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スライドづくりがうまくなるには、現在地を知ろう

2021年28/100冊目。「外資系コンサルが実践する 図解作成の基本」。

コーチングの資格試験再試験も終わったので、細々noteを復活させます。

図解、といってもよくtwitterに流れてくる「〇〇という本を図解しました」の話ではなく、パワポのスライドの作り方に関する本です。枠線は無くしたほうがいいよ、とか、強調する際の色はこう考えたほうがいいよ、とか。あとはどんなグラフを使うべきかなども書いてあります。

僕が娑婆に出てきて10年くらいで学んできたノウハウが全部詰まってるなぁ、と思った良書でした。スライドを作るお仕事をする人で、ちゃんとスライドづくりを学んだことがない人には絶対一度読んでもらいたい。変なデザイン本読むよりよほど役に立つと思います。

ただ、付け加えたいことがひとつあります。それは「スライドのデザインをある程度身に着けるには、スライドのデザインについて口酸っぱく言ってもらう体験が必要」ということです。

スライドを作るときは、何といっても伝えたいキーメッセージが大事です。最近は「Amazon様はパワポ禁止なんだぞ」みたいな話も出てきて、「ちゃんとメッセージが伝われば様式にこだわるのは無駄」という論調も少なくありません。なお、ほんまにAmazon様がパワポ禁止かどうかは諸説あります。

だから、スライドのデザインについて細かく指摘を受ける機会はどんどん少なくなっていきます。そうなると、自分でもそれなりのモノができるようになっていると思ってしまうし、新たな学びの機会もなくなっちゃう。

確かに、スライドのデザインが多少イケてなくても、何とかなります。だからこそ、それを口酸っぱく言ってもらわないと、なかなか上達しないのです。

それでも、まだ30代前半くらいならいいんですが、40代近くなってくると、そういう細かいことを指摘されることも少なくなります。「ああ、これくらいの資料しか作れないんだな」「なんか見づらいけど、この人はこんなもんかな」とかで終わってしまいます。それはとても怖いことです。

自分の現在地を知ることは、つらいことです。ただ、それを知らなければ、そこから成長することもありません。今日紹介したような本を読むだけではなく、これまで自分が作ったスライドを誰かとコメントしあうような場があると、とても学びが深くなりますよ。

あ、「自分の現在地を知る」ことには、コーチングがめちゃくちゃ役に立ちます。スライド作成やプレゼン技術をはじめとするビジネススキルのような領域ではなく、まさに「今ご自身がどんな状態にあるのか」。それは、自分自身ではなかなか気付けないものです。


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