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修学旅行で東京に来たのが楽しかったから、今も私は東京にいるのかもしれない

以前「修学旅行」をテーマに書いたエッセイを編集して投稿しています。
箱根駅伝を見て「そういえばこんな記事を書いた」ことを思い出したので、メンバーシップ会員向けに再掲載することにしました。

今でこそ山と温泉のきろくなる「一人旅ブログ」を運営している私だが、家族で旅行するということがまったくない家に育ったので、大人になるまで旅の経験値は著しく低かった。

そんな私が子供の頃に楽しみにしていたのは「近場の温泉宿に湯治に行っている祖父のところに遊びに行って温泉に入り、昼食を食べること」と「夏休みに町内会の行事で山にキャンプに行くこと」だった。今でも、そのときのわくわく感をよく覚えている。あのとき旅館に行ったのが楽しかったから今も温泉旅館が大好きだし、山で泊まるのも好きなんだと思う。

高校を卒業するころ私は「東京の大学に行きたい、とにかく東京に行きたい」と強く願い、受験してその願いを叶えた。
その後も東京で職を求め、温泉旅と登山が趣味となった今でも、東京よりも山や温泉に近い土地への移住を検討したことは一度もない。なんだかんだ、東京が好きなのだ。
なぜ東京が好きなんだろう?と考えると、それは東京への修学旅行が楽しかったことが一つの要因ではないか、と今になって思う。


小学6年時の修学旅行先は「仙台・松島」だった

私の地元、山形県の庄内地方の多くの小学校では、修学旅行に「仙台・松島」を選んでいた。

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