岡田宰 / 建築家の豊かな暮らしと働き方

建築家・デザイナー 設計事務所 2id Architects 代表 | アウトドブラン…

岡田宰 / 建築家の豊かな暮らしと働き方

建築家・デザイナー 設計事務所 2id Architects 代表 | アウトドブランド️we know enough < 設立 | おかだソーセージ 店主。東京-浜松の2拠点生活。 良い建築家の前に" 良き生活者 "を目指し 、豊かな暮らしと働き方を探求中。

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建築家のサブスク | 設計が体験に変わり、暮らしを豊かにする仕組み

今年の夏休みはどこでバカンスしようか、と妻と妄想を巡らせていた。結局、ここ2年ほどコロナの影響で行けていなかった沖縄かなということになり、早速宿探しを始めた。しかし時既に遅し。お気に入りの宿はすべて予約で埋まっていた。みんな考えることは一緒なのだ。 そこで、僕らがいつも訪れる今帰仁(なきじん)エリアにも、新しいホテルが出来ているのは?と思いリサーチを始めた。するとすぐに新しい素敵なプライベートヴィラが見つかった。 Makina Nakijin 一泊15万~。うん。僕ら

    • バカンス経済主義

      春が来た。ということはもうすぐ夏が来る。つまりバカンスが来る。4月に入り新年度の予定も分かり、そろそろ夏休みの予定を立て始めている頃だろうか。だとすれば、認識がちょっと甘いかもしれない。バカンスはそんな簡単なものではない。 岡田家では去年の12月には8月のバカンス計画が完了している。本来なら、去年8月のバカンスから帰ってすぐにでも一年後の予定を計画したかったくらいだ。 僕はバカンスのために生きている。もしくは、バカンスに生かされている。 そのくらい大切にしているし、人生の

      • 旅は未来

        ようやく春が来た。新年度が始まり、子供達がまた少し大きくなった。ランドセルもどことなく小さく見えるようになった気がする。 子供達の未来を想像するとこっちまでワクワクしてくる。どんな大人になるのだろうか?どんな仕事を選ぶのだろう?将来はどこでどんな人と暮らすのだろう?子供達のおかげで、僕たち夫婦の未来はいつも明るい。 未来というのは、 まだ見たことがない景色、聞いたことがない音楽、味わったことがない料理、感じたことがない香り、体験したことがない感覚、触れたことがない素材に出

        • 建築家の働き方とキャリアプラン

          もうすぐ春が来る。子供たちは春休み入り、新年度に向けて新しい文房具を準備したり、次は○○ちゃんと同じくクラスがいいなー。とかどことなくワクワクした空気が家の中を覆っている。家の窓からは、色々な花や植物が芽吹いてきているのが見える。雑草の勢いがやばい。 僕は浜松にいる時は在宅ワークをベースにしている。そのせいか、つい家の中の雰囲気に流され、子供達が長期休みの間は、自分も休み気分になってしまい、どうも仕事に身が入らない。いっそのこと僕も長期休みを取ろうかと毎回考えてしまう。

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        • 建築家の豊かな暮らし方
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          グッバイ、ミステリアス建築家

          みなさんは、“建築家”と聞いたらどんなイメージを持つだろうか? やはりインテリで、ロジカルに物事を捉え、ちょっと寡黙で真面目な印象だろうか?丸眼鏡を掛けて、全身モノトーンスタイルで、襟なしシャツを着ていないだろうか。 大阪万博問題。 最近、大阪万博の大屋根リング問題、トイレ2億円問題などが世間を騒がしている。決してポジティブな話題ではないが、建築家の名前が取り上げられるのは嬉しくもあり、一方で社会に対して、建築家の役割や価値が問われている感じもする。 ただ、世間の意見や

          グッバイ、ミステリアス建築家

          そろそろ自然体で働いてみようかな。

          自然豊かな田舎で育ち、18歳で東京に上京してからは、どこかずっと背伸びをして生きてきた気がする。 大学に入りたての頃は、方言が恥ずかしく、頑張って標準語を使おうとしたり、東京のおしゃれさに馴染むようパーマを掛けたり、髪を染めてみたりなんかもした。お金もなく何にも買えないくせに、青山のインテリアショップや本屋に足を運び、いろんなカフェに行ったり、東京ライフっぽい真似事をしていた。 髭のスタイルもこの頃から始まった。ちょっとでも大人に見られたかった。 (今となっては、髭は顔の

          そろそろ自然体で働いてみようかな。

          モチベーションの習慣化 _ 不安がクリエイティビティを生んでいるけど、、、

          2023年もあと12時間で終わる。ありきたりではあるが、何ヶ月かはどこかに消えてしまっていないか?と錯覚するくらい、一瞬で通り過ぎて行った。そしてそのスピード感に負けるようにnoteの投稿も月1をキープするのがギリギリになってしまった。来年からは気分を改めて投稿頻度を増やしていきたいと思う。(仮) 今年一年を振り返って見ると、仕事自体はぼちぼち順調だった。大きめのコンペに負けて悔しい思いもしたけれど、住宅系や店舗系のプロジェクトも無事に完成できた。おかげさまで新しいプロジェ

          モチベーションの習慣化 _ 不安がクリエイティビティを生んでいるけど、、、

          継続が1番難しいから1番価値がある。

          今日は2023年11月30日。現在19時38分。今夜の23時59分までにnoteを投稿出来れば、31ヶ月連続投稿が継続する。2021年5月に始めてから約2年半。長かった。 しかし、今の僕はヘトヘトだ。昨日も珍しく遅くまで仕事をし帰宅は深夜だった。今日は1日最新プロジェクトの竣工写真撮影に立ち会ってきた。しっかり体力を使い切ってしまった。ピンチだ。遂に連続投稿が途絶えてしまう。もっというと、今月もなんだかんだバタバタしていて、ゆっくり執筆する時間が確保出来なかった。 しかし

