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「どうしたらゲーム作れるの?」を解決したい『ゲーム制作のすすめ』

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。
今回の記事は「ゲームを作ってみたいけど、どうしたら作れるの?」に答えてみようと思います。



質問「どうしたらゲーム作れるの?」


昨年の「つけらっとゲームス展」では、わたしたちサークルメンバーが在廊して「来場者の質問に答える」ってのをやってました。以前の記事で軽く言及したのですが、中学生の親御さんからこんな質問をされました。

※つけらっとゲームス展については以下の記事を参照ください。

「子どもが『ゲームを作りたい、プログラマになりたい』といった夢を持っているが、わたし自身そのような知識がない、子どもの進路はどうするのが良いのか?」

明確に目標を持っている中学生という時点で素晴らしいことだと思います。ただ、その時点では「こうしたらいい」とはハッキリとは答えられませんでした。たしか自身を例にして話した記憶があります。

わたしの場合は、商業高校の情報処理科を出て、情報ビジネス専門学校のシステム系学科を出て、地方のソフト開発会社に就職した。

ゲームとは関係ないソフト開発が仕事でした

ただ「ゲームを作る」は当初趣味でした。ゲームに限らず何かを作るのが趣味とも言えます。好きなゲームのリプレイサイト作ってみたり、二次創作してみたり……その中のひとつがゲームでした。

ゲームと言ってもコンピュータゲームだけでなくTRPGやゲームブック(中高生以降)、ボードゲーム、カードゲーム(小学生以降)といったモノまで作って遊んでたので「自然と何かを作っている」この感覚は、なんと説明したらよいのか自分にもわかりません。

なので、作っちゃえばいいと思うよ!(とアドバイスしたような記憶…)


だから、その作り方がわからんのよ


作っちゃえばいいと言われても、その作り方を教えて欲しいんですよね?
じゃぁ、まずはツールのダウンロードから始めましょうか!

今回、特にオススメしたいのは「WOLF RPGエディター」です。
WOLF RPGエディターの公式サイトはこちらです(↓)


他のツールについても少し触れておくと、
「Unity」や「Unreal Engine」は有名ですし、つけらっとゲームスではUnityを使っていますが、初めてのゲーム開発をする方だとハードル高そう……

「RPG Maker(RPGツクール)」もありますね。

作るゲームのジャンルによっては他のツールでも構いません。まずは自分でツールを選んで作ってみて上手く行ったらそれで良し、失敗したら別のツールを探してみましょう。


第15回ウディコンやってます!


ちょうどいいタイミングなので「ウディコン」の話を少し…
この記事を公開した本日(2023/07/26)はウディコン審査期間となっております。

ウディコンのページに飛びます!


WOLF RPGエディター(※通称:ウディタ)で作られたゲームのコンテストなのでウディコンです。参加作品はフリーゲームなので無料ダウンロードできます。

楽しいゲームがたくさんあるので「作ってみたい」と思っている方は、兎にも角にもゲーム作りの諸先輩方のゲームをやってみるのが吉ですよ。

クリエイターにとってユーザーからのコメントは嬉しいモノです。
創作活動の栄養素になるので遊んだらぜひ投票してコメント残して貰えると嬉しいです。審査だからと全部をプレイしなくてもいいんです。気になったモノを遊んで、感じたことを書いて貰えれば十分です。

余談ですが、実はわたしも第2回に参加しているんですね。
順位は13位なので……誇れないと思ったら大間違い、すっごい量のコメントいただきまして、タイトル隣のグレイの[一般]バッジが健闘ぶりを表しています。
(※注意 今と審査方法が異なります)

フリー版[Abyss and Dark]は13位

夏のウディコンに対して、冬から春にかけてもうひとつのイベント、ウディフェスもあります。こちらはコンテストではなくフェスなので、もうちょっと気楽に参加できそう。

ウディフェスのページに飛びます


ちなみに、ウディフェスにも2012年に参加しています。
いやー、ウディコンもウディフェスも参加したのは随分と昔のことになってしまいました。フリゲを作るのも楽しいんですよね。

いつか、本当に余裕ができたら再び参加したいと思っています。

ゲームを作るには大変な時間を要します。しかし、こういったイベント参加を目標にすることで完成まで辿り着けると……いいなぁ……


まずは中身を見て貰って…


閑話休題。
「どうやったらゲームを作れるのか?」に話を戻しましょう。
ということで、ウディタを例にすると、

まずはさくっとウディタをダウンロードしてZIPファイルを解凍し、Editor.exeを起動しましょう。

ダウンロードしてZIPファイル解凍、中を開いてEditor.exeを起動!
エディターが起動するとこんな感じ

右上の再生ボタンを押すとサンプルゲームが動きます。

サンプルゲームのタイトル画面

ウディタ基本システムの説明はサンプルゲームの中でも色々と表示されますが、まずは普通にゲームを楽しんでクリアしてみましょう。

サンプルゲームのウルファールさんの装備画面

ではサンプルゲームのウィンドウを閉じましょう。そしてエディタのウィンドウに戻ってください。

次のスクリーンショットのとおり、青いアイコンをクリックして「ユーザーデータベースエディタ」を開きます。

ユーザーデータベースエディタが開いたら左上のタイプ枠を注目。
「3:武器」をクリック。すると次のスクリーンショットの画面になってるはず。

「武器の名前」の枠を自分の好きな名前の武器に変えてみましょう。
ここでは「すごいダガー」に変更してみました。

[OK]ボタンを押して、エディタウィンドウ右上の再生ボタンを押すとサンプルゲームがまた動きだします。
では、ウルファールさんの装備画面を確認してみましょう。

すごいダガーになってる!!

