バブルは将来のビジョンがないと弾けてしまう

過去の日本のバブル、現在の中国のバブルをみて崩壊するのは必然であることがわかる。つまり、バブルは将来に正しい方向性があれば弾けることはないが逆に偽りの方向性ではいずれ馬脚を表して崩壊してしまう。
まず、日本のバブルを考えてみる。当時アベノミクスが謳われ、あたかも将来の方向性を示したかにみえたがあまりにも理論根拠が希薄な絵に描いた餅で終わってしまった。アベノミクスは3本の矢(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)にまとめられるようにいかにも綺麗に見栄えはするが中身の乏しい取って付けた官僚作文であった。もとより安倍元総理のアドバイザーは竹中平蔵でありアメリカのハーバード大学(米国を世界の頂点とする経済理論を得意分野とする)に傾倒する御用コピー学者であるから致し方ないのではあるが。ある一定期間は国内外を騙し続け偽りの経済成長を見せたが、当然詐欺師の末路として破綻してしまった。
いまだにその後遺症は尾を引き菅、岸田の内閣は次々に噴出するバブル崩壊後の悪事に追い回され続けている現状である。
次に、現在も進行中の中国のバブルであるが不動産投資は右肩上がりに成長するという妄想に近い中国共産党のスローガンが暴走してしまった。もとより不動産投資の右肩上がりの成長は適正な経済成長が裏付けされていなければならない。にも関わらず中国の経済成長には最近成長率の減速が見られ到底無謀な不動産投資に見合うものではない。
このように直近のバブル崩壊の過程をみて真の将来ビジョンがいかに大切かが理解できる。そして、政治はそれを担う機能であることもよく理解できる。
では、今、真の将来ビジョンは何なのか。
私は今、日本で直面している高齢化社会の問題を解決する将来ビジョンが最も大切であると考えている。世界に先駆けてこの問題を解決して日本から世界むしろユニバーサルの観点に立ってリードしていく絶好なチャンスが到来したと思っている。日本が世界平和に貢献できる最終兵器であり、日本が世界に発信するリーダーシップの根幹となる。


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