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日記、ときどき本|0913-0919


0913|日記と夜の相性

日記は夜に書く。夜に書くのがいいと思っている節がある。それも寝る前に書く。寝る前に書くのがいいと思っている節がある。夜寝る前の、少しボケた頭が日記を真面目にも不真面目にもしてくれるような気がする。自分の理性をギリギリ乗り越えた言葉たちが、スマホの画面に映し出されていくのだ。普段なら恥ずかしくてかけないようなこと、気持ち。そんなのを書いてしまえるのが夜。だから日記は夜に書くのが好き。私にとって、日記と夜は相性がいい。


0914|記憶はモノクロ、思い出はカラー

私にとって記憶は出来事とか事実とかで、モノクロで無味無臭で冷たい感じがする。一方思い出は、その時の匂いやあたたかさ、感情なんてものまで一緒に蘇る。カラーで五感があって温かい感じがする。また記憶は思い出させられている(受動的)、思い出は思い出している気がする(能動的)。


0915|夏が妬いてるんだね

暑い。いつまでも暑い。きっと夏が妬いてるんだね、と思う。夏さん、大丈夫。来年もまた会おう。


0916|ヤギかよ

本を借りると、貸し出し中の本の一覧がレシートになって出てくる。息子はいつもその紙を欲しがる。今日も渡してあげる。いつものようにヒラヒラと遊ぶのかと思ったら、今日はムシャムシャと食べ始めた。ヤギかよ! と慌てて吐き出させる。ぼろぼろのレシートの紙が口から出てくる。不味かったのだろう。しかめっつらをした息子は、舌を出しながら「めぇ~~」と言った。やっぱりヤギかよ。


0917|耳を澄ませる必要がある

家族3人での休み。まずは息子と私だけが起きる。息子は二語文を話せるようになってきていて、朝からうるさい。「みみおん(ミニオン)、みたいよ」「パン、たえたいよ」「ぎゅうにゅう、ほしいよ」寝ぼけた頭にガンガンぶち込まれるこれらの言葉に、逆に朦朧とさせられながら階段を降りる。でも、彼なりの主張がそれなりの意味と意図をもって成されていることが嬉しい。そうそう。人の言葉や主張って、うるさいのだ。だから、聞こうとしなければ聞こえない。耳を澄ませる必要がある。そうやって対話がはじまるのだ。私も息子の声に耳を澄ませる必要がある。


0918|脳みその回転

祝日なれど今日も仕事である。少しだけ家を早く出て、利用者さん家の近くのコンビニのイートインで本を読む。こういう時間好き。仕事のほうは可もなく不可もなくという感じで、イレギュラーが3件くらいあったけれど、脳みその回転を維持できた気がするしオッケー。


0919|31音の想像力

短歌づくりは毎日せっせとやっている。少しだけ、ほんの少しだけコツが掴めてきたような気がする。31音にどこまで何を落とし込むか、いつも悩むのだけれど、31音だけでも人は十分に想像力を働かせられるのだなあと思う。木下龍也さんと鈴木晴香さんの歌集『荻窪メリーゴーランド』を読んでそう思った。これ良すぎて2周した。ずっと本棚に置いて、読みたい時にすぐに読めるようにしたい歌集。




★お知らせ

日記本を作製しました。
2023年1月〜6月までの日記です。
日常、本、子育て、仕事、読書会、哲学対話など。いろいろなことを書いています。
noteに載せているのはダイジェスト版で、いつももう少し長めの日記を書いています。

タイトル『効率よりも濃密 日記、ときどき本』
A5/2段組/138頁


以下で購入可能です。

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