ダガーではなく、すごいダガーになってますね。
武器や防具の名前を変えてみる、技能(魔法)の名前を変えてみる。
ほんの少しの変化だけど、この時点であなただけのゲームになってます。
他のウィンドウや項目を覗いてみて、自分ができる変更からしてみてください。

これを繰り返していけば中学生でも「あなたのゲーム」が作れます。少し難しくてもお父さんと一緒ならできるかも? そう考えるとできそうな気がしませんか?

ウディタで初めて作ったゲームのコモンイベント追加は赤枠だけ……


わたしもウディタを始めて触った時は基本システムに一部必要なシステムを追加しただけのシンプルなモノを作りました。まずウディタで何ができるのか把握するところから始めたんです。

数年後、コモンイベントは全部自作

人によって習得スピードは違うと思います。こればっかりは仕方ない。
創作慣れしてる人や、元々ゲーム作ってる人が短時間で覚えられるのは、いままで創作に時間を費やしてきたからです。これから作る人はちょっと苦労する時間が長くなるのは仕方ないんですよ。

当時のわたしも体調崩して療養中だったので苦労しました。
仕方ない、自分の身体は故障したからと交換できないですからね。でも数年、ウディタを触り続ければ自分でシステムをある程度作れるようになると思います。徐々に慣れるんです。

基本システムは非常に勉強になる教材です。またウディタは有志の方が多く、すこし検索すればウディタの記事はたくさん見つかるハズ、自分の作りたいゲームに近づけるために先人たちの知恵を拝借しましょう。オープンソースの名作もあるので参考になると思いますよ。

まずはこのあたりから読んでみるといいかも!(↓)

しっかりマニュアルがある。しかも日本語なのが嬉しい!

ウディタをある程度使えるようになったらコチラもオススメです。
ゲーム開発をする際に、良質な参考書となるでしょう。

「ウディタ」「片道勇者」作者の電子書籍です。
わたしもチラっとコメントコーナーに登場してます。

ユーザーからのコメントは嬉しいけど


(※ここから先はゲームが完成してからの話ではあるんですが)

先ほども書いたとおり、クリエイターにとってユーザーからの反応は嬉しいモノです。「楽しかった」の一言があれば頑張れます。しかし酷いコメントがクリエイターの心を折るのを何度か(も?)見てきました。

「どうやったらゲーム作れるのか」からスタートして、ようやく完成したゲームは自分の子のようなもの、自分の子が悪く言われると泣きたくなりますが人様に見せるって、そういうことでもあるので心に留めておいた方がいいです。

ウディコンは「コンテスト」ですから当然ではありますが勝敗がついてまわります。多くの人に面白いと思われた作品が勝者です。自分の子の順位が低いと悲しい。

でも、順位については結構納得できると思うんですよ。実際上位のゲームを遊んでみるとわかるんです。やっぱり面白かったり新鮮な経験ができたり、自分では思いつかなかったアイディアがあったり、技術的に素晴らしかったり……むしろ目指すべき人、目指すべきゲームを見つけられるので、順位が決まった時はショックを受けるかもしれませんが少し時間が経てば立ち上がれる。

今回はウケなくても、次回こそは…

問題は心無いコメントだったりします。

これをゲームを作る人たちの本当の端っこに居させて貰っているような立場のわたしが言うのも色々と問題があると思いますが……

コンセプトや開発時にもう決めてしまったこと(仕様)は、コメントを寄せられても簡単には対応できないんです。バグに関しても場合によっては修正に時間がかかることもあります。

「こうした方がいい」というコメントはありがたい、しかし、ご希望にお応えできないこともあるんです。事情をお話すればほとんどの方は納得(できなくても理解)してくれるんですが、一部、どうしても怒りが収まらない方や罵倒し続ける方がいます。

作ってる側も人間です。心が折れて創作活動から去っていく人もいます。居酒屋で上司の愚痴を言うなら誰にでもあることでしょうし、その愚痴は、その場にいた人間にしか聞こえないでしょうけど、ネットは残るし何故か聞こえてくるものですからね。できれば穏便にお願いします。

これからゲームを作ろうと思っている人もいざ「すごい勢いで怒っている感じのコメント」を受け取ったら怖かったり逆にカッとなったりするかもしれませんが、冷静になって深呼吸。何が問題なのか考えて返答しましょう。大丈夫、相手も人間です。わかってくれるはず、

もし不具合のようなコチラのミスだったら「ごめんなさい」しましょう。

何度かやらかしてます

わたしも返答に困るコメントへの対応はサークルメンバーや、ゲーム開発者仲間に相談してから返答するようにしています。焦ってる時は自分が一番信用できない。誰かと一緒に考えるの大事です。


おわりに

ここまで読んでくださってありがとうございます。
まだゲームの作り方がわからなくて走り始めていない感じですか?

だったらTwitterあたりで「#ウディコン」と検索してみるといいですよ。俺の考えた最強のゲームを作ろうと頑張ってる人たちがいるし、それを応援する人たちもいます。

いますぐにゲームを作らなくても、そういう人たちが意外と身近にいると感じるだけでも一歩前進だと思いますよ。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

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