見出し画像

吾輩は病院が、大っ嫌いである。


吾輩は病院が、大大大大大大大大、大っ嫌いである。




前の記事でも話があったように、


吾輩が不摂生な食事をしていたせいで、病院に入院したことがある。


というのも、むかし、吾輩はドラックストアなどで売られている


市販のキャットフードを食べていたのだが、


『猫まっしぐら』 とか 『ちゅーる』 みたいなおやつのとこだ。


羨ましいのである……
(もう食べられないけど……)


そのせいで、泌尿器系の病気にかかってしまった。


ある日、ご主人が吾輩のトイレの掃除をしていると、


血尿を発見したのである。


こういうのである。


そして、すぐに吾輩を連れて動物病院へ駆け込み



検査をしてもらうと、


獣医「尿路結石ですね」との診断!!


え? マジ!?


しばらくは通院しながらの治療を続けていたのだが、


一向に症状が回復せず、あまりに血尿を繰り返しているので、


溜まりかねた動物病院の先生が、


獣医「もうこれは入院して、集中的に点滴で治療するしかないですね……」


と、吾輩に入院を宣告。


Oh my god!!!!!!


マジ!?


通院するだけでも、暴れ回るくらい嫌なのに、


入院!? ウソでしょ!?


そういうわけで、吾輩は、


大っ嫌いな病院に入院させられたのである……。




そして、そのとき


ほんとは3泊4日の入院のはずだったのだが、


わずか、1日で病院を追い出されたのである。


なぜかと言うと、


吾輩が入院中に暴れ回っていたせいで、


まともに治療が出来きなかったからである。



たまたま仕事帰りにご主人が見舞いのつもりで来ていたのをいいことに、


「お!! イイとこに来た!!」とでも言うように



そのことを聞きつけた看護師が裏から顔を出したかと思うと、


ご主人の名前を確認するなり、その看護師が診察室に駆け込み、


そのとき、とつぜんのご主人の来訪に
院内のスタッフが、全員ザワつきだす……


ほかの予約客をすっ飛ばし、


獣医 「あ、もう退院していいですよ!!」


と、診察室に通されたご主人に退院を伝えるのである。


(まあ、薄々はこうなることは判っていたけど、相当手に負えなかったってことでしょうね……)


ご主人「え? あ、もう退院していいんですか?」


獣医 「あ、はい!! あ、そっか、今日ってゲージ持って来てます?」


ご主人「あ〜、一応、持ってますけど……」


獣医 「あーー、良かったーーー!! じゃあ明日からしばらく通院で……」


ご主人「え? 通院?」


と、矢継ぎ早に病院側から、一方的に手続きを進められ、


ほとんど追い返されるような形で、病院を退院することになったのである。



おそらくあのときの動物病院のスタッフには、


ご主人の後ろに後光が差して見えていた違いない……。


救世主あらわる


という吾輩も、あのときばかりはご主人のことが


地獄に降臨した〝神〟に見えたのは言うまでもない。



というわけで、


吾輩が入院すると大変なことになるので、


そのときから吾輩は治療食しか食べさせてもらえなくなったのである。



ちなみにこれが、そのときの吾輩である……。



一晩中、暴れ回ってぐったりである……


ご主人の顔をみれて、完全に安心しきってるのである……。



そしてもうあんな思いは、


二度としたくないのである……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?