三男（高校生）は
朝に弱い。

毎朝
ゆっくりと起きてきて、
寝ぼけ眼でゆっくりと準備をし、
寝ぼけ眼でよく噛んで朝食を楽しみ、
ギリギリになって
ちょっと目が覚めてきて
やや慌てて学校へ向かう。

のんびりした性格で
非常に楽天的なひとなので、
毎朝のこんな様子は
改善されることなく
のんきに
繰り返される。

相当な回数の遅刻をしているのではないかと
思っていたが、
要領がいいのか
運がいいのか
先生が優しいのか
通知表にはほとんど遅刻がついていない。

そんな彼に、
今年は
少し早起きをしてみたら？
早起きは三文の徳！
と言ってみた。

すると…

わずか三文しか得しないなら
早起きはしないほうがいいな。
それに
早起きすると
五文くらいのダメージをくらうから、
早起きは
差し引き
二文の損だな。

…と
しれっと答えた。

たしかに。
三文って
わずか100円くらい。
早起きは
すごく得するもんかと思ってたけど、
それっぽっちしか得しないのか…。

しかも
朝に弱い人にとっては
差し引き二文の損だとは！

三男の説にすっかり納得してしまい、
うっかりつられて
早起きを
やめてしまいそうだ。

母が早起きをやめると
三男よ
きみは
二文以上の損害をこうむりそうだぞ…。