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Week1: Green Spain

こんにちは。tina です。
Spanish Wine Scholarに応募して最初の週がやってきました。

クラスの人数は大体13人ほどでほとんどのクラスメイトがワイン業界で既に働いていたり、ワインが長年好きな方が多かったです。

私は学生なので雰囲気についていけるか少々心配でしたが自己紹介あとはみんな徐々にリラックスしてきて私も緊張がほぐれてきました。

さて、最初の週はスペインはGreen Spain の地域でした。
スペインは50の県があり、それらは17の自治州にまとめられています。Green Spainはそのうちの北西部4つの自治州(Galicia、Asturias、Cantabria、Pais Vasco)のことを指します。

Green Spain 

まずはこの地域の簡単な歴史からワイン業界に与えた大きなイベントを学びました。

そのあとは1つ1つの自治州ごとに分けながらそれらの気候、土壌、産地、品種、ワインスタイル、それらのワインへの影響などを学びました。
クラスは週1で各2時間。クラス時間のみで全てを細かく学ぶことは不可能なので予習と復習は習慣にすることを意識しました。

個人的にここの地域で面白いなと思ったのはここの土壌でした。特にGalicia地域の海岸沿いの土壌はGranite(花崗岩)です。
Graniteの特徴は緩く砂っぽいです。内陸と比べて湿度が高く、雨が比較的多い海岸沿いの地域ではこの土壌はあることで水はけが良くなります。
さらにGraniteの土は早く暖かくなり、夜間は早く冷める傾向にあります。これらの特徴から日中はしっかり熟しながらも夜間は葡萄の酸もしっかり保ちます。なので葡萄自体も時間をかけゆっくりと熟します。

主に栽培される品種はAlbariñoという白ワイン用の葡萄です。Albariñoは果皮が厚く丈夫な葡萄の木なので大西洋の雨などにも強いです。しかしながら、mildew(カビ)には弱いので根は乾燥させておく必要があり、ここに水はけの良いGraniteの土壌の特徴が活かされているようです。さらに葡萄の仕立て方にもこだわる必要があり、ここではPergola(棚仕立て)がメインで行われています。このおかげで畑の空気の循環が良くなり湿度が高いながらカビを起こりにくくしています。

この部分はすごく興味深く面白かったのが印象です。こういうことを学ぶとワインひとつと言っても自然全てが関連し循環しているんだな改めて感じました。

Week 1 クラスの様子

クラス最後の30分はワインのテイスティングの時間でした。

Week 1 wines

こちらがWeek1で試したワインになります。
左から
1. 2021 Adega Pazos de 'Lusco' Albariño
産地:Rías Baixas
- フローラル&アロマティック
-トロピカルな香り(ピーチ、アプリコット)
-ステンレス発酵

2. 2021 Mar De Ons Barrica DO Rias Baixas Albariño
産地:Rías Baixas
-#1とは少し違うタイプのAlbariño
-シトラスとハーブ系の香り
-MLF(マロラクテック発酵)
-6か月の樽熟成

3. Txakoli Ameztoi (初めてのチャコリワインでした!!)
産地:Getariako 
-品種:Hondarrabi Zuri (オンダラビ・スリ)
-微発砲
-ハーブやアスパラガスの香り
-天然酵母での発酵

4. 2018 Pésico Blanco Dominio del Urogallo
産地:Asturias 
-品種:Albariño & Albillo Real (アルバリーニョ & アルビージョ レアル)
-グリーンアップル、梨、レモン系の香り
-ハーブと若干のビターなテクスチャー

5. 2020 Guímaro San Pedro
産地:Ribera Sacra
-品種:Mencia (メンシア)
-梅、ダークチェリーの香り
-しっかりした酸味
-土っぽい
-フランス樽熟成

6. 2018 Bodegas Moraza Los Terreros Blanco

産地:La Rioja 
-品種:Viura, Garnacha Blanca, Malvasia & Torrontes (ビウラ、ガルナッチャ ブランカ、マルヴァジア & トロンテス)
-MLF (マロラクティック発酵)
-かすみが勝っていて、デポジットが残っている。
-ボディーと複雑味が強い

(英語バージョンは私のインスタに載せてあります)

この中での1番のお気に入りはTxakoli Ameztoiでした。
Txakoli(チャコリ)はGreen Spainの中のPais Vascoという自治州のみしか作られません。微発砲なのが特徴的で酸も高く、柑橘系の香り、白いお花、フレッシュでスッキリとした味わいが特徴的です。高いところから注ぎ通気させるのがここの地域ならではの注ぎ方なんだとか!😳
飲んだ時の微発砲さとフレッシュさがすごく美味しくこの地域のシーフード料理には最高だなと思いながら飲んでました。

Txakoliはバスク語で'etxakoa'と書きその意味は'made at home'です。昔は家族や自分のためのワインで、売るという目的では作られていなかったようです。20世紀半ばごろに一度このワインの生産がストップしてしまいましたが、その後1980年あたりにいくつかのワイン生産者がこのワインの伝統を守るべくTxakoliの協会(The Association of Txakolineros of Bizkaia)を設立しました。
*BizkaiaはPais Vascoの中の3つのうち1つの県です。

Week 1 クラスの様子

こうしてワインができる背景までじっくり考えながら学べるのは身にもつくしワインの面白さでもあると思いました。
こんなところであっという間で2時間が過ぎクラス終了の時間となりました。

最後まで読んでくださりありがとうございました😊
いかがでしたでしょうか?少しでもスパニッシュワインについて興味が湧いてもらえると嬉しいです。


質問やコメントいつでも待ってます🍷
次回、Week2はLa Rioja/Ebro River Valley地域になります。
ここでも興味深いワインがたくさんあったので楽しみにしていてください!

ではその時までワインとの暮らしにCheers🥂

Tina



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