          継続が1番難しいから1番価値がある。

          正しさより優しさが欲しい

          ヒゲダンの歌の中で出てくる言葉。曲名は「SUBTITLE」。この曲が主題歌になったドラマを見ていた妻が、この歌詞を聞いた時、ものすごい共感を示していた。そして次の瞬間、僕に対して、 「あなたに足りないのは、これよ!」 と体重が乗った言葉を投げかけてきた。 僕は仕事柄か元々の性格かは分からないが、かなり物事をロジカルに考える節がある。 夫婦の問題や、妻が抱えている悩みや苦悩に対しても、いつも冷静に問題点を洗い出し、問題を解決できる案をロジカルに組み立て、提案する。 「その

          類が仕事を呼ぶ

          建築家として独立して約7年。まだまだ少ないながらも様々な経験を積んできた気がする。嬉しいことも辛いことも、ラッキーなことも、理不尽なことも。サラリーマン時代には感じ取れなかった社会の現実や厳しさを、独立して逃げも隠れもできない、矢面に立つ立場になったことで、嫌というほど痛感させられてきた。気づけばもうすぐ40歳。髪の毛も薄くなってくるわけだ。 その中で、最近改めて感じるのは、 類が友を呼ぶように、類が仕事を呼ぶ。という事実だ。 特に建築家・デザイナーという、クライアントの

          建築家としての人生計画。40歳~80歳ver。

          先日39歳の誕生日を迎えた。40歳まであと一歩。女性にとっては30歳が気になる節目かもしれないが、男性にとっては40歳の方が色々と考えさせられるタイミングだ。これまでのキャリアや頑張ってきた努力、あなたが選択してきた経験の結果が今のあなたですよ。と評価されているように感じる。 30歳の時は、まだ社会経験も少ないし、いわゆる若手として右も左もわからない状況だから、成果がどうかはそれほど気にならない。それよりか次の10年に向けて良い経験・学びができているかが、大切だった気がする

          建築家としての人生計画。40歳~80歳ver。

          二拠点生活する建築家の仕事術。

          以前、 lifehackerというWebメディアに僕の仕事術について取材して頂いた。 二拠点生活を続けながら、実際に建築家としてどのように働いているかが垣間見れる。おそらく建築家としては少し変わった働き方なんだと思う。けれど、それでもなんとかやれているし、なんだったら結構豊かな暮らしは実現できている(個人的プライベート満足度は100点だ)。それは、働き方のおかげなのか、二拠点生活のおかげなのか。 この記事は、二拠点生活に興味がある人や、建築家として独立している人、これから

          二拠点生活する建築家の仕事術。

          未来への子育て論 「無駄を楽しむ力」

          前々回から続く未来シリーズ。3回目の今回で終わりにしたい。 前回の話で、“デジタルネイチャー”の世界観や未来に対してどう立ち振る舞い、サバイブしていけば良いかが、なんとなく見えてきた気がする。AIやデジタルが成長する未来への漠然とした不安も薄まってきた。 未来は明るく、AIは友達だ。(おそらく。) そしてふと、二人の娘のことが気になった。僕より未来を生きるのは彼女たちだ。彼女たちはどのように暮らし、どんな仕事をして、どんなことを楽しみ、どう未来をサバイブしていくのか?

          未来への子育て論 「無駄を楽しむ力」

          「デジタルネイチャー」を豊かに生きる方法

          前回は「建築家が消える世界」という少し刺激的なタイトルで、建築家として、AIと生きる未来を冷静に分析してみた。 未来は暗いのか、明るいのか。多くの人は、理解できないもの、体験したことのない世界は常に怖く不安に感じてしまう。AIと生きる未来だってそうだろう。僕もその一人だ。しかし、未来を正しく捉え、きちんと不安を取り払うことで、見えてくることがあるはずだ。どうしたら未来を豊かにサバイブできるのか。さらには、僕自身だけでなく、未来を生きる自分の子供たちにはどんな教育をしたらいい

          「デジタルネイチャー」を豊かに生きる方法

          建築家が消える世界

          最近なぜかモチベーションが下がり気味だ。 2年間続けてきた月3回のこのnoteもサボりがちになってしまっている。気分が上がる時もあれば、下がる時もある。そういったある種のバイオリズム的なものだとは思う。おそらく時間が解決してくれるだろう。のんびり時が過ぎるのを待つのがいいのかもしれない。 しかし、近況を振り返ってみると、原因に少しだけ思い当たる節がある。 去年の夏から春先まで続いた、ハイパーストレスフルな案件がなんとか区切りがつき、燃え尽き症候群的な状況になってしまって

          生存戦略的、二拠点生活

          先日、Video Salonという雑誌の「生存戦略会議」というコーナーの取材を受けた。内容は二拠点生活について。建築とは全くの別業界のメディアではあるが、僕がこれまで発信してきた、暮らしぶりや働き方のスタンスに興味関心を持ってくれてたのは単純に嬉しかった。 取材の中で、色々と話をしていくと、自分がなぜ二拠点生活を始めたのか、そして今もなお続けているのか。その理由やメリット/デメリットを改めて整理することができた。 以前にも、「二拠点生活までの道のり」と題して5回に分けて、