バンクロバリー、無事終了。

2019年8月18日 17:26

『THE BANK ROBBERY−ダイヤモンド強奪大作戦−』

初めての舞台仕事は、個性豊かすぎる共演者と、そんな面々を全力でサポートするスタッフの皆様、そして、スタンディングオベーションが起こるほど前のめりで観て下さったお客様と共に、無事終演致しました。

当初は勝手が分かっておらず、話の全貌も掴みきれないままに稽古が始まり、すべてが初めて過ぎて戸惑っているうちに、制作の方から、「明日から山手線内やＪＲの各駅に約50カ所、7月の間ずっと大きな看板が立ちますのでよろしくお願いしますー」と言われ、そこでようやく、「あ、これはとんでもない規模の作品に参加しているんだな」と自覚したのを覚えています。あれから約2ヶ月、いろんな過程を経て千秋楽を迎えました。皆々様、ありがとうございました。

バンクロバリーは、なんか「超大人の学園祭」みたいでした。バカなことをするためにみんなで稽古をして、お金をかけて準備して、それを新国立劇場なんていう国レペゼンな劇場や歴史あるピロティホールでお披露目するという、大人な学祭ノリが見事に成立していた舞台だったように思います。「面白そうでしょ」の一言でバカデカい斜め45度のステージが出来上がり、そこを老体に鞭打って暴れ回る大堀さん・しんぺーさんの姿は、まさに学校の面白先輩でした。受話器を置くだけなのに、子供達から「ガンバレー！」の声援や、割れんばかりの拍手が来るなんて、もう二度と見れない光景だと思います。演出の小林顕作さんに脱帽です。どこまで見通していたんだろ…すげぇ人。お世話になりました。幸せな夏を過ごさせていただきました。

また、座長である原君のおかげで、ジャニーズのイメージが一気に崩れました。

自らペットボトルの蓋にこう書けるのは、ジャニーズらしからぬ様子と発想をまとっているからに他なりません。ジャニーズをフリに使って「ジャニーズ」と書くとは。高度な目印です。そんな座長は、後半、新聞各紙に「ゴリラ」とイジられたことをフリに使って、「ゴリラ」と書き始めました。頭の切れるゴリラです。本来、自分が入るべきポジションだと思っていたゴリラ的ポジション。そこにジャニーズがやってきました。恐ろしい黒船。商売上がったりです。お見逸れしました。最高のジャニーズ。座長の持つ空気感で、和やかな、楽しい団体になりました。

（ピントの合わせ方がどうかしているステージナタリーさんの1枚）

舞台上でよく笑っちゃう乃木坂46キャプテン・桜井さんも、仕掛ける時は腰の据わったボケ方をしてきて、こっちがひるむ瞬間が何度もありました。底知れぬアイドルです。裏で話していても、しょっちゅう顔を使ってボケてきたり、オチをつけてきたりして、「マジかよこの子」と思っていました。その表情の引き出しの多さに、ちょっとほんとに多いから軽く引くと共に、「困ったら顔を使うんだよ」と教えてもらった気持ちになりました。普通に、マジで勉強になりました。あざました。

パルクールが得意だと聞いていた聖也君は、半年前からボウリングにハマり、「実は本番期間中にトーナメントに出て準優勝したんだよね」と、千秋楽の打ち上げで話していました。「え、、それよく今言ったね」と驚愕致しました。何でもできちゃう人っているんすね。下戸仲間であり、飲み屋に行っても白飯を頼む仲間として、今度ご飯に行ってボウリングとパルクールについて学ぼうかと思います。

（ルパパトで聖也君と共演、そしてラジナタにも遊びに来てくれた横山君も観に来てくれましたよ）

挙げだしたらキリがないですが、尾上さんは肉体改造のパーソナルトレーナーとしてもお世話になりましたし（おかげで実は8キロ痩せました）、サウナ好きと聞いて以来、まだ行けてないのでどこかで一緒に行きたいですし、しゅはまさんはうちの事務所の先輩と接点がありすぎて、身内に近い感覚を覚えましたし、泥棒のシーンでは二人でコントをしているつもりでやらせてもらえて楽しかったですし、要次さんは人柄がよすぎて愛される理由がよく分かりましたし、ミスしようがなんだろうが初日に泣いちゃうかわいげって超すごいし、そんな個性が爆発したみんなを涼しい顔で支えるロバリー団の姿はプロ中のプロでカッコよかったですし、要は想像を遙かに超えて楽しかったんだという事実をお伝えしたい気持ちで溢れているわけです。

自分はと言えば、終わってみればオープニングからアクションをやらせてもらったり、その直後に犬に噛み殺されたり、大きな髭をつけてみたり、顔を白く塗ってみたり、記者として銀行内を出たり入ったりしてみたり、英会話よろしく英語のボードを掲げてみたり、ハンガリーの王子様になってみたり、合間合間で歌ってみたり踊ってみたりで、絶えず関わらせていただきました。早替えも大変でした。その様子を示す写真がこちらです。