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家を借りよう!〜安く家を借りる方法〜

こんにちは!
不動産エージェントで個人投資家のつぶ貝です!

今回は気に入った物件をいかに安く借りるかということにフォーカスしてお話しさせていただきます。
これからお引越しをご検討の方はもちろん、今後賃貸でお部屋を借りる可能性がある方はぜひご覧ください!

家を安く借りるために

家を安く借りるための必須条件は、「良い不動産屋を見つけること」です。
え?でも、物件を取り扱っている不動産屋はひとつじゃないの?と思ったあなた!
実はこれが大きな誤解なんです!

今回は不動産の仕組みから、安く家を借りる方法について掘り下げていこうと思います!

不動産業の仕組み

不動産業は他業界とは異なり、少し特殊な業界です。
その特殊性とは、「同じ商品を他企業にて取り扱う」ということです。

不動産業界では、ほとんどの物件を不動産業者が閲覧できるシステム「REINS」へ掲載されます。
これは、貸主(売主)から依頼を受けた宅建業者がREINSへ物件情報をアップロードすることが義務付けられているためです。
一部の契約では、こちらへアップロードしなくていいものもあるのですが、9割以上の物件はREINSに掲載されています。

そして、REINSへ掲載されている物件は全ての不動産業者が取扱可能です。
そのため、冒頭の「良い不動産屋を見つけること」が家を安く借りる方法につながってきます。
なぜ良い不動産屋を見つけることが家を安く借りることにつながるのかは次の章でご説明させていただきます!

不動産屋業界の報酬体系

不動産業界の内、主に家を貸したい(売りたい)人と借りたい(買いたい)人を仲介する業者の収益は、その仲介手数料がメインになります。
仲介手数料は法律で上限が定められており、どの業者も概ね上限金額を請求しています。
仲介手数料の上限は以下の通りです。

賃貸:賃料の1ヶ月分※
売買:200万円以下→物件価格の5%
   200万1円以上〜400万円未満→4%+2万円
   400万円以上→3%+6万円
※事業用の賃貸は別の計算方法を使用する場合がある

今回は一般住居の賃貸にフォーカスし、仮に家賃の1ヶ月分と考えて話を進めます。

不動産屋が賃貸物件を成約するまで

不動産業者には、借りたい人を連れてくる「客付業者」と貸主から借手を探すことを請け負っている「元付業者」がいます。
客付業者と元付業者がそれぞれいる取引を「片手仲介」と言います。

対して、同じ業者が客付・元付業者となることもあります。
この取引を「両手仲介」と言います。
SUUMOやアットホームで物件の問い合わせをするケースなんかが、同一業者が客付・元付となります。

話は逸れましたが、つまり不動産業者は家を貸したい(売りたい)人と借りたい(買いたい)人を繋ぐことで利益を上げています。
そのため、あまり積極的に家賃の値下げ交渉などをしたがりません。
ですので、前述の「良い不動産屋を見つける」ことが重要なのです!

良い不動産屋とは?

では、どうやって良い不動産屋を見つければいいのでしょうか?
以下のポイントに当てはまる業者であれば、信頼できる可能性が高いです!

◆聞いたことに的確な返答をする
◆あなたの引越す背景を気にかけている
◆返事が早い

大切なポイントとしては、最初に問い合わせた時や入店後の対応に好感が持てるかどうかです!
良い不動産屋の最低ラインは、「あなたを思ってくれるか」です。
中にはノルマや自分のインセンティブのため、なるべく多くのお客様を効率よく対応しようとしている営業マンもいます。

ただでさえ不動産営業マンは大家さんの味方になりがちです。
借主や買主はその場限りの可能性が高く、貸主や売主は継続的な顧客であることが多いです。
そのため、不動産業者は大家さんの肩を持つのです。

もしあなたが不動産屋を選ぼうと考えているのでしたら、「次もこの人に頼みたい!」と思える人に頼みましょう!

家を安く借りる方法

前提が長くなってしまいましたが、改めて家を安く借りる方法について解説致します!
安く借りる過程で、ぜひ良い不動産屋を探してみてくださいね!

家を安く借りるポイントは以下の通りです。

①引越す時期を選ぶ
②初期費用の交渉を依頼する
③複数物件を比較検討する
それでは順番に掘り下げていきましょう!

引越す時期を選ぶ

一番有効な方法はこちらです!
一般的に、人の移動が多い季節に連動し、物件も動きます。

例えば、4月は入学や入社などの新生活が始まるため、その前の2〜3月は人の動きが盛んになります。
こういった時期は借手がたくさん居るため、家賃や初期費用の交渉が通りにくくなります。
申し込みを1件断ったところで、人気物件であればすぐに新たな借手が見つかるからです。

これを逆手に取ることが家を安く借りる一番のポイントです!
時期としては、5月下旬〜7月中旬、10月下旬〜年末にかけてがおすすめです!

