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「AI・ロボットで仕事は無くならない」の実際

実際、AIロボットで、職を失った人は既にでてきている。
だから、「AI・ロボットで仕事はなくならない」という記事を見て、鵜呑みにしてはいけない。

「AI・ロボットで仕事はなくならない」の根拠としてよくあげられるのが、

・新しい仕事は技術が進歩しても次の課題が生まれる(新しい仕事が登場する)
・AIにはできない仕事がある

というものだが、たしかに仕事は作ればいくらでもある。しかしそこにはいくつか問題がある。

仕事を失った人に、新たに生まれた仕事はできるのか?

これは大いなる疑問だし、新たに生まれた仕事で従来通りの報酬がもらえるかも不透明である。

AIが残した仕事。その仕事は面白いのか。十分な報酬がもらえるのか。誰でもできるか。

既に、巷で溢れる商品やサービスの多くが、機械化、効率化により、大量生産され、供給過剰を起こしつつある。
たしかに人間の欲望は果てしない、それでも、食事を摂れば、うまかろうが、不味かろうが、とりあえず、お腹はいっぱいになる。
短期的に見ると、需要は一旦供給されると次のサイクルまで不要になる。

最近テレビを見ると、求人サイトのCMをよく見かける。
一方、飲食業やスーパーなどで、求人募集の掲示をよくみかける。
たしかに仕事はある。しかし仕事を探している人との間でミスマッチが発生している。

減っていく業務

単純労働が、人工知能やロボットに置き換わるのは、今更言うまでもないが、中間管理職的な業務、クリエーティブっぽい職業も減少に向かっている。

ホワイトカラーの必要人数が減るのは、AIやロボットの活用や、システムを使った効率化により、従来より少ない人数や組織で、同様のプロジェクトが管理できるようになるためである。

さらには、人工知能はクリエーティブなものが苦手、とは言っても、作ったものを真似たり、アレンジするのは得意である。だから見本となるクリエーターや制作物がひとつあれば、クリエーティブっぽいものを人工知能の手助けもあり、簡単に量産できてしまう。

最近、知識人が言っている、人間の気持ちや、感性を理解できるのは人間だから、コミュニケーション力を必要とする仕事はなくならないし、心配無用的な話もあるが、いやそれってやや多数の人が苦手としているやつなんじゃ?と思ってしまう。(-_-;

人工知能と人間の感情

一方で、現状の人工知能と人間(脳)が別物だという点は、はっきりさせておく必要があるだろう。

現在発達しつつあるのは、あくまで知能の部分であって、意識、欲望、感情など身体性によって成り立つ能力は、人工知能がどこまで進化するかは不確定。

だから、ただの計算機を膨大な数繋いでも、勝手に計算機が、自分で目標を決めて計算を始めたり、人を食べたりはしない。知能がいくら高くても「意識はない」のが現在のAIなのだ。

じゃあどうすれば良いのか?

ロボットに仕事を奪われにくい仕事を目指す。それは一つの方向性ではある。
しかしこれは、直近の自己目標としては良いが、正解ではないと思う。
少し前までは、「これは熟練された技能を持った人しかできないだろう。ロボットには真似できないだろう」と思われたいたものが、既に機械や人工知能でできるようになりつつあるからだ。

今これはロボットにはできないだろうと思っていても、10年、20年先にはわからないという所にきている。
その一方で、ロボットを使ったり、ロボットの進化を手助けする仕事は、今ならまだニーズが見込めると思っている。

そんな中、社会全体として今必要な観点は、「仕事の埋蔵量」だと思う。
例えば石油は、有限の資源であり、消費する速度を守らないと枯渇する。

今後、既存の仕事が、急速にロボットやAIに代替された場合は、ニーズと供給とでミスマッチが生じる。というより既にそうなりつつある。

そうなると、仕事はもはや、金持ちの道楽。趣味か慈善事業の延長でしか成り立たなくなる。

そもそも仕事というのは、人々の欲望や問題を解決する事で、報酬を得る事だと考え、新しい問題を見つけて、解決するという発想が大切だと思う。

報酬のない世界でどう生きるか

既存の仕事がどんどんなくなり、残った仕事も微々たる給料しかもらえない。それでも、社会を稼働させ、人類や地球をアップデートさせるという人類の使命はなくならない。

賃金はもらえないかもしれないが、みんなが「新しい問題を見つけて、解決する」を継続すれば、お金がなくても豊かな社会は築ける。

最近個人的に、面白いなと思っているのが「プロ奢ラレヤー」というキーワード。無償で価値を提供すると、無償でなにかをもらえる。
実践すれば、所得はなくても、豊かな生活が送れるという例だと思う。

まとめ

・今後既存の仕事の多くがAIやロボットに代替される。
・代替されにくい仕事もあるだろうが、中・長期的には定かではない。
・コミュ力は、ないよりはあったほうが良い
・仕事はいずれ金持ちの道楽、趣味か慈善事業の延長になるかもしれない。
・新しい問題を見つけて、解決するという習慣が大切。

・みんなが「新しい問題を見つけて、解決する」を継続すれば、お金がなくても豊かな社会は築ける。


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