新教員研修制度について

https://www.sankei.com/article/20220627-WJFLSR5OO5K2HJ63L4ALFMOYSU/

研修はもちろん大切ですが、すでにかなり多くの研修があります。働き方改革という観点もお忘れなく。

また、「指導力不足と判断された教員に対し、校長が職務命令で必要な研修を受講させる」とありますが、何をもって指導力不足とするのか、また判断とは校長の独断でよいのか(教育委員会の判断は必要ないのか)といった点に疑問が残ります。そもそも、「指導力不足教員」の改善研修制度はすでに存在しています。

さらに、「教員個別の資質や課題と受講履歴を踏まえた「『オーダーメード』」についてですが、受講履歴が確認できるのは良いと思います。ただ、教員個別の資質や課題、というよりも、生徒や学校の実情を鑑み、必要に応じて(迫られて)受講する形になりそうな気がします。

研修とは、本来「させられるもの」ではなく、「自ら進んで受けるもの」であるべき。生徒の「学びに向かう力」と言うなら、教員の「学びに向かう力」も大切にするべきでは?

ちなみに、「教員の資質を担保する制度が失われる」といった懸念があるとのことですが、そんなことはありません。そもそも、教員免許更新制自体が「教員の資質を担保する制度」ではなかったので。教員の資質を担保したければ、優秀な教員志望者が集まるように、教員の処遇改善を強力に推し進めるべきです。


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