさぎ母

東京都特別支援教育巡回相談心理士。発達の凸凹がある子たち、見過ごされているけれど教室で困っている子たちを観察して先生に関わり方をコンサルテーションします。他自治体ではちょっとだけSC。 16歳と12歳の娘あり。愉快な凸凹シスターズです。わたし自身もかなり多動で不注意です。

最近の記事

発達検査の勧め

公立の小・中学校では、困り感のある子(あるいは周囲が困っている子)に支援を届けようとしたときに、 まず検査を勧めるという流れがある程度できつつある。 まず発達の偏りが感じられて、それが本人ないし周囲の困り感に結びついていそうなときに多くの場所で勧めるのはWISCという知能検査。 別に、発達障害かどうか知るための検査ではない。 でも、たとえば脳の情報処理が凸凹していることなどはわりと結果に表れる。 WISCは自治体によって、公費で受けるのに順番待ちがすごく長くなることがある

    • 通級がハマる子ハマらない子

      正直、通級とは微妙な制度だとつくづく思う。 なんといっても自治体で運用が相当異なる。 人手も予算もばらばらだから、しょうがない。 東京はたぶん、予算もつぎ込んでいるし、制度をつくったえらい人もチェックしやすいみたいで、現場が「ルール通り」かどうかかなり厳しく見られる。 しかし発達期の子どもたちがルール通りであるはずがない。 基本的に〇年で退級、とかいうけど来年その子がどうなってるかなんて誰がわかるというのさ。 というわけで前提としてはいろいろアレなところばかりなのだが、

      • スクールカウンセラーになってみたらめちゃめちゃ大変だった件

        2015年ごろから公立小中高に外側から関わるお仕事をしてきて、 ずっと懸案だったスクールカウンセラー(以下SC)になってみました。 懸案、つまりずっと迷っていたのはなぜかというと、 採用のハードルが高かったことに加えて、 きっと大変な仕事だろうなあと思っていたからで、 実際やってみたらほんとにほんとに大変だったっていう話なんですが たぶんこの大変さは人によって学校によってさまざまで、 わたしの場合を書いてみたい欲求がとまらないので怒られない範囲で書かせてください。読んでもら

        • 巡回相談心理士、というお仕事

          東京と2県で子どもたちの発達に関わる心理士をしています。 発達の凸凹により教室での学習に一部不都合がある子たちのための「通級」という制度があります。 通級を利用している子、または利用するといいかもしれない子を、先生たちからのオーダーで観察し、心理発達的な見立てを共有し、関わり方や学び方をコンサルテーションします。 正式名称は特別支援教育巡回相談心理士。 今のところ、東京の公立小・中学校のみに存在しています。 各校に月に1回くらいしかいかないので、子どもたちはあんまり存在を知ら

        発達検査の勧め