見出し画像

レディオヘッド・ミとオ・路面電車

この季節になると、無性にレミオロメンを聴きたくなってくるのは、一年に一度しかない今日という日を迎えるからだろうか。

レミオロメンといえば、今から15年以上前に放送されていたドラマ「1リットルの涙」で挿入歌に起用されていた「粉雪」や、劇中歌で話題となっていた「3月9日」のイメージが強い。

私も学生だった当時、そのドラマを家族一緒に見ており、その二つの曲に感化されていた。そして翌年に発表された「HORIZON」を皮切りに、これまで発売されているアルバムを全て買うほど、レミオロメンの音楽にのめり込んだ時期があった。

その「HORIZON」を購入するきっかけが、リードタイトルで上がっていた「スタンドバイミー」という曲である。

この年に、私は念願だった携帯電話を持ち始めるようになる。それからたまたま期間限定か何かでダウンロードしていた、某アプリゲームのBGMとしてその曲が流れ込んでいた。

そのゲーム自体にハマっていたこともあり、かつ(サビのところだけ)ヘビーローテーションしていたこともあって、気づけばそれが収録されたCDを手に取っていたのである。

他には「茜空」「もっと遠くへ」「夢の蕾」など、映画の主題歌やCMにオリンピックのテーマソングにも起用されるほど、一年を通してレミオロメンを耳にしない日はほとんどなかったと思う。

どれを聞いても名曲揃いなのだが、中でも個人的に衝撃を受けたのはメジャーデビュー曲である「電話」だった気がしている。

スリーピースで演奏しているようとは思えない重厚感と、簡単には言い難い何かから逃避行しているような疾走感溢れるサウンドに、学生で初めて耳にした時は相当な衝撃を受けていた。

「別の街に暮らす君よ 寄り添ってやれないが 僕らはここにいる」という歌詞は、今聴いても心に突き刺さるものだと共感せざるを得ない。

レミオロメンは2011年に発表された「Your Song」を最後に活動休止となり、10年以上経った現在も再開する気配は見られない。

時折、YouTubeで公開されているミュージックビデオ上でのコメントを見ていると、活動再開を願うファンの声が続々と上がってきている。

私も願わくば、彼らがバンドを再開して、表舞台で活躍する姿を見てみたいと思っている。しかし三人とも、それぞれ個々で活動を充実させている以上、おそらく難しいのかもしれない。

離ればなれの魂が いつか出会う時まで

レミオロメン「Your Song」

皆がレミオロメンというバンドの存在を忘れず、今日まで聴いてて懐かしいと思うだけでなく、今もこうして待ち侘びているのは、ボーカルの藤巻氏が「Your Song」の中で綴り、私たちの心に残していった確かな言葉があるのだと思う。

彼らの演奏をもう一度見たい、音を聴きたい、そして心を震わせたい。活動休止から長きにわたって、ここまで思わせるファンに愛され続けたバンドは、そう多くない。

いつかその日が来るまで私たちは、レミオロメンの三人が再びシーンに戻ってくることを信じて待っている。これまでも、そしてこれからも。

最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!