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読書感想「誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方」 今井 孝氏(著)



この本を読もうと思った理由

会社の業務でプレゼンや議論を行う機会があります。その時にいつも思うのはもっと話すのが上手で、質疑応答がスムーズにできたら、もっと色々な案件が上手く進むのになーということです。社内の他の部署の人や他社の人のプレゼン、説明を聞くと、自分より遥かに上手に整理されて話してる人が多く、羨ましく思います。少しでもそういう話し方が上手な人に近づきたいと思い、この本を読みました。

心に残った内容・感想

そもそも上手く話そうとしなくて良い

話が盛り上がらなくても良い。話しが上手くできて、盛り上がるのは、相手の相性もあるので、気にしなくて良い。

よくある思い込み

  • 会議での発言マスト

  • 沈黙NG

  • 上手く話せないとリーダーには不適切

  • 緊張せずプレゼンを行う必要がある

  • 議論で負けたらだめ

  • 第一印象が全て

これらの思い込みは捨てる。

上手く話すコツ:キャラ設定

  • 大阪のおばちゃんは海外でもどこでも大阪のおばちゃんキャラを貫く。キャラを貫くので、ブレずに堂々と振舞える。キャラ設定があれば、その立場での話がしやすい。堂々と発言できる。

  • キャラは作るのではなく、ありのままを、自分のキャラとする。背伸びした肩書きなどは必要ない。むしろありのままの姿を見せた方が話し相手に好感を待たれる。

  • 仕事の成果を上司にアピールする時や、面接を受ける時の、自己アピールも、キャラ設定が大事。自分を相手が、部下の評価業務をする上で必要な情報を与えるキャラだと思う。そういうキャラだと思えば、堂々とアピールができる。

口下手の人のコミュニケーション術

  • パワポなど説明資料を細かく作り込み、話さなければならないことをあらかじめ書いておき、話さないで済む様にする。

  • 聞き手に徹する。気の利いた返事は必要なく、聞くだけで好印象を持たれる。話を聞きますよという姿勢を見せるのが大事。

  • 質問をして相手が答えるのが鉄板のコミュニケーションパターン。本当に聞きたいことを聞く。

共感してもらうコツ

話し方のうまさではなく、その人の姿勢。応援したくなるかどうか。緊張している様に見られてもむしろ好感をもってもらえるのでOK。真剣さや、真面目さ、ひたむきさを応援したくなる。

口下手でも人を動かす方法

  • たくさんの人に自分の理解をしてもらわなくてもいい。まずは仲間を1人でもつくる。そこから突破口が開けるし、精神も安定する。

  • 人は助けてもらわないと、何事も成し遂げられない。応援してもらえる様な人にならなければならない。

  • 口下手でも応援してもらえる。ありのままのカリスマでない自分を認め、みんなに助けてもらう。素直に自分の能力を認め、みんなにお願いできる人が結局は応援してもらえる。

  • 嫌だなと思う人と付き合う必要があるとき、元々の目的、自分が成し遂げたいことを思い返す。その人と仲良くすることが目的でないはずである。元々の目的を達成するために嫌な人と付き合っていると思うと、気が楽になり、物事も上手く進む。

  • みんなに協力をお願いするとき、断られるのが怖いと思うことがある。何故怖いと思うかというと、断られると自分が否定された気持ちになるからである。でもほんとは自分が否定されたのではなく、お願いした内容が断られただけである。また、そもそもお願いごとかそのまま受け入れられるのは難しい。断られてもともとである。

まとめ

この本を読んで1番思ったことは、ありのままの自分を受け入れるということです。会社の中や、テレビYouTuberなどで、カリスマ性があって、賢くて、すごく話し方が上手い方を拝聴すると、凄く憧れて、自分もそうなりたい、できる人はこうでなくちゃいけないと思ってしまいます。少しでもそういう話上な人達に近づこうとする努力はした方が良いと思うのですが、人によって向き不向きもあり、同じような話し方やカリスマ性は身につきません。そういうすごい人を目指すより、自分のありのままを受け入れて、それでもみんなに応援してもらえる様にする方法を考える方が有益と感じました。


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