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政治講座ⅴ1749「海自ヘリ墜落」

 墜落事故での被害に合われた海上自衛隊の方のご冥福をお祈りいたします。日夜、危険を顧みず、日本国の防衛のために訓練し、防衛で活躍されている自衛隊の皆様にも感謝申し上げます。
さて、ベテランの自衛隊の操縦に関して、2機体が同時期に墜落は通常では考えられない。そこで、レーダーに映らないドローン攻撃などで墜落したと思わざるを得ない事態である。
他国の関与はないとの海自トップの酒井良・海上幕僚長の話であるが、海自ヘリ2機が衝突するほどのお粗末な技術とは国民としては思いたくない。今回はそのような報道記事を紹介する。

     皇紀2684年4月23日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

訓練中の海自ヘリ2機が墜落か、1人救助・7人行方不明…洋上で機体の一部回収

読売新聞 によるストーリー

消息を絶った海上自衛隊の「SH-60K」(海上自衛隊ホームページより)© 読売新聞

 20日深夜、伊豆諸島・鳥島の東方海域で、訓練中の海上自衛隊の哨戒ヘリコプターSH60K2機が消息を絶った。搭乗していた8人のうち1人は救助されたが7人が行方不明で、自衛隊は2機が墜落したとみて、護衛艦や航空機で洋上を捜索している。

 防衛省によると、2機は当時、夜間の対潜水艦戦の訓練中で、1機は20日午後10時38分頃、もう1機午後11時4分頃にそれぞれ通信が途絶えたことが確認された。同訓練に参加していた周辺の艦船は、1機目の通信途絶の1分後に緊急信号を受信したという。

 2機大村航空基地(長崎県)小松島航空基地(徳島県)所属とみられ、自衛隊は洋上で機体の一部を回収し、事故の原因を調べている。

 木原防衛相は21日未明に東京・市ヶ谷の防衛省で緊急記者会見を行い、「人命の救出に全力を尽くす」と述べた。救助された1人の安否は不明だという。

 会見に同席した海自トップの酒井良・海上幕僚長は事故について、「他国の関与はないと考えるのが適当だ」と述べた。

海自ヘリ事故上空ルポ、機体も島影も白波も見えない大海原…艦上に双眼鏡で周囲見回す隊員

読売新聞 によるストーリー

海上自衛隊のヘリ2機が消息を絶ち、現場海域を捜索する海上自衛隊の艦艇(21日午前8時33分、伊豆諸島の鳥島東沖で、読売機から)=佐々木紀明撮影© 読売新聞

 海上自衛隊のヘリコプター「SH60K2機が消息を絶ってから一夜明けた21日午前、現場となった伊豆諸島・鳥島沖の海域を読売機で飛んだ。

 2機の海自ヘリは、鳥島の東約280キロの海上で潜水艦を探知する訓練中に衝突したとみられる。合わせて計8人が搭乗しており、1人が死亡、7人が行方不明となっている。

 午前8時20分頃、現場周辺の上空に差し掛かった。周辺に島影は見えず、大海原が広がっている。海上には白波も見えず、穏やかな様子だった。

 自衛隊の艦艇5隻が航行しており、このうち護衛艦「すずなみ」では、艦尾にヘリコプターが待機。隊員が左舷甲板の手すりから身を乗り出して海上をのぞき込んだり、双眼鏡で周囲を見回したりする姿が見られた。

 上空を飛行中、行方不明者や消息を絶った機体を確認することは出来なかった。一刻も早く発見されてほしいと、祈りながら現場を後にした。(鈴木経史)


陸自ヘリ事故「ロールバック」発生か 防衛省が調査結果

陸自ヘリ事故

2024年3月14日 16:08 (2024年3月14日 17:54更新)


2023年4月に沖縄県宮古島付近で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し10人が死亡した事故で、防衛省は14日、2基あるエンジンのうち1基で、出力が徐々に低下する「ロールバック」と呼ばれる現象が起きたとする調査結果を発表した。1基の稼働が止まり、残る1基の出力も低下したことで高度を保てなくなり墜落したと結論づけた。

事故が起きたUH60JAヘリはエンジンを左右に1基ずつ搭載している。片側に不具合が生じても残る片側で飛行が継続でき、安全性が高いとされていた。陸自は再発防止策を実施したうえで、同型機の飛行を全面的に再開する。

防衛省は自衛隊機でロールバックが確認されたのは初めてで、エンジン2基の出力が相次いで下がる事態も「報告事例がない」としている。残った1基の出力低下の要因は「特定できなかった」とした。気象などの外的な条件や機体の整備は事故と「関連がない」と判断した。

調査結果によると、回収したフライトレコーダー(飛行記録装置)の解析などから、右側エンジンでロールバックが発生したとみられる。エンジンに供給される燃料が不足すると起きる可能性があり、今回は制御装置や装置に空気を送る配管に漏れや詰まりといった異常が生じ、引き起こされたと推定した。

ロールバックが始まって約20秒後に右側エンジンがほぼ停止。その約20秒後には左側エンジンでも出力低下が始まった。高度300メートルほどを飛行中だったヘリは急激に失速し、最初の出力低下から90秒ほどで墜落した。

左側エンジンの出力低下で考えられる要因として、エンジン部品の異常や搭乗員による出力を抑える操作の可能性を挙げた。だが、いずれも裏付けるデータがないとして特定はしなかった。

防衛省は再発防止策として、エンジンの点検内容をより細かくして回数を増やすほか、ロールバック発生や双方のエンジン出力低下などの対応手順をヘリの取扱書に記して操縦士らに周知するとした。

救難時に洋上でも位置を発見しやすくするため、携帯用の無線機やフライトレコーダー用のビーコン(電波受発信機)を新たに導入することも決めた。

陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長は14日の記者会見で「事故を深く、重く受け止め、この先1人の犠牲者も出さない決意で再発防止に全力を挙げ、飛行の安全に万全を尽くす」と強調した。

事故では陸自の航空機事故として過去最悪の10人が死亡した。国土交通省の運輸安全委員会の元事故調査官で、航空事故に詳しい楠原利行氏は「2基のエンジン出力が低下した原因を特定しない限り、再発防止策は十分とはいえない」と指摘する。

陸自によると、回収したフライトレコーダーのデータは破損せずに残っていた。楠原氏は「原因の把握に必要な情報を記録する機能を改善させるなど、同様の事態が起きた場合に原因究明に近づけられるような対策を講じるべきだ」と求めた。

▼宮古島の陸自ヘリ事故 2023年4月6日午後に沖縄県宮古島付近の海上で、陸上自衛隊のUH60JAヘリが墜落して行方不明となった。第8師団の坂本雄一・前師団長ら10人が搭乗。海中の捜索で機体の胴体部分や隊員が見つかった。陸自は事故調査委員会を立ち上げ、外部の専門家も交えてフライトレコーダーの解析など原因の調査を進めていた。


参考文献・参考資料

訓練中の海自ヘリ2機が墜落か、1人救助・7人行方不明…洋上で機体の一部回収 (msn.com)

陸自ヘリ事故「ロールバック」発生か 防衛省が調査結果 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

海自ヘリ事故上空ルポ、機体も島影も白波も見えない大海原…艦上に双眼鏡で周囲見回す隊員 (msn.com)

海自ヘリ2機は「衝突した可能性高い」…それぞれのフライトレコーダー回収場所が近接

海自ヘリ2機が墜落か、洋上で機体の一部回収…1機目の通信途絶1分後に緊急信号受信

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