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旅先にてひとり

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旅先での出来事や旅先で考えたことを書いた、エッセイのような旅行記のようなもの。ひとりで山を歩いたりひとりで温泉宿に泊まる旅が好き。おいしいものとお酒とコーヒーが好き。観光はしない。
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2023年11月の記事一覧

新幹線で寿司を食べながら週末の山に向かって移動する

10月27日(金)仕事を終え、旅の荷物を背負って東京駅に向かう。明日は山に登る予定なので、少し荷物が大きい。 新幹線内で夕食を取ろうと思い、いつもの駅弁屋に行くか少し迷ったが、多少時間に余裕があったので、グランスタの地下にある弁当・惣菜売り場で寿司のパックと、はせがわ酒店はなれでクラフトビールの缶を買った。 金曜日の夜ということで、指定席は満席とのこと。東京駅を出発した時点で隣の席は空席だったが、そのうち乗ってくるのだろう。隣に人がいないうちにさっさと寿司を食べてしまいた

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温泉宿の宿泊料金、高くても大満足なときとそうでもないときの違いはどこから来るのか

いつの頃からか忘れてしまったが、ブログに宿泊レポートを公開するときは「自分がいくら払って泊まったか」をはっきり書かないことにしている。宿泊料金は上がることはあっても下がることはめったにないので、記事公開から時間が経ってからその宿の宿泊を検討して私のブログにたどり着いた人が「○年前はこのぐらい安く泊まれたのか!」と思ってがっかりすることがあってはいけないな、と思ったからだ。 「物価も上がったし、そりゃ宿泊料金も上がるよね」と頭ではわかっていても、実際に数年前はいくらで泊まれた

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紅葉のち焼肉

10月15日(日)紅葉ハイクの翌日、朝風呂に入って朝食を食べてチェックアウト。最寄りのバス停まで宿の車で送迎してもらう。 送迎車には10名弱の宿泊客が乗車したが、その中に女性2人組がいて、彼女たちは2人掛けの席に並んで座り、私は通路を挟んだ1人掛けの席に座った。 2人は、車に乗る前から親しげに話していたのでてっきり友人同士なのだろうと思っていたが、車中で話を聞いていたらば(聞きたかったわけじゃないが聞こえてしまった)この宿に泊まるまでは特に面識はなく、たまたま居合わせて話

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紅葉終わりかけの山と紅葉真っ盛りの温泉地へ

10月14日(土)東京駅を6時台に出発する朝1番の新幹線に乗る。 こんな早い時間の出発でも、5時30分から営業している駅弁屋祭では魅力的な駅弁がたくさん売られているからありがたい。 いつもの穴子めしにするか迷ったが、秋なのではらこ飯にした。 いくらと鮭の弁当はたくさん並んでいたが、はらこ飯は宮城県の郷土料理なので、宮城県のウェルネス伯養軒という会社の弁当にした。鮭といくらはもちろんおいしいのだけど、鮭の出汁で炊かれたご飯がおいしい。 新幹線を下り、ここからは1日1往復し

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露天風呂で酒が飲めてお粥が異様においしい宿

10月8日(日)昨夜は夕食後すぐに寝てしまい、まだ暗いうちに目が覚めた。 夕食時にのれんが入れ替わって女湯になっている小浴室で朝風呂を浴びる。 最近は、深夜に風呂に入りに行くことはあまりないのだけど、かけ流しのお湯に夜通し浸かれるのは早起きしたときはありがたい。 朝風呂のあと、部屋でダラダラしていたら朝食の時間になった。ここは、畳にお膳を並べる宿ということもあって、朝食前に布団をあげられてしまうのは少し残念だけど……。 今回も、シンプルながらおいしい朝食だった。アルミ

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微妙な天気予報の3連休をどう過ごすか

10月7日(土)3連休!だけど天気予報はあまりパッとせず、残念ながらあんまり心躍らない感じの週末である。 後半2日間は全国的に雨予報で、初日は関東~南アルプスあたりまでは晴れそうだが、北関東から東北エリアは初日からいまいちな天気。北アルプスにはおそらく、この連休中にけっこうな量の雪が積もるだろう。 そんな微妙な予報ゆえに行き先にはかなり迷ったが、せっかくの3連休なのでとりあえず出かける。 朝食は大船軒のサンドイッチとニューデイズで買ったサラダチキンスティック、ホットコーヒ

