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雑踏の中でこそ独りになれる 私の好きな街たちの話


みなさんは好きな街ってありますか?

生まれ育った故郷や学生時代を過ごした町、旅行先で訪れた場所など・・
“好き”の意味は人によって違うと思いますが、僕の好きな街について話したいと思います。

圧倒的No.1は新宿

実は僕の通っていた高校が新宿にあったということもあり、10代の頃から新宿という街になじみがありました。
大学は別の駅にあったので通学はしなくなりましたが、当時のバイト先は新宿・歌舞伎町の定食屋で、朝9時にINすると仕事を終えたばかりの夜職の皆さんのアフターで満席だったり(ハードな1日の始まり・・)、社会人になってからも会社への通勤圏内だったこともあり、よく訪れていました。

新宿という街は人が多く、物が多く、煩く、汚い。
人によってはこれが新宿を嫌いな理由になると思うし、疲れるという人の意見もよく分かります。
でも私はこの新宿という、どうしようもない街がとても好きなのです。

歌舞伎町のゲートを潜ると、炉端に転がっている人や、座り込んで吐いている人、ホストにキャッチにサラリーマン、、本当にいろんな人がいます。
この、人の夢や希望、欲や絶望が道端のゴミ袋の傍、あちらこちらに転がっている感じが、人間臭くて、どうしようもなく愛おしい。
だから、僕は新宿が好きです。

ヘッドホンから流れる大音量の椎名林檎の歌声が、新宿の屑のような世界をきらめかせて、僕は圧倒的な孤独を感じるのです。
結局は人は一人であって、それ以上でもそれ以下でもないんだなと。
もちろん愛する家族や伴侶、友人知人あって人生の輝きは得られるのだとわかっているんですが、その一方でまた、どこまでも人は独りだと感じられるのです。

あぁ やっぱり新宿の夜が大好き。ウイスキー飲みたくなってきた笑

さて、お次は世界で見た都市の話です。

世界で見たときにはロンドン

これはもう決定的にロンドンです笑
イギリス自体が好きなことはもちろん、ロンドンという街が好きなんです。
ロンドンの地名にはユニークなものが多く、歴史を感じられます。
Kings Road(王家の道), Worlds End(この世の果て)、Elephant & Castle(背中に城を乗せたゾウ)などなど・・

また、語学的にも強く惹かれていて、大学で英語学や英文学を習ったあたりからだと思うのですが、あのQueen‘s Englishのsnobish(偉そう)な感じがたまらなく好きなのです。
米語ではなく、あくまであのハリー・ポッターみたいな(キングスマンでもいいです)鼻に抜ける英語が好きで、その文化を形成している女王の街であるLondonが好きです。

とはいえ、実際にロンドンに行ったのは仕事で2度ほどで、あとはロンドンのアーティストとの関わりを通じて感じたイギリスだったので、実際に暮らしてみたら「もっと晴れてほしい!」とかとか不満は出るのだろうけど・・・。
でも、海外旅行に行くなら断然ロンドンです!
(なんか 好きしか言ってない文章になりました笑)

最後に、another sky 的選出です。

アナザースカイは高松

四国のうどん県、香川にある高松市。
以前訪れて以来、何故かこの街に強く惹かれていて、いつかは高松に住みたいと思うくらい好きです。

瀬戸内国際芸術祭で訪れた直島や安藤忠雄の建築の影響が大きいことと、それらを取り巻く静かな瀬戸内の海が好きなんだと思います。

いつから安藤忠雄の建築が好きになったのだろう。
もう思い出せないのですが、いつからかあの無機質なコンクリや、意図を持った「間」の作りが好きで、建築を見に行くようになりました。
コンクリという意味では、丹下健三やコルビジェもその潮流の源流の方に近い(?)ので同じく惹かれないでもないのですが、安藤建築には明確に惹かれる・・。

彼は元々ボクサーだったようなのですが、不屈の精神というか、諦めない力強さ、覚悟みたいなものがあって、そういった人間像から勝手に読み取る匂いを建築から感じているのかもしれません。

瀬戸内海については、他の海とまったく違う穏やかさがあって、最初に訪れたときは衝撃でした。生まれが神奈川の海沿いだったことや出張でよく日本海側に行っていたので、海といえば波が打つ風景(東映の映画みたいな)だと思っていました。
でも、瀬戸内海は本当に穏やかで、また海の中に島がいくつも浮かんでいて、その風景をとても美しいと思っている自分がいたのです。

来週は、サンライズ瀬戸に乗ってまた高松、そして直島に行って来ようと思います。


こうして並べてみてみると、

新宿
ロンドン
高松

めちゃくちゃでした笑
でも、どれも自分を形成するカケラがどこかに含まれていて、手放せない街たち。

また訪れたい。
自分のカケラをまた拾いに行こう。


長文読んでくださりありがとうございました!
皆さんがhomeと言える街、心に残る風景と出会えますように。

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