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「ありがとう」は「有難う」じゃあ、「おおきに」は?

疲れが溜まったとき、ちょっとリフレッシュしたいとき。
僕は銭湯に行きます。一人ぼーっとするのと共に、友達同士で来ている方たちの会話を聞くのも一つの楽しみです。

昨日も露天風呂に入っていると、
「ありがとうを漢字で『有難う』と表現してるのって天才的だよなぁ」という会話が聞こえてきました。
”有ることが難しい”今自分の周りに有るものは当たり前ではない。
だからこそ、感謝しなければならない。
そんなことを教えてくれる素敵な言葉です。

「じゃあ、『おおきに』ってどういう漢字書くんやろなぁ?」
「『大きい気配り』で『大気に』とか?」
「『大きい木』で『大木に』か?」
「いやそれなないやろ(笑)」

「おおきに」という言葉。大阪や京都など関西圏では「ありがとう」と同じ意味で一般的に使われています。大学生で京都に下宿し始めたとき、「関西の人は本当に『おおきに』って言うんや」と感動したものです。

気になって調べてみると、「おおきに」を漢字表記するとシンプルに「大きに」だそうです。
漢字のイメージのとおり、「おおいに、たいへん、とても」という意味だそうで。
「おおきに、ありがとう」「おおきに、ご苦労さん」と使われていたのが、だんだん省略されて「おおきに」が単独使用されるようになったようです。

「おおきに」には本来「ありがとう」という意味はなかったというのがオチでした。
銭湯で話していた二人に伝えてあげたい(笑)

リラックスできただけでなく、思わぬ言葉の語源も知れたひと時でした。




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