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飛行機に乗って日常に帰る

10月2日(月)朝風呂に入った後、朝食を食べに食事処に向かうと、ロビーにある暖炉に火が入っていた。 夏が終わったばかりだというのに、もう冬が近づいているんだなと思う。 ここは、近くにスキー場がある温泉地なので、私は冬に泊まりに来ることはないだろう。冬は寒そうだしなー。大好きな温泉地だけどあえて冬に来ることはないな。 朝食は鍋に入った豆腐と海藻たっぷりのお味噌汁がうれしい。 鮭も大ぶりで塩加減もちょうどよく、煮物も好みの味付けだった。 お腹いっぱいで9時30分ごろチェ

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突然の雷、そしてロープウェイが運休

10月1日(土)昨日から山麓の温泉宿に泊まっている。食事は洋風の宿で、昨夜はイタリアンのコース、今朝は洋食のワンプレートだった。 「この他にご飯もありますよ」と言われたが、既に満腹だった。 登山口から徒歩15分ほどの場所にあるこの宿を予約したのは、もちろん登山をするつもりだったからだ。土曜日に泊まって、日曜日の朝から登るつもりだった。しかし、出発前の天気予報で日曜日の予報は曇りのち雨。山頂周辺は雨と、とてもじゃないが楽しい登山にはならなそうな予報だったので、出発前に早々に

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あの美しい沼のところまで行きたいけれど

9月24日(日)旅館で目覚める朝。 夜通し入浴可能な大浴場で朝風呂を浴びる。 少し雲があるが、9時ごろまでには晴れる見込み。登山日和だ。 朝食はバイキングで、7時30分以降好きなタイミングで食べることができる。登山口行きのバスが8時30分に出るので、荷物は朝食前にしっかりまとめて、身支度も整えて、食べ終わったらすぐ出れるようにしておかなければならない。 本来ならここは最終チェックアウト11時の宿で。朝食後も一風呂浴びたり、コーヒーを飲んだりのんびりできるはずだったので早

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パッとしない天気の土曜日、宿の庭で猿を見る

9月23日(土)早朝出発で登山してから温泉宿に泊まるつもりが、曇り時々雨という微妙な予報の土曜日。 翌日は天気回復しそうなので、早めにチェックアウトして日曜に登る予定に変更し、新幹線の時間も変更してのんびり現地に向かう。泊まる宿は11時チェックアウトなので、本当は今日のうちに登って明日はギリギリまで部屋でだらだらしようと思っていたのだが、致し方ない。 朝食兼昼食に東京駅の駅弁屋「祭」で販売している広島県の駅弁「とろ~り煮穴子めし」を買う。あそこで売っている駅弁の中では、も

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ひたすらおいしい連休最終日、隔世遺伝について思いを馳せる

9月18日(月)昨日から泊まっている宿は期待していた以上に良い宿だった。 歴史ある温泉地の中にある家族経営の小旅館。実はこの温泉地にはこれまで何度も泊まりに来たことがあるのだけど、失礼ながら以前はこの旅館をそんなに魅力的とは思っていなかった。値段は安めだけど設備や食事も飛び抜けて魅力的ということはなさそう……と思っていて。何よりもこの地には、何度も泊まっていてブログでも折に触れて紹介しているお気に入りの旅館があるので、別の宿にわざわざ泊まろうと思っていなかったのだ。 しか

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旅では素敵な出会いもあれば、許容しがたい出会いもある

9月17日(日)昨日から山あいの温泉宿に泊まっている。 お湯について言えば「加水・加温・循環あり」で、そのデータだけ見るとわざわざ泊まりには行かないかなという宿なのだが、登山前後に泊まるにはここ以外ないという絶妙な立地の温泉地で。どこの宿も源泉利用状況は似たような感じなので「あまり湧出量が多くない温泉地なのかもね」と思いつつ試しに泊まってみたら、食事が大変おいしい宿だった。 朝食も、シンプルだがすべてのおかずがおいしい。赤こごみや夕顔の味噌汁もいいし朝食にもお品書きがある

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