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空き家リノベ:3日目「家ごとまるっと丸洗い」

ひょんなことから家と土地をタダで手に入れたぼく。

前回は「形から入る!」「立ち尽くした1時間!」「引っ越し業者顔負けの荷物(ゴミ)搬出!」、の3本でお送りしましたが、本日は本格的にセイソウに取り掛かります!

筆者の姿も一部公開!?

と、無駄な煽りを入れたところでやっていきましょう。3日目。

手に入れた家の簡単なスペック紹介

1日目、2日目と、簡単に準備や作業について書いてきましたが、そういえばぼくが手に入れた土地&屋敷の基本情報を皆さんにお伝えしていなかったなと。とは言いつつ、現段階での身ばれ、場所ばれは怖いので、本当に簡単なことだけお伝えできればと思っています。ゆくゆくはこの町を訪れた人、この町に住んでいる人に気軽に使ってもらえるような場所にしていきたいと思っていますので、そのときに外観も含めてバンバンPRしていきます。

で、簡単なスペックですが、まず、上の写真を見てもらえばわかると思うんですけど、ぼくが前回から作業をしているここは、畳もなければフローリングもない、つまり普通の家屋(一般住宅)ではないんですね。

壁のポスターを見てもらうとわかると思うんですが、もとここは酒屋さんだったらしいです。で、ここはいわゆる作業スペースで商品管理をしながらお客さんにお酒を売っていたとか。地元の人に話を聞いてみると、昔は角打ちスペースがあって、ここでみんなでお酒を飲んでいたんだって。

人が集まる場所。いいですよねー。老若男女いろんな人が集まって、ざっくばらんに他愛もない話から真面目な話までさまざま形のコミュニケーションが生まれる。古今東西、どんなに技術や文化が発展しても本質的に必要なものはそういった場所、人と人とのコミュニケーションの中にしか生まれないと思うんですよね。ぼくもそんな場所を作っていきたいと思っています!!

ただし!ぼくはお酒が全く飲めませんので、お酒抜きで楽しい場所を。

また、0日目にも写真をあげましたが、僕がいただいたのはこの作業スペースとそこからつながっている母屋、そして倉庫になります。母屋は部屋が4つに、キッチン、お風呂、トイレ、屋根裏などがあり、倉庫は車4、5台分くらいのスペースとなっています。

こちらについてもおいおい写真等アップしていこうと思いますが、いかんせん母屋も倉庫も物がありすぎて、リノベ以前に清掃にめちゃくちゃ時間をとられそうなんですよね。そのため、まずは前回から作業を行っているこちらの作業スペースをまずは使える空間にしていこうと考えています。それまでは空家の全貌についてはみなさんのご想像にお任せします。

全てを洗い流せ!

では、本日の作業に入っていきましょう。本日は何をするかと言いますと、前回掃除をして綺麗になった天井付近の掃除です。……え?という感じですが、

だいぶ綺麗になったように見える屋根裏ですが、実は角度を変えてみると、

ホコリと砂の塊。まさしく土の鬼、塊!

ということで、机や棚に放置してあった醤油や醤油や醤油(醤油だけで5本以上ありました)、油や酒などの化石化した調味料をすべて処分し、準備を整えます。

では、いざ、水攻め!!(暖かい日でよかった)。

家の中に水をぶっぱなす感覚。それはまさにプールの中でおs…、もとい、夜の校舎 窓ガラス壊してまわる感覚でしょうか(もちろんぼくはそんなことしたことないですよ!)。普段やってはいけないことを大手を振ってやってしまう感覚、これはまさにDIYリノベをやらなければ体験できなかった感覚だと思います(素顔はご想像におまかせします)。

汚くなった床のタイルもすべて剥がして

床磨き。ホースはこの家にあったんですけど、デッキブラシは見つからなかったので、買ってきました。1本350円、2本で700円なり。

しこしこ、ジャージャー、しこしこ、ジャージャーやること1時間。

Before

After

まぁ、なんということでしょう。あんなに汚かったぼろ屋敷が、たくみの技で……とまではいきませんが、なんとか使えそうな空間になりました。本当に水撒きするまではマスクなしでは息ができないほど埃っぽく居心地の悪い空間だったのですが、ここにきてようやくマスクなしでも満足に呼吸ができるくらいになりました(写真に写るときはマスクしますw)。

壁や天井には小さな隙間こそありますが、幸いにも大々的に改修が必要な箇所はなく、改めていい買い物をしたなぁとしみじみ感じています。

ピザ窯つくろうぜ!が始まり

作業を始めて3日目にして、ようやく本当にここをいただいてよかったなぁと思っている所存ですが、正直、まだまだ本当にいただいてよかったのだろうかと思う部分も少なからずあります。

物件を取得すると、それがタダでもらうにしろお金を出して買うにしろ、少なからず固定資産税が掛かってきます。0日目でも話したように、この固定資産税を払い続けなければならないことが空き家を持つことの最大のデメリットであり、かつ家がボロくなればなるほど、そして人が好んで住まないような辺鄙な土地であればあるほど、空き家を手放すことも容易ではなくなってきます。

この家の持ち主だった方がタダでもいいから譲りたいと思うような土地です。いつかは僕もタダでもいいから誰かもらってくれ!と思うようになるかもしれません。このようなリスクを負ってでも、この家をもらうべきなのか、これに関してはしっかりと考えました。

しかし、このリスクを取ってでもお釣りがくるほどの楽しみがDIYリノベにはあると踏んで空き家取得を進め、3日目にきてようやくその氷山の一角を、一縷の光を掴んだような気がします。いや、考えてみればそんなものは全くのリスクじゃなかったんじゃないかと思うほどです。

この話は後々詳しく説明しますが、この物件は現在5人でリノベを進めており、もともとは「ピザ窯つくろうぜ」というところから始まりました。同じ町に住んでいる方が自分で庭にピザ窯を作ったらしい、という情報を聞いて(実際に見せてもらい)、

カラオケやボーリングや飲み会なんかに金を使うより、こうやって自分たちで何かを作るほうが面白くない?俺らもピザ窯つくろうぜ!

という結論に。DIYできる物件を探して2週間、まさかこんなに早く良物件が見つかるとは思っていませんでしたが(しかもタダで)、こういうワクワク感だけで何かを始められるって本当に楽しいことに繋がっているんだなと実感している最中です。

で、まぁ何を言いたいのかというと、やっぱりクリエイティブって楽しいなと。自分たちの手で何かを作っていく実感、田舎ならではのまさしくDIYならではの暮らし、面白いなと。

ぼくの(現在の)本業は地域おこしなので、田舎暮らししたい方、考えている方はぜひぼくの住んでいる町おすすめですよというPRで締めさせてもらいたいと思います(全く情報は出してませんがw)。

・本日使ったお金=700円。
・本日までに使ったお金=合計4,200円。
・借りたもの、頂いたもの=ホース、水。

ご通読ありがとうございます。

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