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100%後悔する刺繍依頼の仕方

みなさんこんにちは、カワシマです。
もうめっきり寒いですね。カワシマの工場の中ももう暖房いれないと手がかじかんで針に糸が通せなかったりパソコンでキーボード打つのもめちゃめちゃスピード落ちるし、良いことないですね。電気代を見るのが怖い季節です。

でここから本題なんですけど、皆さん、刺しゅうに限らず何かしらオーダーしてオリジナル商品を発注したことはありますか?
自分の似顔絵を描いてもらった、記念のマグカップを作ってもらった、なんでも良いです。
その時、頼むときにあぁしておけば良かったと後悔したことはありませんでしょうか。

今回は【100%後悔する刺繍依頼の仕方】というのをご紹介します。

例をあげると・・・刺しゅうTシャツ。左胸に自分の手書きの絵かなんかの刺繍を入れたTシャツを発注するとします。
完成された商品が届く、箱空けたらイメージと全然違うTシャツが入ってた。
想像すると恐ろしいですよね。
別物とまではいかないけど、なんか違う、みたいな。
この自分のイメージとのかけ離れ具合を少しでも和らげるためにね、是非今回の動画参考にしてください。
ではいこう!

100%後悔する刺繍依頼の仕方①

〇完成イメージの共有ができていない(図案&指示が無い)

皆さん、頭の中ではぼんやり完成イメージができてると思うんですよ。
このイメージをね、第3者に伝えるための作業ができていないということなんです。
分かり易くいうと、刺しゅうを入れる位置ですね。ざっくり「左胸」っていうふうに伝えてしまうと、本当にざっくりになっちゃいます。この辺、っていうイメージがあるのであれば、その位置が具体的に何㎝なのかという情報があれば、まず間違いないです。
出来上がって「もう少し上が良かったな・・」なんて悔しいじゃないですか。
あと、肝心な刺繍デザインです。刺繍の打ち方というはほとんどの人が詳しくないと思うので、そこはいいんです。大事なのはサイズです。これ、必ず明記してください。
実際、JPEGなんかだとデザインのサイズが分からないので、適当な会社さんだと何も聞かずにそのまま進めてしまうことがあります。これ、マジで危険です。
刺しゅうデザインのサイズは何㎝なのか、これを伝えるだけで安心度合いが上がるかと思うので是非徹底してください。

100%後悔する刺繍依頼の仕方②

〇プリントとの違いが理解できていない

プロとしてはっきり言います。
残念ながら、刺繍はプリントほどデザインに忠実な加工はできません。
デザインの細かいカーブの具合、鋭利な部分の先端など、糸1本を使って表現するので限界があるんですね。刺繍デザインが小さければ小さいほど、再現度が低くなるのが実状です。
さらに生地の網目によって針が落ちる位置が変わるので0.数ミリのがたつきが出たり、刺繍は生地を必ず引っ張るので縫い縮みで少しだけ歪んでしまったり。
決してボツになるような仕上がりにはしませんが、刺繍はこれだけの要素を含んでいるので、プリントのようなすごく綺麗な仕上がりイメージを持っている方は注意です。

100%後悔する刺繍依頼の仕方③

〇単価の安さで決める

プリントと比べて刺繍は高いです。今日お伝えするのはそこではなくて、同じ刺繍を複数の会社に相談をした場合のお話です。いわゆる、相見積もりってやつですね。
何かものを作るというときにコストはいくらかかるのかというのはとても大事なことです。もちろん、安いにこしたことはないです。
ただ、気を付けてほしいのは、僕の経験上、安く刺繍してくれるところっていうのは刺繍自体のクオリティがあんまり高くないです。まぁ、正直、素人から見たらあんまり気になるレベルじゃないことも多いです。それよりも大事なのは、普通に刺しゅうをするということ以外のサービスの部分。がどれだけあって、どれだけ安心できるかっていうところに着目した方が良いです。
例えば、1つ目に紹介した刺繍のサイズで不備があったとき、サイズは何㎝で合っていますか?と聞いてくれたり、刺繍が難しいデザインだったときに代替案を提示してくれたり、そういった刺繍をするまでの過程を大事にできるところっていうんですかね、これ、めちゃ大事です。当たり前のように感じますけど、意外と確認してくれないところ、あります。
ほんと、会社によっては依頼したときに「分かりました。これで進めます」みたいな、二つ返事であっさり発注が終わった場合ですね。これ、気をつけてください。
何回か取引をして、お互いのことをある程度理解した上でならまだ良いんです。初めての依頼が二つ返事で発注が終わるっていうことは
「テキトーな会社」か「聞き返すことがないくらいあなたの発注の仕方が完璧だった」かのどちらかです。

以上、100%後悔する刺繍依頼の仕方でした。

100%って言いすぎじゃない?って思う方もいるかもしれません。
実際にオリジナル商品を依頼した方で、今日ご紹介した3つのうち1つも意識せずに望んでいた商品ができあがってきたという方がいたら、正直に言います。
「運が良かっただけ」と思ってください。
刺繍屋にかぎらず、アパレルに属する業界は新規参入が容易ということもあって、いろんな人がいます。テキトーな人も多いです。
せっかくのオリジナル商品、満足のいく形で完成させるためにも今回ご紹介した3つは必ず意識して依頼をするようにしてください。

カワシマでは刺繍・プリント・エンボス加工などの二次加工を行っております。加工のご依頼、ご相談お待ちしております。

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