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SNSを「どんな自分」で発信するか問題

はじめまして。2023年5月に出版社、月と文社(つきとふみしゃ)を立ち上げた藤川明日香と申します。今のところ、ひとり出版社です。

2023年12月に初の書籍として、東京を舞台にした大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』を出版。今年2024年2月に『かざらないひと 「私のものさし」で私らしく生きるヒント』というインタビュー集を出版します。それぞれの本の制作経緯については追々、投稿していきます。また、2月に配信つきのイベントも予定しており、それも追って告知したいと思います。

このたびnoteを始めることにしたのは、小さな出版社として本を出し、ひとりでも多くの人に本を手に取ってもらうには、この出版社を好きとか、気になるとか、応援したいとか、そんなふうに思ってくれる人を増やすことが必要だと切実に思ったからです。

どういう人がやっている、どんな出版社なの? というところを、もっと見えるようにする。出版社の「人格」が見えてくるようにすることが大切かなと思ったわけです。


会社を辞めると直面する「自分はどんな人なのか」

月と文社は私がひとりでやっているので、月と文社の人格といえば、ほぼ私の人格とイコールになってしまうのかなと思うのですが…。

「自分はこういう人間です」とは、一言ではとても言えないですし、はっきり言って自分でもよくわかりません。人から「こうだよね」と言われて、そうなのかな? と思うことはたまにありますが、言われるまで気づかないこともたくさんありますし、人には気づかれていない自分の恥ずかしい部分もあったりします。

なので、noteを始めるにあたって、自分のどんな部分を出して、どんな部分を出さずにいくのか、悩ましいところがあります。実は個人的なSNSもこれまでほとんど発信してきませんでした(フェイスブックのみでごくまれに仕事のことを発信していましたが、インスタとXは見るだけのアカウントでした)。

月と文社を立ち上げて、本の発売告知などのために昨年11月にインスタXのアカウントを開設しましたが、まだフォロワー数も少ないですし、どんなことを発信していけばいいのかなと、試行錯誤中です。

noteもSNSの1つと考えていますが、長めの文章を書いていくにあたり、「SNSでどんな人格として何を発信するか問題」にいよいよ直面してしまったので、このようなタイトルで初投稿をしてみました。

会社員を辞めて独り立ちすることは、「(すでにキャラクターが確立している)〇〇会社の〇〇さん」ではなく、会社および自分の人格を、粘土をコテコテするように形づくって、世の中の人に「こういう会社(人)ですよ」と理解してもらうことなんだなと痛感したのです。

雑誌の編集長をしていたこと

もう1つ、どんな人格でいるか問題については、私の個人的な経歴も関係してきます。

私は2023年5月まで、日経BPという出版社に25年勤め、最後の5年間は雑誌『日経WOMAN』の編集長を務めていました。働く女性のオンとオフにまつわる情報を盛り込んだ月刊誌で、1988年の創刊から35年の歴史があります。

日経WOMANの編集長といえば、女性のキャリアを応援する、女性の活躍を後押しするというモチベーションにあふれた人物、を想像されるかと思います。もちろん、在籍中は私もそのようなモチベーションを持って、毎月の雑誌をつくったり、たまにイベントに登壇したりもしていました。ただ、そのような「働く女性を応援します!」という感じが自分のキャラなのかと問われると、そうではないと感じています。歴代の編集長のなかには、「まさに日経WOMANの編集長だよね」という雰囲気とモチベーションにあふれた女性が何人もいらっしゃいましたが、自分は少し違うタイプだったように思います。

月と文社でつくっていく本は、日経WOMANという媒体のキャラクターとはだいぶ異なるものになっていくと思います(もちろん、雑誌制作で培った視点などはおのずと反映されていくとは思いますが)。なので、私が日経WOMAN編集長だったということは特に打ち出さなくていいのではと思ったりもしましたが、でもでも、編集長やっていましたという経歴は注目してもらえる1つの要素ではあるのかなと思い、出していくことにしました。打算といえば打算なのかもしれませんが。

ただ、この経歴を出すことは必ずしもプラスに働くだけではない気もしています。世の中には、いわゆるたたき上げの人(就活に失敗しましたとか、無職の時期がありましたとか、極貧生活を経験しましたとか)を応援したいという風潮があるように思います。なので、まあまあ大きめの出版社で編集長やっていたなんて恵まれてるよね、と、逆に嫌われてしまう可能性もあるのではと思うのです。

できるだけ正直でいたい

でも、やっぱり出していこうかなと思ったのは、正直であることを優先しようと思ったからです。この先、出版していく本の内容にも、私の過去の経歴が関わってきたりするので、そこに触れない形では、制作の意図や思いがきちんと伝わらないのでは、と考えました。

ということで、月と文社の代表として発信する私のキャラは、かつて日経WOMANという雑誌の編集長もやっていたけれどそのイメージとはたぶんちょっと違いますよと前置きしつつ、このnoteを書きながら少しずつ形づくっていきたいと思っています。

割としっくり来ているキャッチフレーズ

じゃあどんな人なの? という問いに対して、とりいそぎ短い言葉でお伝えすると…。私が今までに言われたことのある言葉で、割としっくり来ているのは「理系のロマンチスト」「刺激が好きな庶民」「心は小学生男子」です。

理系のロマンチストと言ってくれたのは、私の前に日経WOMAN編集長だったYさんです(私は大学の工学部で建築を学んでいたので理系でした。性格的にも理系っぽいところがあるのかもしれません)。
刺激が好きな庶民と小学生男子は、ゲッターズ飯田さんの占いでそんなふうに言われました(仕事を通して、かつて2回占っていただいたことがありました)。

「好きなもの」を打ち明けてみる

あまりやったことがないのですが、自己紹介の一環として自分の好きなものを打ち明けてみようと思います。好きなものはいろいろありますが、少しご紹介すると…。

・俳優の本郷奏多さん(ここ2年ほど推しています。2024年1月~は連ドラ3本に出演されているので、ほくほくしています)

音楽は、昨年くらいから
・Ginger Root(日本のシティポップに影響されたという中国系アメリカ人のアーティスト。遊び心あふれる映像と洗練された心地いい楽曲がツボです)

最近は
・原口沙輔(以前はSASUKE名義で10代前半から活動。曲作りとキレキレのダンスのセンスが素晴らしく、生まれ変わったらこんな男の子になりたい)
・離婚伝説(『愛が一層メロウ』が頭から離れません)
にハマっています。

ポッドキャストもいくつか聴いていて、最近は
・奇奇怪怪(ヒップホップユニット Dos Monos のラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanさんと、バンド MONO NO AWARE と MIZ のボーカル&ギター玉置周啓さんによる濃厚なトーク番組。言葉や事象への感度や視点が活性化され、私のなかの小学生男子が刺激されます)
にハマり、過去回をひたすら聴いています。

そんな感じの私ですが、これから仕事のことやいろいろを発信していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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