この時期は人の動きが少ないため、一度借手を逃すとなかなか次の借手が見つかりません。
そのため、家賃や初期費用の交渉が進みやすい傾向にあります。
中には、既に値下げしている物件や、礼金0円、フリーレントなどを設定している物件もあります!

引越し時期がある程度コントロールできる方は、できる限り繁忙期を避けてみてください!

初期費用の交渉を依頼する

当たり前に感じられるかもしれませんが、これが意外と重要です。
良い不動産屋に巡り会えていれば別ですが、基本的に初期費用の交渉は、依頼しない限りしてもらえません。

前述の通り、不動産屋の利益はあなたからの仲介手数料がメインです。
家賃を下げたら、自分たちの利益も減ってしまいます。
そのため、頼まれない限りは交渉しませんし、頼まれても本気でしてくれるかは担当次第です。

また、初期費用の交渉を依頼する際に、どういったところを交渉してほしいかも伝えましょう!
ただ「安くしてほしい」と言うよりも、「こことここを削れないか交渉してほしい」と伝えた方が、交渉確率は上がります!
不動産屋も、「この人は知識があるから、誤魔化しがきかない」と判断するため、ダブルで効果的です!

削れるポイントはこちらです。
◆家賃
◆礼金
◆初回家賃(フリーレント)
◆清掃費
◆鍵交換代※
◆事務手数料

※防犯上の責任をご自身で負う必要があります。

ここでのポイントは、「仲介手数料を交渉しないこと」です。
仲介手数料は、あなたの営業担当の利益を直接的に削ってしまいます。
そうなってしまっては、どうしたって交渉に身が入らなくなってしまいます。

不動産屋とあなたの理想の関係は、長い付き合いのできるパートナーです。
信頼できるパートナーが見つけられれば、引越しのたびに面倒な交渉を都度しなくて済みます。
何より、不動産の専門家を味方につければ、引越しによって生活満足度が上がる確率を大幅に高められます!

複数の物件を比較検討する

料金交渉を有利に進めるためには、複数の物件を比較することが重要です。
貸手からしたら、ほぼ間違いなく借りてくれる人にはわざわざ値引きしません。
値引き=実入りの減少ですので、基本的には値下げしたくない貸主がほとんどです。

但し、他に逃げられてしまうくらいなら、多少家賃を下げてでも決めてもらいたい!と思うことも、貸主として当然の心理です。
そのため、借りる際はできる限り良い思える物件を2件以上見つけることをオススメします!

但し注意点として、「交渉成立した場合は即決する」ことは徹底してください。
要望が通ったにもかかわらず、キャンセルすることはご法度です。
交渉した不動産屋が相手の管理会社からの信頼を毀損してしまうためです。
あなたがもしそのようなことをしてしまうと、不動産屋から取り合ってもらえなくなってしまう可能性があります。

そのため、気に入った物件の料金交渉は1軒ずつ対応してもらってください。
その上で、交渉が通らなかったら次の物件を交渉してもらうようにしましょう!

番外編①:フリーレントってなに?

初期費用の交渉に関する章で少し触れた「フリーレント」。
あまり耳馴染みの無い方もいらっしゃるのではないでしょうか?

フリーレントとはその名の通り、「フリー=無料」「レント=借りる」です。
つまり、契約後一定期間、家賃を無料にしてもらうことです。

フリーレントは一般的に、長くても1ヶ月がほとんどです。
初月家賃は初期費用として払うため、フリーレントの交渉が通れば、初期費用を1ヶ月分安くすることができるのです!
ダメ元でもぜひ交渉してもらってみてください!

番外編②:交渉を通しやすくするために

初期費用の交渉を通しやすくするためには、あなたの本気度を見せることが有効です!
以下を伝えると、不動産屋に本気で交渉をしてもらいやすくなります!

◆どこまで安くなったら即決するか
◆要望が通ったら即日で申し込む
◆短期解約特約を付ける※

※1年以内に退去した場合、1ヶ月分の家賃を違約金として支払うなど

ぜひあなたの本気度を伝え、交渉を有利に進めていきましょう!

終わりに

いかがでしたでしょうか?
今回の記事の内容が、ひとつでもあなたの参考になっていたら幸いです!

同じ家でも、あなたが依頼する不動産屋によっては、費用が大きく変わってくることもあります。
ぜひあなたが信頼できる不動産屋を見つけてみてください!

一度良い不動産屋を見つけられれば、これからの引越しやマイホーム購入など、幅広い相談をしやすくなります。
人によっては、不動産投資の相談なんかもできるかもしれませんね!
もちろん、私にご相談いただくことも大歓迎です!
TwitterのDMでもメールでも、お気軽にご相談ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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