準備の仕方


人生を後悔なく終えたい。これは生きる上で一番の目標で夢のようなものだと思う。目標というと達成しなければと力んでしまう。夢というと実現できないような雰囲気が漂って。少し悲しくなり、叶わなくてもしょうがないかと気が楽になるような感じもする。目標と夢の中間の言葉はないのかなといつも思う。

人生という大きな話ではなく僕はなんとか今日一日を後悔なく、芸人として巡ってきたチャンスや一つ一つのライブを後悔なく終えたいと思い、そのための準備を日々している。昔、養成所のころ作家さんに「準備で結果は八割決まる」と言われたのがすごく腑に落ちてその言葉を胸に日々生活している。

僕は不安症や心配性な人間なので他の人と比べて結構準備はする方だと思う。デートに出かけるときは下見に行ったこともあったし、前日に次の日の準備をしてから寝るし、あらゆる準備をしすぎて荷物が多い。

ただこの芸人を始めてからの6年間どんなに準備をしても後悔なく終わったことが一度もない。むしろ準備が足りないかなと思った時の方がうまくいったりする。
実際のところはわからないけど、僕よりかは準備しない相方の工藤くんの方が上手くいってたりして納得がいかない日もよくある。

そして6年目を終えようとした今、準備について理解したことがある。
巡ってきたチャンスや、日々のライブ、仕事に対して準備をすることは当たり前すぎて準備には入らない。チャンスが巡ってきてからの準備はもう遅い。

本当の準備とは当日うまくいかなかったり、失敗したときにリカバリーできるようにする準備。これから巡ってくるかもしれないチャンスへの対策とイメージの準備(他の誰かに巡っていきたチャンスを自分に置き換える)。その日全力を出せる状態に自分の健康とメンタルを整えておく事だと思う。

特に体と心の健康は自分が思っている以上に重要で一日二日で準備できることではい。一つのことへの具体的な準備と、全てのことへの積み重ねの準備。この二つが合わさって初めて準備ができたというんだと思う。

あと準備不足になりがちな一番の理由は『過去を忘れる』ことにあると思う。
嫌なことやイメージを忘れることはメンタルにいい影響もあると思うけどその中にあるその失敗をしなければわからなかった次回への準備の材料も一緒に忘れてしまうこともあるので。失敗したとき、悔しかったときは辛くてもなるべく鮮度が落ちないうちにメモや日記に残すべきなんだと思う。

このnoteを書いているのもこの気づきを忘れないよに自分のために書いてるのもある。書いていいるとどこか偉そうになっていないか不安になるけどもうそろそろ僕自身後悔を減らして反省のみで次に行けるようになりたい。

運もあるし、運というものの正体はわからないけど。多分人間として輪廻して、日本に生まれて、ここまで健康に生きている時点で相当運はいいからあとは運のせいにしない人間になろうと思う。

僕は度胸もないし、肝も据わってない。緊張強いの心配性、楽観的でもない。。だからこそ他の人より準備ができると思う。悔やんで立ち止まってる暇はない。
走って、飛んで、輝け。僕。

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